19 今日から通常モードです。
大変お待たせしました第19話を更新しました!
旅行から戻りみんなにお土産を持っていきます。
新婚旅行から戻って来て二日が経ちました。ハワイは楽しかったな…… などと思っている暇はありません。今日はお土産を持って、まずは由香里さんのところへ、そして私の実家へ行きます。
「あら、郁美さんお土産有難う」
「いえ、大したものじゃ無いんですけど」
「旅行は楽しかった?」
「はい、あのお義父様は?」
「うん、また海外出張にいちゃったから半年は戻らないかな」
「そうですか……」
「ねえ、今度は私と旅行に行きましょうね」
「はい……」
と言ったものの、そう簡単にいけるの? 私は清君を見ますけど…… 彼もニコニコ笑顔なだけです。
「今晩はあなた達が買って来たウイスキーを郁美さんが買ったタンブラーで飲みましょう」
「母さん、あんまり飲み過ぎないようにね」
「あなたも一緒なら良いじゃない」
ハハハ、由香里さんは本当、お酒が好きなんだね、瀬菜とどっちが強いかな…… 清君も大変だ!
その後、今度は私の実家に行きました。
「ただいま」
「お帰りなさい、おかみさんお嬢さんがお戻りですよ」
ちょっと、そんなに大袈裟にしないでよ!
「あらお帰り、どうだった旅行は?」
「うん、とっても楽しかったよ! はい、お土産」
「有難う」
母はそう言って受け取ってくれましたけど……
「郁美、洋酒なんて買って来てないだろうな」
お父さんもすぐそばにいました。
「買って来てもどうせ飲まないでしょう」
私はそう言って苦笑いです。
「当たり前だ! うちは日本酒を作っているんだぞ、ブランデーだのバーボンだの飲めるか!」
「お父さん、郁美がタンブラーを買って来てますからこれでお酒を飲めますよ」
父は頭を傾げながら……
「タンブラーってなんだ?」
お父さん、そこは酒蔵さんでも知っておかないと……
「タンブラーは飲み物の温度を保ってくれるの熱燗も冷酒も保温、保冷力が凄いからいつまでもお酒が美味しく飲めるのよ!」
「ほう、そりゃ良いな今晩早速熱燗で試してみるか」
父はお土産を喜んでくれたみたいです。
「あとこっちもね」
「あら、マカダミアナッツチョコじゃない。有難う、これは私専用ね!」
母は最初からマカダミアナッツチョコって言ってましたからね、でも私専用じゃ無くてお店のスタッフさんにもあげてよね……」
その後、夕方に私は杏子に来ました。清君も誘ったんだけど由香里さんの事が心配みたいです。
「マスター、お土産」
「あれ郁美ちゃん、最近来ないなと思っていたんだけど何処に行っていたの?」
いや、マスターにも新婚旅行は言っていたはずですけどね……
「郁美、おかえり」
「ただいま、はいお土産」
「なになにTシャツかなにか?」
そう言いながら包みを開ける瀬菜です。
「これってトートバッグじゃん、何だか絵がハワイぽいね! 有難う」
「なに、瀬菜はウイスキーが良かったんじゃない?」
明奈、そこは言わないの……
「何言ってるのよ! 私は姫雫を飲めればそれで良いのよ」
瀬菜は嬉しいことを言ってくれますけど、うちの父と同じですね! それにそれだとお土産にならないからね!
「はい、明奈はこっちね」
「郁美有難う」
「明奈のはどんなの?」
瀬菜が好奇心いっぱいに覗き込みます。
「ちょっと瀬菜、やめてよ!」
明奈は嫌がってますけど……
「良いじゃん見せてくれても減るもんでもなし」
明奈のトートバッグにはハワイというロゴと海と椰子の木が描かれています。
「雰囲気があって良いね! 瀬菜のは?」
今度は明奈が瀬菜の方を覗き込みます。なんだかんだ言って仲が良いんだよね、この二人は……
「瀬菜のも良いね!」
二人はとっても喜んでくれました。
「ところでマカダミアナッツチョコは?」
やっぱり、それも食べたいんだね!
「ちゃんと買ってありますよ」
そう言って一箱渡すとその場で開けて食べ出しました。
「えっ、ここで食べるの?」
「姫雫に甘いチョコが合うのよ」
なんだか瀬菜はおじさん化してますね。
「ちょっと、持ち込みはやめてよ!」
マスターがそう言います。
「良いじゃん! そんな細かい事言わなくても」
「マスターにもお土産!」
そう言ってマカダミアナッツチョコをもう一箱渡すと……
「しょうがないな!」
そう言ってカウンターの中へ戻って行きました。まあ、みんなに喜んでもらってるみたいで何よりです。
それから数日後、清君は正式に木村酒造の一員になりました。私も、お店で精一杯働きます。でも、その頃から由香里さんも一緒に働く事になりました。
「あら由香里さん、ご主人は良いんですか?」
うちの母がそんな話を……
「良いんですよ! またバンクーバーの方に半年間海外出張だから」
平然と由香里さんは言いますけど…… 淋しくないのかな?
「郁美さん、一段落したら旅行に行きましょうね」
「あっ、はい」
由香里さんはそればっかりです。清君は八代目としての仕事を学び、もういつでも襲名出来るところまで来てるみたいです。でも、大変そうだな…… 今は春先の蔵開きに向けて仕込み作業中ですからね! でも、蔵開きは楽しみだな…… 忙しいけどお客様も喜んでくれるし、私も楽しいからね!
清君や由香里さんも酒蔵の一員になりいよいよ襲名も近いかな……




