表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/81

4章第1話 準備

あのテロ事件から2ヶ月後、正式にリドリス共和国への派兵が決定された。


それからはどの基地・駐屯地でも派遣する戦力を検討、それを師団や航空団に上申し、大統領含めた政府で決めていく。


「と、言うわけで、この基地からも派遣される隊員と機体が決まったので発表します」


ここはハートホード空軍基地、第202戦闘飛行隊のブリーフィングルームだ。


国内で2個飛行隊しか無いF-22を擁する戦闘飛行隊のうちの1つだ。


派遣隊といっても国防に穴を空ける訳にはいかないので、20機のうち4機が派遣される。


同じF-22が配備されるフィミニア空軍基地からも6機、合計10機がリドリス共和国に派遣される事になる。


「では、発表します。カノン、フリーダム、ブラン、フェネック。この4人には暫くリドリスへ行ってもらいます」


TACネームで発表された。

カノンは、先日戦傷で入院中のベクターの代わりに入ったアンナ・ミラー少佐だ。


「他にもこの基地からは226飛行隊のF-2が6機派遣される予定です。出発は来週、1000(ヒトマル・マルマル)。任務期間は1ヶ月をよていしてる。向こうでもしっかりやってよ!」


「「「「了解」」」」


ざわざわと隊員達がブリーフィングルームを出て行く。


「あぁ~、関係各所に挨拶行かなきゃ」

「向こうでもしっかりやれよ!」

「わーってるって!」


「……こんな年末に戦争か……」


最後の隊員が全隊員を代弁する様に呟いた。


派遣される隊員に残る隊員が声を掛けて労ったり、励ましたりしている風景が見られ、平和だな、と思ったが彼らが派遣されるのは本物の戦場なのだ。


もしかしたら帰って来ないかもしれない、彼らの戦場_____空中で撃墜されたら遺体なぞ四散し原型を留めない。


勿論不安はある、だが、彼らはそうならない様に日々訓練を続けて来たのだ。


必ず帰って来る、そう信じて基地に残る隊員は派遣される隊員を送り出す。


___1週間後。


エプロンには4機のF-22と6機のF-2Aが駐機されていて、10人のパイロットと整備士達の出発式が行われていた。

主翼の下には増槽を取り付けてある。

所属基地のテールコードは"HH(ハートホード)"だ。


基地司令から一通り労いの言葉を聞いた後、アヤナ中佐にバトンタッチする。


「諸君にとって、実戦は初めてでは無いだろう。だがいつ命を落とすかわからない、それが空だ。諸君らにはどうか全員、生きて帰ってきて欲しい」


「全員敬礼!」


ザッ!とパイロットと整備士達が敬礼し、飛行隊長が台を降りる。


「搭乗!」


パイロットが敬礼を解き、各搭乗機へと走る。

ラッタルを登り、コックピットへ。


フリーダム______ヒロキ中尉は隣に駐機してあるF-2Aへと視線を投げる。


F-2A、コールサイン"バイパー"の2番機、リョウ・ヒロサキ中尉と目が合い、リョウ中尉は右手で合図を送ってくる。


ヒロキ中尉は左手でサムズアップし、キャノピーを閉じた。


離陸後はウェイポイント・A(アルファ)にて、別の航空部隊と合流する予定だ。


発進準備を整え、タキシング。滑走路の離陸位置に着く。


そのラプターを見送りながら、手を振る隊員達。


「どっかの大国みたいに、主力機の半分がF-22だったら楽なんだけどねぇ……」

アヤナ中佐は、手を振りながらそう呟く。


そして数十秒後、計10機のF-22とF-2Aは戦場へと飛び立っていった。


===========================


『こちら空中管制機エターナル、この飛行隊の指揮を執る事になった、よろしく頼む』


『こちらミーティアリーダー、我々はこれよりエターナルの指揮下に入ります』


ミラー少佐が返信する。

そのうち、味方航空機が続々と集まってきた。


『各隊はこれよりエターナルの指揮下に入れ、オーバー』

『こちらバイパーリーダー、エターナルの指揮下に入る』

『サーベラスリーダー了解』

『トライデントリーダー了解』

『アトラスリーダー了解』

『コヨーテリーダー了解』

『ブリッツリーダー了解』


F-2Aだけでなく、SEAD(防空網制圧)任務用に改造されているF-2Jも集合する。

F-2JはF-2Aと違い、洋上迷彩でなく灰色の制空迷彩を施している。

コールサイン"コヨーテ"と"ブリッツ"がこのF-2Jを装備している。


更に後方からはF-15CJイーグルの群れが接近してきた。

数は20機程だ。

それに加え、F-15EJストライクイーグルも集結、F-15は合わせて34機だ。


『ウィザードリーダー了解、これよりエターナルの指揮下に入る』

『ドラゴンリーダー了解』

『スワローリーダー了解』

『ランサーリーダー了解』

『マスタングリーダー了解』


『こちらジャスティスリーダー。エターナル、俺たちも入るぜ』

『こちらライナリーダー、エターナルの指揮下に入ります』

『ブラストリーダー了解』


左翼側には12機のF-35Aが接近、編隊に加わる。


『こちらブルームーンリーダー、これよりエターナルの指揮下に入る』


『ライガー大尉⁉︎』


右翼側後方から6機のF-22Aラプターが接近し、編隊を組む。


フリーダムは無線を入れる。


『こちらミーティア02(ツー)、まさかあのエーリッヒ・ハルトマンのお孫さんと一緒に戦えるとは、光栄です』


『よせよミーティア02(ツー)、恥ずいだろ』


『俺の事忘れてんな?』


『バロン大尉も⁉︎』


『"も"ってなんだ、"も"って』


ブルームーン02(ツー)、レオンハルト・バルクホルン大尉が苦笑する。


レオンハルト・バルクホルン大尉は、エーリッヒ・ハルトマンのウイングマンだったゲルハルト・バルクホルンの孫だ。


どちらも空軍内では超有名人で、空戦の腕も空軍内で1、2を争う程の腕の持ち主だ。


『他の部隊は?』


『海軍が地上部隊を乗せて出航したらしい、空軍(ウチ)の爆撃隊と攻撃機も後から来る』


『こちらエターナル、飛行後は各隊の指示通り、ガルシア島の空港に着陸しろ』


『『『了解』』』


合計84機のヨルジア空軍機は一路、リドリス共和国沖200km程の場所にあるガルシア島へと向かっていった。


次回の更新は、再来週4/15 18時です。

遅くなって大変申し訳ありません!

プライベートがいろいろ忙しく、執筆再開が遅れました……


「ミリヲタ」の方も人気ですが、主力を移す予定は今の所無いので、今後とも「別世界の現代戦」をよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ