2章第10話 F-22 vs T-50 PAK FA 前哨戦②
忙しくなる、とは言いましたが、キリが悪すぎるので2日連投になります。
感想ご意見、待ってます。
何だ、このF-22は……?
ジーク05の後方962mで、T-50のパイロットは直線飛行で加速するF-22に狙いを定めた。
何か知らんが丁度良い、直線加速など唯のカモだ。
「俺が空戦で最も大切な事を教えてやるよ、素人クン」
T-50のパイロットは酸素マスクの中でニヤリと笑、スロットルをアフターバーナー位置に叩き込んで加速。
機関砲の射程内、HUDのレティクルのど真ん中にF-22を収める。
頂きだ!
操縦桿のトリガーに指をかけ、引く瞬間
F-22が突然直角に機首を上に向け、視界から消えた。
「何っ⁉︎」後ろを振り向き、F-22の姿を確認するが、何処にも見えない。
操縦桿を引き、上昇する。
F-22を探そうとして、見つけたのは光球。
「バカな……」
T-50のパイロットは、その呟きと共に一瞬にして爆炎に包まれた。
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『ジーク05、スプラッシュ・ワン』
ジーク05が行ったのは"プガチョフ・コブラ"という特殊機動だ。
通常飛行から突然機首を上に向けて大減速、敵機を追い越した瞬間に推力変更ノズルで無理矢理機首を180度下に向け、高度を犠牲に速度を取り戻し敵機の後ろに付くというものである。
本来はマリナロス製の戦闘機、Su-27などフランカーシリーズのお家芸であったが、フランカーシリーズ--勿論、T-50も可能だ--の様に大推力エンジンと推力変更ノズルをもつF-22でも可能になった。
T-50の後ろをとったジーク05はAIM-9L/Mを発射し、撃墜。
ジーク05が撃墜した機は隊長機だったらしく、残った2機はこちらに背を向け逃走を開始した。
追撃する事も出来たが、そうはしなかった。
反転から11分で戦闘は終了した。
その間に輸送機と残弾、燃料が少なかった機は無事に離脱したらしい。
輸送機とジーク03、04はハートホードまで数マイル、ケノランドからのスクランブル機も輸送機の護衛が終わり次第マザーベースに帰投する様だ。
『ジーク全機へ、これより臨時にジーク05が指揮を執る』
各機から了解の返答を受け、基地まで全機を誘導する。
明日の18時に次話投稿します。




