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姫雫  作者: 赤坂秀一
第四章 新婚旅行
14/20

14 新婚旅行へ出発です

大変お待たせしました第14話を更新しました!


今回はいよいよ、新婚旅行旅行です。なんだか羨ましく書きました。

 私は、朝早くに目が覚めました。えっ、隣りで寝てるのは誰? 清君(きよくん)…… そうか、私清君と結婚したんだ。私はもうしばらく清君の胸の中で眠りますが……

「あれ、郁美(いくみ)起きたの?」

「うん、そろそろ朝食を作らないと」

 本当はもう少し清君に抱かれていたいけど…… だって昨晩は初夜でしたからね! あんまり具体的には言えないけど、清君は私の事をたっぷり愛してくれました。まあ、その事を考えると恥ずかしくて顔に熱を感じます。

「郁美が起きるなら僕も起きるよ」

「清君は今日もお仕事なの?」

「いや、僕は今日から十日間休みだから!」

「私は酒蔵で仕事なんだけど……」

「じゃあ、一緒に行こうよ、僕も蔵元の勉強をしないといけないしね!」

 そういう事で二人してお布団から出ます。私はキッチンへ行き、まずはコーヒーを淹れます。

「清君もコーヒーで良い?」

「うん」

 清君は私が淹れたコーヒーを飲みながらスマホで電子版の新聞を読みます。私は朝食の目玉焼きとベーコンを炒めながらお味噌汁も作ります。味噌汁の具は豆腐とワカメです。

「出来たよ」

 そう言って朝食です。清君は半熟の目玉焼きです。私はちょっと半熟玉子は苦手なので黄身が固まるまで焼いています。

「目玉焼き失敗したの?」

「えっ、なんで?」

「黄身が固まってるから」

「ううん、私は半熟は苦手だから……」

 まあ、そんな事を話しながらの朝食は美味しいです。なんたってこれから毎日一緒なんだから……


 朝食が終わり酒蔵へ行きます。私はお店の手伝いです。

「おはよう!」

 私が挨拶をして店に入ると……

「郁美、旅行はどうした?」

 父にそう言われました。

「おはようございます」

 清君も店に入りますが……

清政(きよまさ)君、旅行はどうした?」

「お父さん、旅行は明日からだって……」

「……」

 父はちょっと天然なところがありますからね、まあ、私もそれを引き継いでいますけどね……

 その後、清君は酒蔵の方へ私はお店の開店準備です。まずは店内を箒で掃きます。開店は十時からですけど店の裏には酒販会社のトラックが二台積み込みに来ています。あっ、早速積み込みの手伝いを清君がやってます。まあフォークリフトでトラックの荷台まで運ぶだけですけどね!

「郁美、ちょっと早いけど店を開けて頂戴!」

 なんだか、店の前に人が数人いますけど……

「おはようございます!」

「もう入って良いの?」

「はい、どうぞ!」

 開店待ちをしていたお客様のようですが…… 珍しいですね! でも、お客様なのできちんと対応しますよ。

「あの、姫雫(ひめしずく)の特級酒はありますか?」

「はい、ございますよ!」

 なんと、姫雫の特級酒を買いに来ています。まあ、今までも売れてはいましたけど開店待ちして購入とは…… 冷酒の方もなんだかいい感じに売れてるんですけど…… どうしたんだろう?

「ありがとうございます。こちらですね!」

「あったからよかったわ! うちのお父さんが結婚披露宴で飲んでとても美味しかったって気に入ってね」

 その隣の女性は……

「私は冷酒の喉越しが良くて……」

 なんと、私達の披露宴で提供した特級酒と冷酒がかなり評判でそれを求めて来てる人のようです。でも、こんなに沢山の人が……

 今回の事で結構特級酒が出ました。通常の一級酒も普段より出ています。披露宴でうちのお酒を出したのは正解だったようです。


 今日一日、無事お仕事が終わりました。明日から新婚旅行です。明日は国内線でまず羽田空港へ行き、そのあと成田空港へ移動するんだけど、どうやって行くのかな……

「郁美、もう終わった?」

「うん」

「それじゃ帰ろうか!」

「うん、お母さん明日から行ってくるね!」

「はい、はい、清政さんよろしくね」

「はい」

 そういう事で、清君と手を繋いでうちへ帰ります。こんな事をしていると瀬菜(せな)からまた突っ込まれそうです。

『そんな事が出来るのも今だけだからね』

 なんて言われそうです。

「明日は少しはゆっくり出来そうだね」

「ねえ、羽田空港から成田空港ってどうやって行くの?」

「えっ、成田には行かないけど……」

「えっ、でも、国際線は成田空港からでしょう?」

「明日は羽田空港からホノルル行きに乗るから」

「そうなの?」

「うん、そっちの方がゆっくり出来るから良いでしょう」

「うん」

 私の記憶では成田からホノルルへと思っていましたが、それは羽田発ホノルル行きの予約が取れない時にという事だったみたいです。こういうのってあまり得意じゃないんだよね……


 翌日、私達は今、羽田空港に来ています。これから出国手続きをしていざホノルルです。

 その前に折角免税店がありますのでちょっとだけ店内を覗く事に……

「ねえ、あのTシャツ可愛いよ!」

「うん、でもハワイにはもっと良いのがあるよ!」

「ねえ、ねえ、あのアクセ可愛くない?」

「ここで買ったら荷物になるだけだって!」

 まあ、確かにそうですけど…… でも、見るだけだから、そう思ってはいるけど…… やっぱり駄目ですね! 見ないのが一番良いみたいです。

「郁美、そろそろ行くよ」

「はーい」

 いよいよ機内に搭乗します。私達は窓側の列のシートです。私が窓際で清君が通路側です。

「なんだか楽しみだね!」

「うん、そうだね……」

 私はもう気持ちはハワイです。もうワクワクが止まりません。

「ねえ、郁美」

「なに、清君」

 私が笑顔で返事すると、清君はなんだか苦笑いです。

 飛行機は定刻通り離陸しました。この離陸の時のGがたまりません。私って変ですか……

 その後、機内で夕食です。私はお肉料理で清君はお魚料理です。お肉のメインは松坂牛のステーキを食べやすい大きさにカットしたものです。お魚はマグロのステーキです。どちらも美味しそうです。

「ねえ清君、一口交換しない?」

 そう言って私はお皿を差し出します。

「じゃあ、これをもらおうかな」

「うん良いよ」

 そんな感じでお互い交換して両方の料理を楽しみました。その後、清君はのんびりしています。

「ねえ、もう寝ちゃったの?」

「ねえ郁美、少しは寝てた方が良いよ! ホノルルの到着は現地時間の午前九時くらいだけど日本時間の深夜二時くらいだからね! あとがきついよ!」

 清君にそう言われて私はびっくりです。シートに座り大人しく眠ろうとしますが、うきうきして眠れません。だって、まだ日本時間の八時くらいですよ、しかも新婚旅行の初日ですよ! 眠れという方が難しいですけど…… 清君はもう眠っています。なんだかうらやましいです。そんな時、機内の照明が少し暗くなりました。お陰でちょっと眠りやすいかな…… そんな事を思いながらちょっとウトウトした時でした。

「郁美、着いたよ!」

 清君が私に声を掛けた時、飛行機の外はもうすでに明るくなっていました。

「えっ、着いたの?」

 なんだか変な感じです。私は結局四時間くらいしか眠れませんでした。

 いよいよホノルル空港に着陸します。飛行機は大きく旋回した後徐々に高度を下げて行きます。モニター越しに滑走路が見えます。そして、着陸です。ホノルル国際空港に到着しました。窓から見る景色がなんだか違いますね!

「さあ郁美、降りるよ」

 清君にそう言われますけど……

「清君ちょっと待って」

 結局飛行機から降りたのは、もう最後の方でした。

「郁美、大丈夫?」

「うん、大丈夫です」

 そして、入国審査を受けます。こればかりは清君と二人でと言う訳にはいきませよね……

「May I see your passport」

 えっ、何、えっとパスポートって言ったよね…… 私はパスポートを見せました。

「What's the purpose of your visit?」

 えっ、今度は何…… 全く解らないよ…… その時、清君は終わって私を待っていますけど……

「清君、解らないよ!」

 私がそう言うと清君は戻って来て私の担当している職員に何か英語で言っています。すると職員はニッコリ笑って私にパスポートを戻して通してくれました。

「Have are nice trip」

 そう言ってくれました。この言葉は何となく判ります。たぶん良い旅を! って言ってくれたみたいです。

「郁美は英語は全く駄目なんだね!」

 清君に言われてしまいました。

「ガイドブックの出入国の所をちゃんと見ておけば判ったのに」

 清君はそう言って笑いますけど……

「私は英語だけは苦手だったの……」

 そう言いながら清君と二人なんとか入国出来ました。でも、帰りの出国の事を思うとちょっと気が重いです……

出入国で手間取った郁美でしたが清君が話してくれたお陰でなんとか入国出来ましたね…… でも、この後はきっと楽しいですよね! まあ、初日は寝不足でしょうけど……

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