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封印の森
なに二人して暗い顔してるのよ、ニーナは明るい声で
空を飛んできた、ジャックはニーナに今起きている事
を話した、そもそもニーナは普通の魔法使いなので
この二人とは社会的な地位が違うのだが、幼なじみ
なので気軽に接していた
「それはまずいわね・・・」
確かにこの世界で魔法が使えないと言う事は、存在
が否定される事をニーナはよく知っていた、
「とりあえず明日になっても魔法が使えなかったら、
身を隠した方がいいわ」とニーナはディックに言った
「何処に身を隠せばいいんだ?」とディックはニーナ
に問いかけた、ニーナは少し考えて「封印の森ね」と
答えた
封印の森とは、中に入ると魔法が全く使えなくなる
森の事で、たいがいの魔法使いは近づく事もしない
場所である。
「そんな所に行けるか!」とディックは叫んだ
そしてその場から走って行ってしまった