お披露目
プレイする時間を合わせてログインしてきたラオとフルムーンに、ルールーは早速星が上がったことを報告する。
嬉しそうにして家の前で二人を待っているルールーを見て、ラオたちはすぐに彼女が星が上がったことに気が付いたが彼女の報告を待った。
「ラオ先輩、私星が1になりました!」
「へぇ~、すごいじゃんルールー。倒したんだボス、3匹いて初見で驚いたでしょ」
「みんなで分散して戦いました。この間一緒に戦ったエクレアと、すでに星1以上の人達と一緒に」
「いいね、みんなで共闘して戦う。他のクエストと違ってボス戦は人数が増えるとその分ボスの体力が増えるけど大丈夫だった?」
「無事に私もエクレアもクリアです」
「ならエクレアちゃんも呼ぶかな、今度はみんなで星2を目指して頑張っていこう」
「あ、そうだラオ先輩、ボス倒して衣装を手にいれたんですよ私!」
「ルールーは引きが強いなぁ、そう簡単に盾も衣装も出ないんだけどなぁ。なんて衣装、せっかく手に入れたんだし着てみてよ」
「私も着るの初めてなんです、みんなの前で着替えようと思って。でもこれ少し名前が不吉何ですよね、名前焦土炭花っていうんですよ」
「知らない名前だ、というか装飾品も装備も数が多い。全体的なクエストの数に会ってない」
鏡の前に立ち新しく手に入れた衣装、焦土炭花と書かれた装備を身につけた。
着替えるとレザーの鎧の下に着ていた服がボロボロな真っ黒い服へと変わる。
「真っ黒じゃん、炭って名前が入ってるだけはある」
「かっこいい、真っ黒い服」
今にもバラバラになってしまいそうな身にまとった布の塊を身をよじって調べるルールー。
すでに先ほどまでの元気の良さはない。
「なんかしょんぼりです、なんかこの服焼け焦げた匂いしますし。というか胸当てとかの部分は変わらないんですね?」
「そこは衣装ではなく鎧だね、防具や装飾品は多いよ、頭だけで帽子、額、髪型、目元、目の装備、耳、口元、鼻、頬と9種類もある。会心率や属性付与はほとんど1から3パーセント。スキルが一定確率で発動するものばかりで重ねがけをしていかないとろくに発動しないものもあるからね」
そんなルールーに立ち上がりラオは近寄っていき背中を叩き元気付ける。
「だから検証データがそろわなくてスキルがわかっていないものが多い。でももう課金装備と特殊なアイテムを使って生産できるタイプ、ドロップで出てこない手に入れやすいタイプの装備はほとんどスキルが解明された」
「すごいですね」
「ほんと、ギルド、刹那の大地の旅人のメンバーには感謝だよ。さて、それじゃ町に向かうか」
「あ、家が大きくなったんで家具を買い物したいです。それでその、せつなの何とかってなんですか?」
3人はルールーの新居を出て霧の中に入り町へと向かう。
「ここ探索ルートの大規模ギルド、装飾品のスキルを調べてるんだ。みんなで装飾品集めて装備して効果を確かめるの。スキルのわかってる6割以上がここのギルドが調べたんだよ」
「そんなところがあるんですね」
「クランは最低8名から、大きくなると中規模と大規模の3つに分かれていて。大きさに合わせてクランホームを借りなきゃいけなくなる。そこで特定の家具を買っておくとアイテムとか生成できるようになるんだよね」
「ああ、町でアイテムとか売ってるやつでしたっけ?」
「そうそう、回復アイテムや装備品の加工。町の露店を借りて物の販売ができるようになる探索ルートだと有名な大規模ギルドは、輝く深淵、刹那の大地の旅人、ミストシーカーの三つかな、中規模でも有名なのはあるけど」
「大きいギルドって意外と少ないんですね? 人が集まらない?」
「毎月ゲーム内マネーでギルドホームは家賃が発生するから、稼がないといけない。大きければその分高く値段も上がってくる。大勢人は来ても頻繁にログインして働いてくれないと、いる意味はないからね」
「うわぁ……それは大変ですね。ここ、一回のクエストでもらえるお金少ないでしょ? フルムーンが言ってました」
「なにもクエスト報酬だけじゃない、お金を稼ぐ方法はいろいろあるよ。通常ルートは報酬金額が高いからみんなでギルドクエスト受けたり、専門の建物を作れる生産ルートは回復アイテムの製造してそれを大量に輸出してる。このルートは装飾品のドロップ率が一番だからね、ここの大規模ギルドはみんなで装飾品を集めてそのスキルを調べて価値を上げて売却してるってわけ」
「なるほど、スキルの情報を調べるのにも意味があったんですね」
「情報は力だからね、出すタイミングも大事になるかも」
町につくとルールーの買い物に付き合いラオとフルムーンも店に入る。
入り口近くに置いてあるギルド用の大型家具の横をすり抜け、個人の家にも置ける家具がそろう小物コーナーへと向かった。




