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聖貨を集めて、ぶん回せ!  作者: 青木紅葉
26章・領都の北側

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 このオーガの群れは投擲を積極的に行って来る個体が集まっているようで、当たれば人間はおろか、もっとタフな魔物だって即死しそうな威力の岩がポンポン飛び交っていた。


 オーガ一体だけならともかく群れ単位で俺を狙っていたし、どうしても接近が難しい状況が続いている。


 群れの仲間に当たるのもお構いなしに、高威力の投擲を繰り返していたからどうしても俺が仕留めるペースが遅くなっていたんだが……。


「投げる物が無くなって来たみたいだね。まぁ……アレだけ景気よくばら撒いていたらそうなるよ。そろそろ仕留めにかかろうかね」


 群れの中の一体だけとかならともかく、群れ全体で同じ場所に留まりながらずっと投擲を繰り返していたんだ。


 ただでさえ、岩場じゃなくて森の中なんだし投げる物もそんなに多いわけじゃない。


 もちろん土砂ならいくらでもあるが……と、そんなことを考えている側から、一体のオーガがしゃがみ込んで地面に手を突っ込んでいる。


 土砂を投げつけてくるんだろう。


「おっと」


 初めは流石に驚いたが、もう慣れたし対処法も身に付けた。


 土砂を掴み取って振りかぶった瞬間に、俺は一気に後退する。


 それでもお構いなしに思い切り投げつけてくるが、土砂は俺に届く手前で拡散してしまい【風の衣】を破ることすら出来なかった。


 上に逃げてもいいんだが、こっちの方が周りの魔物たちから視線を切らないで済むし、離れた場所の魔物を刺激しないだろう。


「まぁ……回避するだけじゃなくて、突っ込むタイミングも必要になるだろうけれど……とりあえずそれは今じゃないね」


 今はまだ小型を倒す段階だ。


 オーガから距離を取り過ぎて、逃げられたりしないように気を使わないといけないが……対処法を身に付けたとはいえオーガ相手に焦っちゃいけない。


 オーガへの警戒は緩めずに、残った小型の魔物目がけて突っ込んでいった。


 ◇


「はっ!!」


 逃げようとするゴブリンの背中を踏みつけて地面に叩きつけると、止めはヘビたちに任せて、俺は別のゴブリンの足に尻尾を巻き付けて転倒させる。


 やはり止めはヘビたちに任せて、投擲を行おうとしているオーガ目がけて……。


「ふらっしゅ!」


 魔法を放って妨害する。


「残りは……コイツだ!」


 また逃げようとしているゴブリンを見つけると、一直線に突っ込んでいき地面に叩きつける。


 そして、ヘビが止めを刺す間に俺は周囲の見回した。


 先程までは側をウロウロしていたり逃げるために俺やオーガの様子を窺っていた小型の魔物たちの気配はなくなっている。


「小型は……これで全部倒したね。残りはオーガだけか。思ったよりも手間取ったけど……とりあえず逃がすことなく全部倒せそうかな」


 外に隊員たちを残したままだしここまで時間をかけるつもりはなかったんだが、森の外に出て来た群れと、森の中に残った小型の群れとオーガたちを相手にして、逃すことなくこの場に留められているってのは上出来だろう。


「それじゃー……残りのオーガたちを片付けようかね」


 飛んでくる土砂を後退してやり過ごしながら、戦う準備を進めていく。


【猿の腕】を発動して【琥珀の剣】を掴んだ。


 魔力はまだまだ余裕があるし……行けるね!


「ふらっしゅ!」


 一番手前にいるオーガ目がけて目潰しの魔法を放ち動きを止めると、真っ直ぐ突っ込んで行き……。


「はぁっ!!」


 顔を両手で押さえて苦しむオーガの首に【影の剣】を突き刺し、さらに真横に振り抜く。


 切断とはいかなかったが、首の半分を大きく切り裂くことが出来た。


 オーガから見ても狙いはわかっていただろうし、何か飛んでくるんじゃないかと警戒していたが……何も飛んで来ない。


 先程から薄々気付いてはいたが、どうやら群れの別種族は巻き込んでも気にしないみたいだが、同種族を巻き込むことは避けているみたいだ。


 これなら接近戦を仕掛けても邪魔は入ってこないだろう。

セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】

恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・0枚


セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚

エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚

アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚

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― 新着の感想 ―
久々に剣まで出したね~ 完全態()になるほどの相手ではないけど
索敵の上手い隊員:この気配、新種の魔王種か! ベテラン隊員:アレが隊長〜だよ♪
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