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聖貨を集めて、ぶん回せ!【2巻発売中】  作者: 青木紅葉
21章・今年の秋は慌ただしい

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 セリアーナに次いで、フィオーラも一つ大きく息を吐くと立ち上がった。

 ……俺も立った方がいいのかな?

 ってか、戦闘は終わったんじゃ?


「貴女たちも準備を始めて頂戴」


「はい。それでは失礼します」


 セリアーナの言葉にテレサたちはそう答えると、足早に部屋から出て行った。

 そして、事態の進展について行けずオロオロしている間にセリアーナも自分の寝室へ……。


 これは、まだもうひと騒動あるって事だよな?


「……フィオさん、何か起きるの?」


「街中にまだアンデッドがいるって事よ。そして、それは今街で捜索をしている騎士団でも見つけられない場所。リックが指揮している以上手抜きは無いでしょう? それなら奥様が直接出る必要があるのよ」


「なるほど……」


 フィオーラの言葉に頷いた。


 地下がどうのとかも言っていたし、彼等が見つけられないって事はそういう事なんだろう。 


 反抗勢力は捕らえきったようだが、だからといってアンデッドは放置していい問題じゃ無い。

 そして、こちらを知恵を使って狙ってくるのは魔物じゃなくて人間だし、そいつらがもういない以上はセリアーナが街に出てもいいって事だな。


 もちろん、まだ危険が無いって決まったわけじゃ無いし油断は出来ない。

 以前から備えていたにもかかわらず、結局セリアーナが外に出なければいけない状況を作られたわけだしな。

 だが、俺やテレサたちが一緒にいれば滅多な事は起きないだろう。


 これが備えること無く不意打ちでって考えると、おっかない話だが……まぁ、ウチの人間の方が一枚上手だったな!

 そうと来たら……!


「オレも何か用意した方がいいかな? 奥に色々入れてるよ?」


 俺自身の装備は完了しているが、【隠れ家】に色々道具やポーション類を置いている。

 どれか取り出した方がいいかな?

 俺たちが戦闘をするかはともかく、現場の兵たちへの支援用のアイテムはあった方がいいかもしれない。


「そうね……。ちょっと待って頂戴」


 フィオーラはそう言うと、セリアーナの執務机からメモを取り何かを書き始めた。

 そして、こちらに戻って来ると俺に渡す。

 書かれている物は……いくつかのポーションと燃焼液を始めとした外で使えるアイテムだ。


「それをお願い」


「りょーかい!」


 俺は【隠れ家】を発動するために、急いで自分の部屋に向かった。


 ◇


「持って来たよー!」


【隠れ家】から指示された物をリュックに詰めて持ち出してきた俺は、そう声を上げて自室からセリアーナの部屋へと入った。


「ご苦労様。セラ、預かるよ」


「うん」


 用意にそれぞれの部屋に向かっていた3人は既に集まっていた。


 そして、エレナに渡したリュックの中身を確認しているが、3人とも鎧ではなくて厚い生地のジャケットやベストの動きやすい軽装姿だ。

 てっきり現場で捜索の指揮を執るだけだと思っていたが……これはやる気っぽいな。


 しかし、俺は魔王種のコートを着てその上からさらに帯を巻きつけているし、防御力は十分過ぎるくらいだが……戦闘に参加するかもしれないのに、皆はあの装備で大丈夫なのかな?

 いつもは盾として前に立ってくれるアレクはいないんだぞ?

 まぁ、俺の【祈り】とか風とかもあるしちょっとやそっとの攻撃は防げるだろうが、それでも不安だ。


「ねぇ……皆そんな軽装で大丈夫なの?」


 道具を分配している皆に向かってそう言うと、セリアーナは手を止めてこちらを向いた。


「問題無いわ。どのみち私たちでは、お前の【祈り】抜きでは攻撃を受け止めるのは向いていないもの。それにこれから向かう場所は地下よ」


「そうですね。ダンジョンや自然に出来た空洞ではなく、人の手で造られた地下施設です。そして、現れる敵も大型の魔物では無くてアンデッドですからね。守りを固めるよりも、いざという時に走れる恰好の方がいいんですよ」


 人が造った空間で、現れる魔物はアンデッドのみ。

 確かにそれなら、大型の魔物がたまにみせる壁や木々をなぎ倒す様な派手な攻撃は無いだろう。

 その余波を受ける心配も無いし、機動力重視なのも納得だ。


 だが、それよりも一つ気になることがあった。


「【祈り】はあるよ?」


 セリアーナが口にした【祈り】抜きってのはなんなんだ?

 なにか加護を無効化するような謎技術でもある……とか?

 いかん!

 俺の大半が無力化されてしまう……!


「なにを言っているの……お前はここに残るでしょう? どれだけ時間がかかるかわからないし、あてには出来ないわ」


 だが、セリアーナは狼狽える俺に向かって、呆れた顔で大きく溜息を吐きながらそう言った。


「……セリア様こそ何言ってるの?」


 戦闘が起こるかもしれない場所にセリアーナが行くのに、何で別行動をするんだ?

 一緒に行くに決まってるじゃないか。


 そしてまたセリアーナは、大きく息を吐く。

セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】

恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】【赤の剣】【猿の腕】・8枚


セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚

エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚

アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚

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― 新着の感想 ―
[一言] まさかの待機命令(お留守番もしくはお預け)食らう姫ボーゼン
[一言] 相手がセラの元知り合いかも知れないのと子供守るためかな?
[一言] 留守番かドンマイ
感想一覧
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