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5章第9話 作戦開始

レギュラス空港から離陸したMV-22Bは、地上すれすれを飛びダムから約10kmの森林にロープを下す。


ロープ伝いに降りて来たのは、マルチカムの迷彩戦闘服を着た兵士数人。

胸元には鈍く光る銀の矢のワッペンが貼られている。


陸軍特殊部隊"シルバー・アローズ"だ。


6人が降下し、降下が終わるとMV-22Bがロープを回収、また低空を飛び去っていく。

無言のままその6人は歩き出した。


===翌日===


作戦決行日。


6人はダムの見える場所まで来ていた。


「あれが今回の目標か……デカいな」


「まぁ、場所によっては6人分の爆薬でも足りるでしょう」


リュート・デビット軍曹が双眼鏡を覗き込みながら言うと、リュート軍曹の言葉にハンナ・オークス軍曹が反応する。


「見張り台には敵が2人、ダム内部に侵入するまでに何人片付けられるかねぇ……」


今回マークスマンとして同行したタクマ・ハシモトが自身のライフルであるSCAR-H Mk17のスコープ越しに敵兵の姿を捉えてぼやく。


同じマークスマンとしてSCAR Mk20を持つグリズ・フォードも同じ様に覗き、溜息をつく。


「まぁ、2人はここで見張れ、俺達が突入するまで援護だ」


そう2人のマークスマンに指示したのはロイ・アンドリュー、そしてその後ろでケント・エルルズが後方を警戒している。


リュート、ハンナ、ケントの銃はレミントンACR、タンカラーのライフルには様々なカスタムが施されている。

リュートとハンナはEOTech553ホロサイトを乗せ、フォアグリップを取り付けているが、ケントはEOTech EXPS3にG33 Magnifire(マグニファイア)ブースターを載せ、アンダーバレルにはFN Mk13 EGLMを取り付けた擲弾手である。


ロイはM249MINIMI MkⅡの火力支援担当だ。


タクマとグリズが狙撃によって支援し、リュート、ハンナ、ロイ、ケントが突入するのだ。


タクマとグリズが持って来ていた爆薬を4分し、リュート達突入隊員が持つ。

OPS(オプス)-CORE(コア)のエアフレームヘルメットを被り直し、CRYE(クレイ) PRECISIONプレシジョンのJPC2.0の具合を確かめ、4人がダムの方へ向かって歩き出した。


===========================


ガルシア島飛行場にて、直掩機を残したほぼ全機が出撃準備にかかった。


先鋒を務めるのはヨルジア空軍のF-22A 8機。

空軍のF-35は別部隊の援護に出撃する為要請は通らなかったが、海軍のF-35Cが後続で攻撃を行ってくれるという。

所定の手続きを踏んで離陸、上空で4機ずつの編隊を組む。


『ミーティア・リーダーより全機、特殊部隊と攻撃の時間を合わせる。味方ごとダムを吹き飛ばさないでよ!』


『『『Roger(了解)』』』


今回の作戦で、F-22Aは胴体下兵装庫(メインウェポン・ベイ)には8発のGBU-39 LJDAMと2発のAIM-120D-6、そして側面兵装庫(サブウェポン・ベイ)には2発ずつ計4発のAAM-5"ゴールドアロー"画像赤外線誘導短距離空対空ミサイルが搭載されている。

20mmM61A2(バルカン砲)にも弾薬は満載してある。


陸軍特殊部隊との時間を合わせる為、ステルス部隊は旋回しつつ時間を測った。


他国の戦闘機も、レイレガリアはユーロファイター・タイフーンを12機、フランデンベルクはトーネードIDSが20機、別の空軍基地からはラベリアはF-16Cが12機、F-15Eが16機、F-15Cが12機、F-35Aが16機出撃する。

他国の戦闘機は野戦滑走路の破壊と砲台近くにある要塞の攻撃を行う手筈だ。


ゴング作戦以降、最も大規模な作戦が決行される。

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