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1章第8話 帰還

今回は短めです。

バルナウル級が沈んだ事で航空機を上げられる様になり、"やくも"の飛行甲板ではAV-8BJ+ハリアーⅡの発艦準備が進められていた。


現時点で敵水上戦闘群は巡洋艦1が小破、ハガンダ級1が大破に近い中破、そしてバルナウル級が轟沈している、しかし依然として大火力を持つガランド級巡洋艦が生きており、鹵獲も諦めたのか対艦ミサイルも撃って来る。


こちらもミサイルによる被害を被り、"あかつき"のマストが全損とヘリコプター格納庫が対艦ミサイルの直撃を受け丸ごと吹き飛び格納庫上部のCIWSやFCS-3レーダーも破壊されていた。浸水が無い為速力等に影響が出ていないのは幸運だったが、このままガランド級を放っておく訳にもいかない。


ハリアーにはMk82 500ポンド通常爆弾を4発搭載し、発艦させた。


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『こちらクーガー1、発艦準備完了』

『こちらCDC、発艦を許可する』

『ラジャー、テイクオフ』

クーガー1のパイロット、ロイ・フォードが左側のノズル操作レバーを調整し、スロットを押し込む。

"やくも"のアングルド・デッキを滑走し、ランディング・ギアが甲板から離れて機体が浮き上がる。"やくも"の周囲を旋回し、その間にクーガー2が発艦、エレメント編隊を組む。


『クーガー2、準備は良いか?』

『ええ、バッチリですよ』

『では、行くぞ………ナウ!』

2機のAV-8Bは同時に操縦桿を引き、上昇する。高度計の数値がぐんぐん上がって行き、22000ft(約6700m)まで上昇した後、背面降下し巡洋艦までの射線を採る。

『クーガー1、ボムズアウェイ!』

『クーガー2、ボムズアウェイ!』

コールし、操縦桿のボタンを親指で押す。同時に翼下パイロンから爆弾が投下された。

Mk82は500ポンド(227kg)と爆弾としては2番目に小型だが、多数投下することによって巡洋艦を「戦闘不能」にするには十分だった。

結果、投下された爆弾8発のうち6発が巡洋艦を直撃し、2発が至近弾となった。


『クーガー1、爆弾の命中を確認、帰投する』

『"やくも"CDC、了解』


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巡洋艦はMk82によって対艦ミサイル発射管と主砲、VLSが大破し、艦体も大破した。

ハリアーの航空攻撃で無事に海域を離脱出来た艦隊はヨルジアまでの進路を

とり、無事帰還。

結果として"あかつき"が中破で8ヶ月の入渠、"いなば"も小破判定を受け3ヶ月の入渠を余儀無くされた。


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ハートホード基地、ブリーフィングルーム


「衛星が強奪されたか……」ヒロキがため息混じりに言う。

「相手が相手だ、軽装備で敵う奴らじゃない」

「衛星奪還作戦、出されるだろうね」

ウイングマンのフミヤと3番機のリサがそれに応じて意見した。

ブリーフィングルームのテレビでは衛星強奪のニュースが流れている。

と、ブリーフィングルームのドアが開き、アヤナが書類片手に入ってきた。

「集合!」と皆に声をかける。

パイロット達の間には、静かな闘志が流れていた。

1章が終了しました。

次から2章に入ります。

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