番外編 トリオンファンのフルールラジオ 第1回
トリオンファン「さて、始まりました! トリオンファンのフルールラジオ記念すべき第1回! この番組は物語の中で発生した疑問・設定の数々のうち、本編で触れられなさそうな内容を独断と偏見で補足するものになります! 第1回のゲストはこの方!」
オーダシュー「ああ、こほん、マイクは入ってるな。皆様どうも、ローダシューです。トリオンファンとは聖女としてそれなりに仲良くやらせてもらってます。短い時間ですが、どうかよろしく」
トリオンファン「さて、今回の質問、まずはこちらから!」
――
Q.「ローダシューさんはローダシューって名前ですが、オーダシューと呼ばれることもあり、非常にややこしいです。これには何か理由とか明確な区別とかあるのでしょうか?」
――
トリオンファン「確かに、オーダシューお姉さま色々と呼び分けられています。何か法則みたいなものはありましたでしょうか?」
オーダシュー「まず、オーダシューが勇猛という意味なのは知っている人もいると思う」
トリオンファン「そうでしたか? たしか大胆不敵とか無謀って意味だった気が……」
オーダシュー「と・に・か・く! オーダシューに勇猛という意味がある以上、単体で使うとアタシとどちらの意味か分かりにくい。それでトリオンファンについている『ル』のようにして、名詞扱いしているわけさ。ル・オーダシューがくっついてローダシューだな」
トリオンファン「そうなんですね! そして、これには敬称の意味もあるのですよね?」
オーダシュー「確かに、それはいわゆる『さん』とかと同じ意味もある。逆に言えばオーダシューと単語だけで呼ばれるのは、気安く話せる関係ともいえるぞ」
トリオンファン「それでは続いてのお便りを……」
――
Q.「『ル・ファンタスク』の愛称兼一人称の『ファンティ』て、ほぼ『パンティー』じゃないですか?」
――
オーダシュー「これか……ファンティが気に入ってるんだ、あんまり言わないでやってくれ」
――
Q.「ファンタスク、マランが一番年上らしいですけど、具体的な製造年の順番はどんな感じですか?」
――
オーダシュー「大体下に記入した通りだな」
ル・マラン
↓
ル・テリブル
↓
ランドンターブル
↓
ル・ファンタスク&ローダシュー 同い年
↓
ル・トリオンファン
トリオンファン「ちなみに私の時点で製造から80年以上経ってるので、ファンタスクの皆様は大体の人間より歳上です。感覚識を持った機械は、とっても長生きなんですよ」
オーダシュー「トリオンファン、それで最近まで聖女見習いだったとか、いくらなんでも遅すぎじゃあ……」
トリオンファン「それは禁句! 禁句です! 機械の時間感覚は霊長種の思うものとは違うんですから!」
オーダシュー「そう言えば、その『霊長種』ってのも、読者には聞き馴染みがないんじゃないか?」
トリオンファン「それはいずれ説明します。いつかまた会いましょう! ローダシューお姉様! 最後に一発ギャグ!」
オーダシュー「へ? そんないきなり言われても……えっと……なんだ、一発ギャグ、繁忙期のマラン」
オーダシュー「にへへ、今日で三徹……!(両手でピース)」
トリオンファン「……面白いですかそれ?」
次回をお楽しみに!