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イベント 4

何人かはそれに気が付かずボスのもとへと再び駆け寄り攻撃する。

それでも数人はアイコンの変わったプレイヤーを警戒した。


「魅了? いやモンスターならわかるが味方同士で戦うわけなんか……」


直後あちこちで怒号と悲鳴。

見れば敵アイコンのついたプレイヤーが嬉々として普通のプレイヤーを襲っている。

ボスと戦っていたプレイヤーもその騒ぎに気が付き振り返った。


「何が起きてる、あいつらNPCか?」

「違う動きが人だ、プレイヤー同士が戦ってる」

「運営が用意した刺客?」


召喚されたモンスターを倒しボスの元へと戻っていたラオたちは、突然味方を攻撃し始めたプレイヤーに戸惑う。


「どうなってるんだ?」


とりあえずボスの元へと向かうルールーたちと入れ違いに、混沌とした場にダンテが剣を納めながらルールーたちの元へと戻ってきた。


「あはは、どうやらこの状態異常がかかると別クエストが発生するらしい」


見ればダンテの上にも敵を示すアイコンが浮かんでいる。

そしてパーティーメンバーにあったはずのダンテの名前は消えていた。


「大丈夫なの?」


襲ってくるのではとラオが驚き距離を取って下がるが、ダンテ自身は剣をおろしポケットに手を突っ込み敵意はない。

戦う気がないようなのでラオは武器をダンテに向けながらも尋ねる。


「別クエスト?」

「あたしの視界にはプレイヤー一人につき太陽コイン10枚って書いてあるね」


「課金コインを配布!?」

「そのお金欲しさにPKが始まり、この惨事。といっても、もうあたしもボスにダメージを与えられないみたいだ。だから帰ってきた」


あちこちで起きるプレイヤー同士の戦闘。

4パーティーから一人ずつ選ばれているようで、1人は逃げ回りながら攻撃し、2人は同時に攻撃して一人ずつ倒そうとしている。

エクレアとともにいつでもダンテを攻撃できる用意をしラオは尋ねた。


「あんたは襲ってこないの? 課金コインがもらえるんでしょ?」

「う~ん、弱い者いじめはしたくないな~。向こうがあたしに危害を加えてくるならば戦うけども、あたしから戦うこともないでしょ。躍らせるのは好きだけど、踊らされるのは嫌い。これも運営に踊らされてる感じがするから嫌い」


ダンテ以外の敵アイコンついたプレイヤーたちは倒されると、再びボスへと攻撃が集まった。

しかし、初めて戦うボス、同じような攻撃に操られはしないだろうかとなるべく距離をとっている。

それでもルールーたちの前で一匹のボスが倒され消滅していった。


「どうやら何もしなくても進むようだ、あたしはここで見てるよ」

「そう、何かあれだね。変なクエストだね」


ラオがダンテを警戒して残り、ルールーやメビウス8たちはボスのもとへと走っていく。


「私らが戦っている間に誰かやられたか?」

「敵対したプレイヤーが消滅したみたいだ。他の味方の人はは回復しながら戦っていたから数で負けて返り討ちになったって」


「なら敵になった以外のやつはみんな生きてるの。それじゃあ私らは向こうに回るから」

「我は離れておく」


敵対したプレイヤーがいた分、戦闘員が減り回復アイテムの減りから接近して攻撃するプレイヤーも減っている。

ボスが杖を横薙ぎに振り繰り出す魔法。

地面から大きな棘が伸びだし、それを盾で防ぐとルールーもボスへと斬りこんだ。


「こっちももう少しで倒せるはず!」

「我も参加するぞ!」


残ったプレイヤーたちの総攻撃。

そしてボスは倒される。

体が蒸発し消え最後に頭にかぶっていた動物の骨が地面に落ち砕け散った。

初めての戦いだけあってボスの討伐に歓喜し歓声が上がる。


「終わったみたい」

「なかなか忙しい戦闘だったな、いいアイテムが出るといいな!」


しかしクエストクリアの条件を満たしていないようで出口もドロップアイテムも現れない。

ダンテの敵アイコンも消えないまま。

自然と残ったプレイヤーの目がダンテに向けられ、注目の的であるダンテに一番近くにいたラオが声をかけた。


「どうやら、倒さないといけないみたい?」

「みたいだね、ならあたしも迎撃するけど」


「おとなしくやられてクエストクリアになってくれない?」

「迎撃の準備は出来てる。さぁ、おいで試練を与えよう」


ポケットから手を出し剣を抜くとダンテは背筋を伸ばし周囲を見回す。

戦闘を早く終わらせようとダンテに向かってくるプレイヤーたち。

彼らを見てダンテはため息をつき呟いた。


「はぁ、話に聞いてたのと違うなぁ。こんなことをするために来たわけじゃないけど、……まいいか、そういう運命だ」


話している間にボスを倒したプレイヤーが3人、剣を構えて突撃してくる。

すでにボスとの戦いで回復アイテムを使い切ったのか、一人程度ならまとめてかかれば倒せると思ったのか彼らの体力は満タンではない。


「お前を倒さないとクエストクリアにはならないみたいだ!」

「一気に畳みかけるぞ」

「恨みはないが勝利のために負けてくれ!」


プレイヤーの攻撃を回避で躱し距離を取り、相手の攻撃モーションが終わったタイミングでダンテは一気に詰め寄り横薙ぎ一閃。

ダンテの振った剣筋が紫色の揺らぎが残像として残る。


「こいつ避けっ!」

「遅いよ、たいくつ」


ダンテの刺突を防げず1人が倒れて光の弾が浮かぶ。

返す刀でそのまま盾を構える一人の背後に移動し、剣を納め鞘の打撃をくらわせ光の玉へと変える。

残った1人は距離を取ろうとするがその時間をダンテは与えなかった。


「あはははは!」

「足が、早い逃げきれない……移動速度上昇のスキルか」


一瞬で剣を持った3人を光の玉へと変え死者の上に立つダンテ。


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