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2章第8話 回収

『ダッシュ01、再突入体の回収に成功!このまま洋上へ脱出し高度を上げる!』


上空のジーク全機に輸送機から回収成功の通信が入る。

既に上空の制圧を完了し、高度39800ft(12139m)から警戒していたF-22全機も撤退にかかった。

被弾とエスコートで先に撤退したジーク01、02以外で2機編隊(エレメント)を組み、アフターバーナーを焚かずにマッハ0.8で輸送機を護衛しつつ領空を出る。


トロール上空から領空を出て、防空識別圏までは10分程度で離脱出来た。

本作戦で、より不整地離着陸に適したC-130を選ばなかった理由はここにある。最高速度でも330kt(620km/h)しか出せず、対空砲火の標的になりやすい事、作戦の遅れの原因になりかねない事、護衛機との速度差が大きい事だ。


防空識別圏から離脱後、AWACSから通信が入った


『こちら警戒管制機エターナル、貴編隊の管制を務めさせてもらう事になった、よろしく頼む』

『おう』『ええ、よろしく』等と隊員達が返す。


『ジーク07、08、お前らどこに居たんだよ』

ジーク03が苦笑しながら問う。


『上だ、ダッシュ01の着陸から離陸まで上空を旋回してた、ジーク01は被弾で02はエスコートだろ?指揮権は?』


『俺だ』とジーク03

『ダッシュの両翼にトレイル編隊を組め』


この号令に全機が『ラジャー』と応え、C-17の両側に縦列に展開する。

『こっちは識別圏に入るまでが勝負だ、気を抜くなよ』

ステルス戦闘機とはいえ、派手に暴れたから後を尾けられている可能性が高い。


高度26000ft(8540m)を順調に巡行し防空識別圏まであと15マイル(28km)までは何も無く、このまま作戦終了となると全員が思っていたその時、突如警報機が鳴り始めた。


『ミサイル!ブレイク!』

最後尾にいたジーク07と08が回避機動をとり、フレアを撒き散らした。


『くそッ!何処からだ⁉︎』

『後ろからに決まってんだろ‼︎』

後方からは、白煙を曳くミサイルが迫って来ている。

戦闘機と輸送機から一斉にフレアとチャフが放たれる。

数発のミサイルは囮に騙されあらぬ方向へ向かって行き、騙されなかった数発は獲物を狙って食いついてくる。


輸送機に向かうミサイルが全て騙されてくれたのは幸運以外の何物でも無い。


『エターナル!周辺に反応は有るか⁉︎こっちのレーダーでは確認出来ない!』ジーク03がエターナルに確認をとる。


『いや、ノーだ。周辺に反応は確認出来な……いや、待ってくれ。微弱だがレーダーに反応が有り、敵は……ステルスだ!』

『おいおいおーい、冗談キツいぜ』


回避行動しつつ反転したジーク07と08が敵を目視確認したらしい。

『敵機はT-50 PAK-FAが8機!繰り返す!T-50 PAK-FAが8機だ!』

『マリナロスのヤツら、財政難だからってこんな最新鋭機まで売り払いやがって‼︎』


この日最後の空中戦が幕を開ける。

AWACS

早期警戒管制機、エーワックスと読む。

迎撃や作戦に上がった戦闘機の誘導管制、強力なレーダーによる索敵支援を行う。

航空機だけではなく、艦艇や地上部隊とのリンクも可能。

作中のAWACSはB767旅客機を改造したE-767。


次回の更新は10/23 18時を予定しています。

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