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闇、夢を見る。

真っ白な夢を見たんだ。


だけど目が覚めても、

真っ白な世界のままだった。


どうしてだろう。と

見渡す周りには無機質な物ばかり


鳴り響く機械の音に。

慌ただしい声と、真っ白な服を着た


人たち。


「ああ、そうか。

 私死のうとして、助かって」


湧き上がる不快感。

込み上げる吐き気。


誰が助けてほしいと、言ったのか。


誰がこの命を決めたのか。


憎い世界だ、いつだって。


そう言って、私は目を閉じて

機械の音に耳を澄ませた。


無機質な、無機物としての。

単調な自分の心臓の音。

生かすためだけに響く

酸素の音。


ああ、生きるって。

メンドクサイナ…


笑いが零れた。


そう、無痛覚なんてそんなものだ。


自分の痛みなんて、

何処に行ってもないままで。


歩くほどに、足は消えて

触るほどに、腕は捥がれて

願うほどに、頭は崩れていく


何処までも、生きづらくて

メンドクサイナ。


私の前で、痛みを感じないで

あなたの痛みは投影されるのです


私の前で、苦しまないで

あなたの苦しみは反映するのです


私の前で、笑わないで


その声は私から

感情を奪い去るのだから。


声は失くした

羽も失くした

残ったのは、どうして

なんの役にも立たない、命ひとつ。


そんな夢を見ていた。


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