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衝撃の秘密

「……あら? 2人ともどこ行ったのかしら?」

 ずっと双眼鏡で見ていたが、アキラ少し目を離した間に部屋にアキラとまどかの姿がない。


「うーん、家の外に出ては無いと思うけど……ご飯でも食べてるのかしら?」


 まどかの部屋から見えるのはアキラの部屋だけだ。

 部屋を出て、リビングで食事をしているのはおかしいことではなく、まどかの気にしていなかった。


「いないんじゃしょうがないわね。私もご飯でも食べてこようかしら?」


『ピピピ』

 その時、まどかのスマートフォンが鳴る。


「ん? ……はぁ!?!?」

 まどかのスマートフォンに驚くべき通知が届く。


【お気に入りチャンネルの『アキラちゃんねる』が配信を始めました】


 まどかはライバル配信者である『アキラちゃんねる』をチャンネル登録していて、アキラが配信を始めると通知が来るようになっている。

 通知はいつものことなのだが、今回はどう考えてもおかしい。


「どういうこと……? 数分前まで2人とも部屋にいたのに……」


 ここから1番近いダンジョンでも、車で30分ほどかかる。

 アキラと花子が今、ダンジョンにいるはずないのだが……


 まどかは恐る恐る『アキラちゃんねる』を開く……


『ゴホン! みなさん、こんばんは! 『アキラちゃんねる』始まりますよ! もちろん、花子さんも一緒です!』


『みなさん、こんばんわー!』


 ヘルメットのアキラとマスクをした花子の姿。

 いつも通り、ダンジョンから配信をする2人だった。


「うそ……どういうことなのよ? あ、わかったわ、これは録画したのを流してるのね!

 そうじゃなきゃおかしいわ!」


 まどかはキーボードを叩く。

【名無し 頑張ってください! ピースしてください!★チップ500円】


「くっ……『アキラちゃんねる』にチップなんて……死んでもしたくないのに……録画か確かめるためには仕方ないわ!」


 もし録画だったら、今書き込まれたまどかのコメントを読み上げることは出来ないはずだ、と。


 しかし……


『あ、チップありがとうございまーす! ピースですか!? 恥ずかしいなぁ、ピース!』

 まどかのコメントをしっかり反応し、カメラに向けピースをアキラ。


「うそ……本当に今配信してるの……? どうしてコイツら、ダンジョンにいるのよ……?」


 数分前まで双眼鏡で見ていた2人が、車で30分かかるダンジョンで配信をしている。

 まどかは幻でも見ている気持ちだった。


 しかし、まどかは『アキラちゃんねる』の秘密を掴んだ。

『アキラは家にいながらすぐにダンジョンに行ける』ということを。


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