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聖貨を集めて、ぶん回せ!【2巻発売中】  作者: 青木紅葉
12章・ついに長距離移動
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打ち合わせを終えた後は、俺は昼寝に移った。


他人様のお宅で、いきなり昼寝ってのはどうなんだ?と思わなくも無いが、王都への移動に備えて、生活パターンが昼夜逆転していたし、仕方が無いと割り切って、熟睡した。


そして、熟睡する俺をよそに、四人も何かとやる事があったようだ。

俺が到着する正確な日付がわからない中、それぞれ立場のある人達だし、予定が入っていたんだろう。

そう考えると、到着したその日のうちに対応してもらえたのは、スケジュールに無理をさせたのかもしれない。


そして、各自の用事を終えた後は少々早めの夕食となった。

明日は朝からお城だし、早く食って早く寝ろって事なんだろう。


ちなみに俺の席も用意されている。

チラっと聞いた話では、夫妻には男の子供が二人いて、長男は領地で領地経営の勉強をしていて、次男は学院に通っているそうだ。

その次男の席は、普段は一緒なのに今日は無い。


……その事が地味に気まずい。

家庭内の不和の原因になったりしないだろうか?


「あまり食が進んでいないようだが、口に合わないかな?」


「む?いえいえ、そんな事ありません。美味しいですよ」


俺の食事の進み具合を気にしたジェイクさんに慌てて答える。


お貴族様の夕食は、コース料理の様に一皿ずつ出てくる。

前菜とスープは片付けたが、サラダと肉料理で手が止まってしまった……。


メノア領は王国北部に位置し、その分王都圏や東部とは少々食文化が異なっている。

具体的には、チーズやクリームがふんだんに使われていて、どの料理も味が濃く重たい。

パン一つとっても、やっぱり味が濃く、硬い。

ライ麦パンとかと近いものかもしれないな。


一応、他領や他国の者をもてなすために、少々マイルドにアレンジをしてはいるそうだが……美味しい事は美味しいんだけどね……。

元々小食なうえに、アレコレ余計な事が頭の中にある状況で、このメニューはちょっと俺にはヘビー過ぎる。


「以前よりは少しはマシになったが、相変わらず食が細いようだな……。ジェイク殿、これは元からだ。気にしなくて良い」


セリアーナが学院に通っていた頃や、結婚する際に俺だけ屋敷に滞在していた時と比べながら、じーさんはジェイクさんに気にするなと言う。


じーさんとジェイクさんは中々の健啖家っぷりを見せている。

ご婦人方も、二人ほどじゃないがしっかり食べているし……テーブルに並ぶ料理を見ただけでお腹一杯になった俺に比べて、随分パワフルだ。


飲んでいるワインが、赤だけじゃなくて白もあるのがちょっと気になる……甘口かな?

前世じゃ白派だったからな……。

今は買っても年単位で寝かせることになるし、【隠れ家】の冷蔵庫もスペースを取りたくないから、ワインにはまだ手を出していない。

うーむ……。


「あまり進まないのなら、セラさんには果物でも用意させましょうか?」


「あー……。そうですね。お願いします……」


どうにも色々思考がとっ散らかって、今一食事に集中できない。

ここはお言葉に甘えさせてもらおう。



食後、俺とオリアナさんはリーリアさんの部屋に招かれ、リアーナ領の様子について簡単にだが話をした。

じーさん達は酒を飲んでいるが……まぁ、二日酔いにならない程度には抑えるだろう。

じーさんは見た目通りだが、ジェイクさんも優男風な見た目に似合わず、酒に強いらしい。


飲兵衛どもはさておき、新しくできた公爵領はここ王都でも注目されているらしい。

簡単に配下を送る事が出来る場所じゃないからな。

この機会に俺から色々聞いておきたかったのだろう。


ただ……、自分で言うのも何だが、俺はリアーナ領の事はほとんど知らない。

領都内ですら移動する場所は限られているし、聞かれている事も当たり障りの無い事だし、こちらも隠したりはぐらかしたりする気は無いのだが、如何せん、俺が話せる事が無い。


結局はリーリアさんの膝の上で、二人から王都の事を聞かせてもらうだけとなった。


王妃様から【ミラの祝福】のことを聞かされていたらしい。

姉妹と言えど、気軽に会う事は出来ないようだが、手紙のやり取りは問題無い様で、頻繁に互いに出し合っているらしい。

髪や瞳の色に顔立ちと、容姿はよく似ているが、ちょっとリーリアさんの方がプニっている気がする。


……食生活の差かな?

セラ・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】・【浮き玉】【影の剣】【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】・5枚


セリアーナ・【範囲識別】・【】・38枚

エレナ・【】・【緑の牙】・5枚

アレク・【】・【赤の盾】【猛き角笛】・2枚

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― 新着の感想 ―
[気になる点] ぽっちゃりという言葉ほど信じられないものはない。 下腹が少し出て弛んでるくらいではぽっちゃりとも言われないらしい。 最近では角が立たないようにデブを表現する場合にぽっちゃりが使われるよ…
[良い点] 更新乙い [一言] で、デブじゃないから!!(震え
[一言] 昼寝して 飯食って※少食 お話しつつ祝福して 翌日待ち構えていることと 同席してる顔ぶれを無視すれば ほぼ日常
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