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聖貨を集めて、ぶん回せ!  作者: 青木紅葉
23章・春である!

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「ぉぉぅ……待ってるね」


 屋敷の門をくぐると、玄関の前に整列している使用人の姿が目に入った。

 ミュラー家の方の王都屋敷でも見た事ある光景だが、事前に城から連絡でも入っていたんだろう。


「普段はしていないようですが、今日は貴女を出迎えるためでしょうね。ここの使用人はよく仕込まれていますが、マイルズ卿は、昨日までとは対応を変えるんだと、使用人たちにしっかり示したいのでしょう」


「ほぅほぅ……。マイルズさん、細かいというか慎重だよね。ウチの旦那様たちもゼルキスの伯爵たちも、そこまで細かいことには拘らないと思うけれど、そんなもんなの?」


 リーゼルや親父さんは、細かいなりにも堅苦しさは感じないんだ。

 だからこそ、俺も好きに振舞えているんだが……。


「細かい所にこだわるのは、アイツが文官出身だからかもしれんな。お前やセリアーナは気にしないだろうがな……。まあ、屋敷を取りまとめるのに、ルールを作り、それを守らせるのも大事な事だ」


「なるほどー……」


 公爵家の王都屋敷ともなれば、そこを訪れるお客さんも身分の高い者が多いだろうし、リセリア家のお客さんである俺から、伯爵家の娘の俺にクラスチェンジしたってことで、改めて仕切り直そうってことかな?

 俺一人のために、面倒な対応をさせてしまっているのかもしれない。


 まぁ、それは彼等が考えること!

 今の俺はお客さんだし、次回以降はミュラー家の方を利用する事になるんだ。

 大袈裟に出迎えられるのは落ち着かないが、この屋敷の方針には口出しせずに、大人しく受け入れよう。


 そんなこんなで、じーさんたちと喋っている間にも進んでいた馬車は、使用人たちの前に到着した。


 そして、止まるとすぐに外からドアが開かれる。

 後ろにもうセリアーナが乗る馬車も来ているからな。

 少々急ぎ目に行かないといけないんだろう。


 ってことで!


「では、降りるか」


「ほい!」


 まずはじーさんから下りて、次は真ん中に座っていた俺が下りていく。

 思えば、行きの馬車でもそうだったが、俺はいつも端に座っていたのに、帰りは真ん中になっていた。

 これも俺の立場の変化の影響とかかな?


 ◇


「お帰りなさいませ。セラ様」


「お……ぉぅ。ただいま……」


 馬車から下りると、出迎えのために整列している使用人たちが、一斉に頭を下げた。

 元から粗末な扱いはされていなかったが、これは……。


「セラ、こちらへ」


「う……うん」


 出迎えにビビる俺を、奥へと引っ張っていくじーさん。

 確かにここに突っ立っていると、馬車が動かせない。

 次の馬車の邪魔になるか。


 馬車は、俺が離れるとすぐにその場を離れていき、そして、次の馬車がやって来た。

 俺たちの時同様に、停車するとすぐにドアが開けられて、中からセリアーナが姿を現す。

 そして、これまた同じく使用人たちが一斉に頭を下げていた。


 じーさんたちはこうじゃ無かったし、色々使い分けているんだな。

 結構あからさまなのに気にした様子も無いし、これが普通なのか。

 俺は大抵他所のお宅に出向くときは、セリアーナにくっついているから、いつもセリアーナの対応しか見ていないが……。


 やっぱり、お貴族生活は俺には向いてないような気がするな……。


「なに変な顔をしているの?」


 真っ直ぐドアへ歩いていたセリアーナは、ドアの手前に立つ俺を見て怪訝な顔をしている。


「色々考えてたんだよ……」


「そう。さっさと入りましょう」


 その返答で何かを察したのか、もしくは興味を失ったのか……ドアに向かって再び歩き始めた。


 ◇


「あぁー……疲れた……」


 詳しい話は、また後でリーゼルたちも交えてする事になるから、まだまだ完全には気を抜けないが、それでも今日の用事は一先ず完了だ。

 じーさんたちは談話室へ行き、俺たちは自分たちの部屋に戻ってきた。

 ここで、夜まで時間を潰すことになるだろう。


 んで、俺は慣れないお固い場所や、久しぶりにずっと自分の足で動いた事なども合わせて、ソファーの上ですっかりグロッキー状態になっていた。


「セラ様、髪飾りを外しますから、こちらへよろしいでしょうか?」


「はーい」


 城へ行く前の俺の身だしなみを担当してくれていた使用人たちは、今回も一緒に部屋にやって来てくれている。

 もちろん、道具も一緒にだ。


 そうなんだよな。

 場の雰囲気だったり、体を動かしたことも確かに疲労の原因にはなっているが、この畏まった恰好も間違いなく、その原因の一つにはなっているんだ。

 サッサと着替えてしまいたい。


 だが、その前にしっかりと髪を解して化粧を落としたいんだが、リアーナの様に【隠れ家】に引きこもって風呂に入ったりは、他人の目もあるしこの屋敷じゃ出来ないもんな。

 大人しく彼女たちの手を借りよう!


 彼女たちの下に向かうべく、俺は気力を振り絞ってソファーから立ちあがった。

セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】

恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】【赤の剣】【猿の腕】・3枚


セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚

エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚

アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚

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― 新着の感想 ―
[良い点] 更新乙い [一言] ぐでーっとセラちん ……いつも通りでは? 今回我慢すれば、またカッチリきっちりはしなくて済むだろうから、うん
[一言] セラさんはお貴族様生活にどう折り合いをつけるか……
[一言] これはゴールじゃなくてスタートなんだな、お貴族様生活の というわけで慣れるまで頑張れ少なくとも王都にいる間は
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