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聖貨を集めて、ぶん回せ!【2巻発売中】  作者: 青木紅葉
14章・リアーナダンジョン

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 小休憩を終えて、先に進むこと小一時間。

 徐々に魔物との戦闘回数も増えて来て、移動に時間がかかるようになって来た。

 未だボスには出くわさないが、お陰でちょっとずつ下層の構造が見えてきた。


 俺達が一部屋と認識していた広間は、実際はさらに大きな広間を土壁で区切っただけのものだったようで、上が空いていない壁こそが本物の広間の壁だ。

 その大きな広間が、階層内での区切りになっているんだろうが……無茶苦茶広い……。


 距離だけなら既に中層の半分近くはもう過ぎていると思う。

 ダンジョンは下の階層に行くにつれて広くなっているそうだが……相当だな。


 とは言え、ボスとの戦闘を想定して慎重に踏み込んだって事を考えると、少々肩透かしを食らった気分だ。

 俺だけじゃなく皆もその様で、気が緩んだりはしないが少々口数が少ない。


「ぬ?」


 先頭を歩くアレクが、壁の手前で手を上げ、歩みを止めた。

 上を見ると天井には繋がっていないし、ここはまだ階層の中ほどだ。


「いるな」


「ああ……」


 なにやら意味深な会話を交わす男性陣。

 内容から、この先にボスがいるようだが……。


「ぬぬぬ………。変わりは無いけど……?」


 一応この壁なら、向こう側の様子も透かしてみる事が出来る。

 気合いを入れて見てみるが、魔物の姿は少しあるが、ボスの存在はわからない。


 だが、彼等はもういるのは間違いないと考えている様で、俺でもわかるくらいに纏う気配が変わっている。


「おサルの時みたいに、また気配でも隠してるのかな……?」


 まぁ、あのボスザルより強いんだろうけれど、頭も良いのかな?


「だろうな。あの時のような事もあるから、お前はソレとヘビを上手く使えよ」


 アレクが【妖精の瞳】とヘビたちを指して言った。

 前回の事を気にしているんだろうが……アレは不意打ちだったからな。


「大丈夫大丈夫。ちゃんと使い分けるよ」


 俺も中層で遊んでいたわけじゃ無い。

 大分楽しんではいたが、それはそれとして、ちゃんと恩恵品とヘビの目の切り替えだったり、ヘビたちによる索敵の訓練もしていた。

 自分の目とリンクさせての視覚での索敵よりかは精度は落ちるが、幸い新たに手に入れた防御系の加護と恩恵品もある。

 補えるどころかむしろ防御力は上がっている。


 飛び回りながらの索敵も支援もばっちりだ!


「そうか……まあ、無理をする必要は無い。いざとなれば奥に隠れていろ。では、皆準備はいいな? 今度こそ……だ。行くぞ!」


 アレクは俺への指示を終えると、出発の号令を出した。

 さっきは気合いを入れて踏み入ったのに、空ぶってしまったからな。

 皆も軽く笑っている。


 狙ってなのかはわからないが、程よくリラックスも出来たし、気分を入れ替えてボス戦に臨めそうだな。


 ◇


 ボスの間……勝手にそう呼ぶことにしたが、嫌な地形だ。


 土柱等の障害物は無いが、高低差があり足場も悪い。

 中層も似たような感じだったがもっとあからさまで、ボスの間の入口はこの部屋の随分低い位置にあるようで、多数の魔物達が高所からこちらを見下ろしている。

 投擲なんかを警戒して、俺も他の面々と一緒に移動しているから、姿が見えずどんな魔物かはわからない。

 だが、少なくとも馬鹿では無いだろう。


「…………あ」


「何か見つけたか?」


 キョロキョロと周囲を探っていると、魔物の群れの中で妙に強い個体が混ざっているのに気付いた。

 この階層の魔物は魔境と遜色ない強さだが、その中でも抜きんでている強さだ。


「うん。妙に強いのが何体かいるね。まだ姿は見えないけど、やっぱりここのボスも魔王種かな?」


「だろうな……。無理に見つけなくていい。まずは壁沿いに予定通り北を目指そう。方角は今まで通りでいいか?」


「うん。このまま真っ直ぐが北だね」


 ナビは、両手を空けられる俺の仕事だ。

 北を指差して、アレクの問いに答えた。


 ボスの間の探索は壁沿いにグルっと一周する事から始める。

 部屋の広さと大体の構造を把握でき、壁上に気を付ける必要はあるが、それでも四方を警戒し続けるよりはいい。

 途中でボスを見つけても、迎え撃てる状況を作りやすいしな。


 って事で、まずは向かって右手側……東に向かって移動を開始した。

 いきなり斜面を上ることになる。

 浮いている俺とフィオーラには関係無いが、歩きだと大変だろうな……。


 ◇


「……あ」


「魔物か?」


 斜面を上り、壁沿いに移動を開始して早々にこちらに向かってくる魔物の群れを察知した。

 40‐50メートルほど先で、地形が邪魔でまだ直接姿は見えないが……魔王種の影響を受けていないのに結構強いのもいる。


 これくらいの距離なら普段の彼等だと気付けるんだろうが、ボスの気配に邪魔をされて、どうにも把握できなくなるそうだ。

 集中すれば問題無いそうだが、ボスに向けて極力消耗を避けるためにも、俺がパーティーの目も兼ねている。

 ……今更ながら責任重大だな。


「うん。歩きだけど、向こうから魔物の群れが来てるね。妖魔種で数は20体弱……かな? 結構強いのもいるよ」


 ヘビたちの目で、何とか形はわかるが種族まではわからない。

 この数で妖魔種となると……オーガかな?


「向こうか……。20弱で妖魔種……オーガか?」


「だろうな。まずは片付けよう」


 俺の情報から同じ予測をしたのだろう。

 そう言うとアレク達は魔物がいる方向を見た。


 いざ集中さえしたらわかるらしい。

 ……未だ俺にはわからない感覚だな。

セラ・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】・【浮き玉】+1【影の剣】【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】・3枚


セリアーナ・【範囲識別】・【】・28枚

エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・3枚

アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・5枚

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― 新着の感想 ―
[良い点] 更新乙い [一言] セラちんも瞳とか使ってるうちに、瞳のレベルアップとかするかもしれない
[気になる点] セラさん恩恵品と祝福の数でギネス取れそうなくらい装備してるよね そういえばセラさんのそばかすってミラの祝福辺りでそろそろ消え去ってたりしない? [一言] セラさんもそのうちわかるよう…
[一言] ようやく接敵かな
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