表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/41

イベント 5



「あたりだけど走って逃げるより、近距離ならスタミナ消費する回避の方が早い。回避距離上昇もね」


そばにいた魔法使いが杖を構えるが、放たれた魔法を回避しつつダンテは接近し斬撃を加える。

魔法使いは反撃をしようとするが防御や攻撃を回避し、打撃と刺突を続けてくらわす。


「スタミナを使い切らせれば!」

「数だ! 数で押せ!」


魔法使いを仕留めたダンテに他のプレイヤーが迫る。

残ったパーティーの槍使い1人と籠手使い2人のプレイヤーがアイテムで回復し、支援魔法で味方の能力の底上げをし武器を構えて総攻撃した。

だが、彼女は攻撃を華麗にかわし反撃して槍使いに詰める。


「あはぁ!」


槍使いはガードするがその瞬間は攻撃せず、追ってきた籠手使い2人の攻撃を躱して打撃と斬撃で反撃し仕留めた。

防御するもダンテの攻撃力が高く、防御を攻撃力が上回った分少しずつダメージが入る。

そのままダンテは攻撃のごり押しで慄く槍使いを刺突で屠った。


「どうやら、ジャスト回避が成功するとスタミナを消費しないというのは知らないようだねぇ!」


次々とやられていくプレイヤーたち。

見ていたメビウス8も剣と盾を構えて残ったパーティーメンバーとともに走り出す。


「次はあなたたち?」


メビウス8と戦い背後を見せるダンテにラオは魔法を放つ。

放たれた光弾を躱しダンテは剣を鞘にしまう。


「これも避けるか、恨みないけど倒させてもらうよ。ドロップアイテムが欲しい」

「かまわないよ、そういうゲームだ」


「ルールー、エクレア。人が居るうちに協力して倒さないと、今一気に行かないと、この人はPVPサーバーの人間だ誰にも止められなくなる」


逃げ出すラオを追いかけるダンテを、盾を構えるルールーとエクレアが光弾を飛ばし足止めする。

しかしエクレアの放つ魔法を回避することで加速し、なおかつタイミングを合わせてジャスト回避をしスタミナを減らさない。

攻撃をしっかり盾で防ぐが力負けをして弾き飛ばされた。


「弾かれた!?」

「あはは、攻撃力が上がってるからね。溜め攻撃でない普通の打ち合いなら負けないよ。それで溜め攻撃しても今度はスタミナが持つかな?」


ルールーに追撃しようとするダンテにメビウス8が斬りかかり、体制を整えたラオが広範囲魔法を放つ。

ダンテは魔法を防御し魔法の射程距離、つかず離れずの位置にいるラオに注意を向ける。

しかしラオに向かう前にまたメビウス8の相手をすることになり、大きなダメージを追ったルールーから意識が離れた。


「メビウスさん!」

「あんたは強い、これ以上人が減ると勝てる見込みが減るんでね!」


地面から吹き上がる火柱に飲まれるダンテ。

エクレアの広範囲攻撃を受けダメージを受けるものの、回復して戻ってきたルールーとメビウス8の二人を相手にしダンテはアイテムを使えない。


「ピュアナイトメアは攻撃力を上げるためには一度納刀し斬撃、刺突、打撃を一つづつしかできない。同じ攻撃を二度できないし、一度回避や防御をはさむ必要がある。最大でも三連続攻撃が限度だ、隙を見つけて」


剣を納刀し距離を取りダンテはラオを見る。


「詳しいね。たぶんあんたが残った中では一番強いよね、先輩」

「私はあんたの先輩じゃないよ、こっち来るな」


ダンテはラオを狙って走り出す。

光の弾を撃ちだし攻撃するがそれらをよけ向かってくるダンテ。

そして攻撃力の上がった剣でラオの体を貫く。


「おまえ、PVPサーバーの人間か……」

「おっしえなーい」


一撃では死なず回避で距離を取ろうとするが同じタイミングで彼女は回避を使い詰め寄ってきた。

そして斬撃をくらわせ殴打する。


「厳しいなぁ……。手慣れた動きから、なかなかの上位プレイヤーとみる」

「どうかなぁ」


反撃するも回避され手も足も出せず、最後にもう一度突き刺しとどめを刺す。

体力が0になりラオは倒れその体から抜け出た球体が浮かぶ。

突撃してきたルールーの剣を弾くダンテ、そのまま迫ってくるメビウス8から距離を取る。


「よくも、先輩を! ゆるさない!」

『わたしのかたきをうて~、ルールー』


ダンテの後ろで光の弾になったラオが叫ぶ。


『まともに打ち合うな、ピュアナイトメア以外にも攻撃力増加のスキルを持った装飾品をつけてると思う』

「はい!」


『殴って逃げろ』

「わかりました」


剣を鞘に納めルールーは鞘に収まった剣を握ってダンテに飛び掛かる。

流石に溜めで攻撃力が上がった攻撃と剣で打ち合うわけにもいかずダンテは回避しようとしようとした。

そこへまた足元からの火柱。

ダンテは魔法を放つと即座に逃げ出すエクレアを睨む。


「あはははは! プレイヤーキルに飽きたから話に聞いていたこっちに来てみたけどこんな面白い子がいるとは思ってもみなかった! 元気がいいね、あたしすでに何人と倒したけど勝てると思うの?」

「やって見ないとわからない」


ルールーの横をすり抜けエクレアを追いかけると、そこにはメビウス8のパーティーメンバー二人が杖を構えて待ってた。

氷塊と火球を避けながらその二人を素早く倒し、ダンテは残った杖を持つエクレアを追う。


「PVPで弾幕は効果的とは言えないかな。大技撃って逃げる、あの子が正解」


メビウス8とダンテは剣での打ち合い火花を散らして弾きあう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ