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戦闘

 

 その木に3人が近寄ると葉の生い茂った枝の上から赤い瓢箪に顔がかかれたようなモンスターが現れる。

 フルムーンは槍を構えて立ち止まり、メビウス8とスプレーを自分に振りまくルールーは剣を構えてより近づく。

 瓢箪モンスターは口を開き長い舌を出して威嚇をした。


「わー、かわいい!」

「そうか?」


 かわいいと言っておきながらルールーは使い切ったスプレーを捨て、剣を強く握るとがむしゃらに振りモンスターを倒す。

 攻撃を受けても切られた部分だけ色の薄くなる跡が残るだけで真っ二つになることはなかったが、エフェクトとして果汁らしきものをまき散らし瓢箪モンスターは消滅する。


「今かわいいと言っていなかったか?」

「敵ですし? なんかフルーティーな甘い匂いしますね」


「この瓢箪モンスターを倒すと出る特殊エフェクトだ。まだ最初の方のクエストだから問題ないけど、上の方のクエストでは匂いにつられて別モンスターを呼ぶ」

「おなかすきそうですね。明日、果物買ってきてもらおう」


 ルールーが1匹倒している間に同じような瓢箪モンスターは5匹ほど木を守るように現れていた。

 先ほどと同じように長い舌を出して威嚇をする。


「さてじゃあ、クエストを終わらせよう。前衛二人はモンスターをひきつけて、ボクはサポートに回る」

「おう、そうだな!」

「了解です!」


 動きは早くはなくゆっくりと風船のようにフワフワと浮かび移動しており攻撃を当てることは難しくない。

 増強薬を使ったルールーの視界の隅には攻撃力アップを現す表記が体力バーの横に出る。


「こいつら、ヒットポイントはないけど攻撃力は最初にしては高いから囲まれないように!」

「はい!」


 瓢箪モンスターは空中をフワフワと浮いており、メビウス8は鞘に入った状態で叩き付け地面に堕ちたら剣を抜き突き刺す。

 フルムーンも前衛二人に気を取られ隙を見せているモンスターの背後に駆け寄り渾身の力を振るって槍で貫く。


「戦闘慣れしてるねメビウスさん」

「これでももうすぐ、レベル10になるんでね! それなりにモンスターを倒すクエストをこなしてる」


 倒しても倒しても次々と木の上から降りてくるモンスター。

 いくら倒してもドロップするアイテムもなく画面には、モンスターに与えるダメージ表記だけが浮かんでは消えていく。


「数が多いですね? きりがない」

「こいつらはあの木に住む妖精だ、あの木を倒さない限り一定の時間をおいて湧き続ける。さっき言ったようにモンスターを倒しても経験値もおいしくない。ルールー、剣を振りまくっているがスタミナには注意しろよ」


「え、スタミナ?」


 ぶんぶんと剣を振り回していたルールーは3匹目を倒して4匹目を相手にしようとしてると急に剣を持つ手に力が入らなくなる。

 視線を動かしステータスを見ればすでに薬の効果は切れており、スタミナを現す黄色いバーが0になっていた。

 持ち上げていた武器がルールーの意思に反して下を向き、無防備になったところにモンスターの攻撃を受ける。


「ぐえっ!」


 瓢箪モンスターの体当たり攻撃を受け後ろにのけぞるルールー。

 自分の上に赤い文字で8の表記され体力を現す緑色のバーが少し減る。


「言わんこっちゃない、初期の体力は50しかないから弱いモンスターでも囲まれたら一瞬で飛ぶよ」

「そりゃ大変!」


「スタミナゼロでも弱い攻撃や防御はできる、ひとまずやばいと思ったら弱くても防御でダメージを軽減しな」

「ぼうぎょですか、はっ、はい、頑張ります!」


 ルールーを攻撃する瓢箪モンスターをメビウス8が倒して、すぐにフルムーンが回復魔法を放ち回復した。

 スタミナは1秒に1づつ回復し10で全回復となり、それを確認してからルールーはまた前に出る。


「気を付けろよルールー。やられちまった場合、復活はアイテムか魔法でしか出来ないからな」

「まだ供給が需要に追い付いてなくて、アイテムショップにはほとんど並んでない。どっちも今は手に入らないから実質死んだら待機状態のまま何もできなくなる。二人を回復させるため攻撃にあんまり回れなくてごめん」

「ごめんなさい、スタミナと体力の減りを気を付けます!」


 その後も瓢箪型のモンスターを倒していき、攻撃が間に合わないと判断すると剣を横に持ちモンスターの体当たりを防ぐ。

 10匹目の瓢箪モンスターを倒すと、木はそれ以上モンスターを出現させなくなる。


「今だ行くぞルールー! 次の雑魚敵召還までにたたく!」

「はい!」


 剣を持ったルールーとメビウス8は飛び掛かった。

 攻撃をつけると木は大きく揺れ何枚もの木の葉が落ちる。


「うりゃ! スタミナ気を付け攻撃!」

「やめろ、笑わせるな。こっちに力の抜けるデバフがかかる」


 大木モンスター自体に攻撃能力はないらしく、二人の攻撃を受けると木は身をよじり身もだえして木の葉を落とす。

 そして立ち上がると、ルールーたちの攻撃から逃げるように歩き出した。


「うわっ、木が歩き出した!」

「そりゃモンスターだし」


 逃げる木型のモンスターを追撃する二人。


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― 新着の感想 ―
[気になる点] 「鱗玉虫、年輪みたいな模様の入ったこの硬い羽根が盾の原料なんだ。30匹見つけるの大変だった、1クエストにだいたい1匹ずつしか出てこなくて萎えてたのに、4匹もいるだなんて!」 4匹もい…
[気になる点] 8→9→10話の繋がりが?です 8→10→9ではないでしょうか?(・・;
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