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影になるきっかけ
「あたしの男とんじゃねーよ!」
ドンッ!
あたし、早野美都はクラスの女子から暴力を受けてる。男とったのなんだのって。
そんなことしてない。勝手にあんた等を振ってあたしに告白してきた男を恨めよ。
なんであたしがこんなことされないといけないの?
「なんか言えよ?あ?お前さあ勉強出来るからって前から調子乗ってんだよなあ?まじ気に入らねぇ」
そんなこと言われても仕方ない。
昔から友達少ないからやることなくて勉強しかすることなかったんだから。
そんな文句言われても困る。
「ねえ、優伊〜そろっか帰ろ?こいつ喋んねーしつまんなくねぇ?」
甘ったるい声。神宮萌香。
世の中で言うと…ビッチってやつ。
男が何人もいると噂は聞いことがある。
「あー?んーそーするわぁ。帰ろ帰ろー。でも最後に一発!!」
ガンッ!!
「きゃはは!!優伊最高!」
女どもはそう言うと帰っていった。
痛い…
あたしを蹴った女は望月優伊。
いじめの主犯格。
この女の男に告白されてからあたしはいじめられてる。
もう学校に来たくない。
あたしはゆっくり立ち上がり帰る支度をした。