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3章第2話 コンタクト

『こちらバシキール1-1、ターゲットを目視で発見、接近する』

ブラッキーチームより先にスクランブルに上がっていたF-15CJは、データリンクのレーダーとエターナルの誘導により、早くもスクランブルターゲット機を発見、接近していた。


『ターゲットはSu-27が4機、Su-24が4機、Tu-95が1機だ』


右下を見下ろすと、Tu-95の周囲を囲む様にSu-27とSu-24が飛行している。


『こちらヨルジア空軍機である、貴機は現在ヨルジアの防空識別圏を越え、領空に侵入しようとしている、直ちに転進し、領空から退去せよ』


『バシキール1-1、ターゲットに動きはあるか?』


エターナルから通信が入る。


『いや、無い。もう一度警告する』


2度目の警告、しかしやはりというか、反応は無い。


『警告2回目終了、ターゲットに変化無し』

『了解、予定通り警告射撃へ移行せよ』


了解、とバシキール1-1が警告射撃位置に付き、バシキール1-2がターゲットの編隊の後方にインターセプト、何時でも撃てる状態を整える。

1-1は先頭を飛ぶSu-27の隣に並び前方に向って主翼の根元に1門装備されている20mm機関砲M61A1(バルカン砲)を射撃する。


ヴヴヴヴッ


毎分6000発の勢いで発射された機関砲弾は10発に1発の割合で混ぜられた曳光弾によって弾痕が前方に伸びていく。

引鉄を引いた時間は1秒程度、しかし発射された砲弾は100発に上る。


確実に見えただろう、そろそろ何かしらの行動に出るはず。





『マズいっ!ミサイル警報だ!』

言葉を発したのはバシキール1-1のパイロットでは無く、ましてやエターナルでも無かった。


後方を振り向くと、フレアとチャフを散らしながら左へブレイクして行くバシキール1-2の姿があった。


『おい、エターナル!周辺に反応はあるか!』

『高高度に新たな目標4!そこからミサイル4発だ!バシキール1-2、ブレイク!ブレイク!』

『ワアァァァ!』


直前に撒いたフレアとチャフが効いたのか、1発目、2発目は回避に成功、だが3発目が至近距離で近接信管を作動させて爆発、撒き散らした破片が機体に食い込む。

辛うじて機体の爆散は回避出来たのか、右水平尾翼と垂直尾翼がもげ、煙を吹いて制御を失い墜落して行く1-2

『バシキール1-2!イジェクトしろ!』

『バシキール1-2!4発目が接近中だ!ベイルアウトせよ!』


バシキール1-1とエターナルが呼びかけるが、応答は無い。

そしてバシキール1-2は間も無く飛来した4発目のミサイルが直撃し、空中で四散した。


『バシキール1-2、ロスト!』

『クソッタレ!』


バシキール1-1は直後に鳴り始めたミサイル警報に反応し、フレアとチャフを撒き回避機動をとる。


後ろを振り向くと、同じ様にミサイルが迫っていた、今度は3発。

しかし、ミサイルは今度は撒き散らすフレアとチャフに食いつかず、バシキール1-1を直撃。

パイロットは一瞬で熱と光に包まれた。

Su-27

ロシア、スホーイ設計局製の大型戦闘機。

NATOコードは"フランカー"

推力偏向ノズルを備えている為、凄まじく機動性が高い。

F-15イーグルの永遠のライバル、だと思う。

Su-35同様、非公式だがジュラーヴリク(鶴)との愛称がつけられている。


Su-24

ロシア、スホーイ設計局製の可変翼戦闘爆撃機。

NATOコードは"フェンサー"

長距離を低空で侵攻し、大量の爆弾を積むことが出来、多少の空中戦をこなす程機動性があるなど、能力は高い。

しかし搭載電子機器がやや旧式で信頼性に乏しいため、攻撃能力は西側のF-111やトーネード IDSより劣る。


Tu-95

ロシア、ツポレフ設計局製の戦略爆撃機。

NATOコードは"ベア"

後退角のついた長い主翼と二重反転プロペラが特徴。

二重反転プロペラを低速で回す事により、プロペラ機にしては速く、世界最速を誇る。

筆者は勝手に東側版B-52だと思っている。

世界最大の水爆"ツァーリ・ボンバ"の投下母機でもあった。


次回の更新は12/18 18時です!

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