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7話-1 自動破参上以後夜露死苦!

 ゐ合の選抜隊は、皆そのままの姿で下山した。山頂には馬車もあるが、アイゼブルトゥライヒを移動するには中心を走る高速道路を使う方がいい。となると、下で車を借りると仮定しても、徒歩で降りるしかないのだ。


 しかし、皆強靭な足腰をしている。切り立った崖でなど、誰一人としてリタイアしない。そして、隊は迷うこともなく山の麓に着いた。


 麓の国、ブランクロスは物静かな街並みが広がる。この国は、決して敵対しようとする意志見せず、それでいて強きに屈しない、頑強な力を持った国だ。


「やあ、旅人さん、次をどこへ行くんだい?」


 一人のオオカミが、ファンティに声かけた。彼のベレー帽や、カバンのサイズが紙を入れるのぴったりな薄さと広さをしていたことから、おそらくは画家だろう。ファンティはにこやかに、もっとも口元はわからないのでそれっぽい顔の向きで微笑んで、手を振った。


「これから、アイゼブルトゥライヒにお邪魔しにいくの〜よ〜」


「おお、あの国か。見るとするなら木々に覆われた自然の数々か、壁に囲まれた城壁都市か。あるいはあそこのエールも大変美味しいらしいな、私は生憎の下戸だけれども。とにかく、無事を祈るよ!」


 こんな感じで声をかけられ、ファンティはうきうき調子だっていた。まだ、遊び気分の抜けてない彼女を複雑に思いながら、ローダシューは真剣に征伐のみを考える眼差しだ。空気の張り詰めたローダシューに、ふと、涼子が声をかけた。


「ところでオーダシューちゃん、クオリアギア……ってあったじゃない?」


「それがどうしたんだ?」


「あれをマレイド山の上に置いておけば、いざって時にすぐ帰って来れたんじゃない? あなただけでも」


「……あれには単体だと使用できる距離に限界があるんだ。トリフルール内で瞬間移動のように使えるのはいくつもの中継を国中に置いてあるから、これ単体だと実際は……」


「半径15kmが限度かな〜」


 この話にファンティが割り込んできた。ローダシューは素早く手を前で振り、そうでないと説明する。


「それはファンティがすごいだけだ! 3km、実際は半径3kmが限度だよ!」


「なーる……」


「けど、実はこっちにも作戦があるんだ。これを持っていて欲しい。できれば、サカタたちお仲間にも」


 ローダシューが涼子に渡したのは、小さな青いチップだった。金属のフレームで囲ったそれは、怪しげな光を佇ませている。ちょうど、電球のの寿命でついたり消えたりする電灯のようだ。


「これは何?」


「簡易クオリアギアさ。これの電源ボタン、ここかな、これを押すと一時的にクオリアギアとして機能してくれる。もしかしたら散らばって戦うかもしれない、そうなったら敵影を確認した段階でこれを起動して欲しい。そうすれば、どこでもテレポートできるはずだよ」


 涼子は少しも怪しむこともなく、いくつかのそのチップを鞄に入れ込んだ。


「わかったわ、皆にも相談してみる」


 歩いて行くとレンタカーショップがデカデカと見える。これは、ギルダーム全体に展開していて、どこに返しても良いものとなっている。


 店内はこじんまりとしているが、倉庫は非常に大きな作りをしている。カウンターにいたのは、腰の低い店員であった。彼に、董仙はあらかじめ紙幣を持って話しかけた。


「いらっしゃいませ、今回はどのようなご用件で?」


「裏だ」


「裏?」


「裏表もなき、裏だ」


 それは一見意味のわからない会話をしているように見えた。しかし、店員の顔は真剣なものとなり、一度カウンターから立ち上がった。


「なるほど、スタント用の販売ですか。それならばご案内しましょう。動きはしますがすでにジャンクギリギリの車体、バラして売るにも金がかかる、そのために自己責任で売っている代物です。それでも、よろしければ」


 先程の会話は暗号であったらしい。裏に案内された皆は、2台の車と対面する。決して高そうな見た目をしているわけではないが、荒い扱いにも耐えそうな4WDの車が2台だ。扉の鍵を開け、運転席に座った董仙は、皆を乗せた後、エンジンをかける。


「自動車か、随分と久しいな。それでは参るとしよう」

ウェアシュ「今日のカード紹介、今日のカードはこれかな」

流狼の絵描 ウェアシュ

チェイサー

風属性 種族:ビーストマン

コスト4 攻撃3 守備3速さ+1

出た時に、山札の上から5枚を見る。その中からチェイサーを1枚手札に加えるかエナジーに置き、残りを山札の下に置く。

ウェアシュ「あの時ファンタスクの皆さんが会ったブランクロスの絵描きだよ。手札補充だけでなくエナジーブーストにも使用可能。いつ引いても腐らないぞ。皆さんも風属性特有のエナジーチャージ技術で持久戦を制そう!」

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