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「む!?」
オーガの群れのコンビネーションに感心していたが、森の外からガサガサと聞こえてきた音に我に返った。
そちらに視線を向けると、外に出ていた魔物たちがこちらに向かって集まって来ている。
今の咆哮は俺の動きを止める目的もあったんだろうが、仲間を呼び寄せるためでもあったらしい。
まだ新しい群れのはずなのに随分と戦い方がこなれている。
もしかしたら、このオーガの群れはこれまでも小型の魔物を率いたりしていたのかもしれない。
折角数を減らしたのにまた同じかそれ以上の増援があると、戦意が下がってしまってもおかしくないんだが……。
「外を気にしなくていい分むしろ気が楽だね。遠慮なくやらせてもらおうか!」
俺からしたら目の前の魔物だけに集中したらいいわけだし、気楽に戦える。
「それじゃー……ふらっしゅ!!」
目潰しの魔法をこちらに向かってやって来る群れの真ん中目がけて放つと、その魔法のすぐ後ろを追っていく。
「……よし!」
群れの真ん中から後ろにかけてが目潰しをもろに見てしまい、叫びながら足を止めている。
そこに【影の剣】を発動した俺が突っ込んでいく。
まずは正面にいる魔物に蹴りを放って吹き飛ばし、周囲にいる魔物を尻尾で薙ぎ払いながら適当に右腕も振るっていく。
首や胴体をスパスパとぶった切っていき、ドンドン仕留めていく。
カエルもどきは両断する程度じゃ死ななかったが……普通の魔物ならこれで十分だ。
勢いに乗ってこのまま一気に……と、全滅させようと意気込んでいると、後ろ襟をヘビたちに引っ張られた。
何が……と思いつつも、全体を眺めるために上昇すると、俺が先程までいた場所に何かが着弾した。
オーガが俺を狙って何かを投げつけたんだろうが、その投げつけた物は岩や枝じゃなくて……もっと小さな物だ。
巻き添えで食らった魔物がそのダメージで地面を転がりながら呻いているが……先程の魔物は頭部が弾け飛んでいたのにこの程度の痛がり方ってことは、この投擲は大した威力はないのかもしれない。
「だからって食らっていいわけじゃないけどね。一体何を投げてるんだろう?」
俺は飛んでくる岩を躱しながらそんなことを考えていた。
◇
「……っ!? よいしょ!」
そろそろ小型の魔物が全部片付きそうだ……ってところで、またヘビたちに襟を引かれた。
同じく上昇して地上の様子を確認するが……先程と同様にまた岩でも枝でもない何かが俺がいた場所に着弾している。
「……なるほどね?」
結局何を投げているのかは捉えられていないままだが……それでも広範囲に何かが飛んできていることだけはわかった。
恐らく足元の地面に手を突き立てて掴み取っているんだろう。
飛んで来たのは砂利か土砂か……両方かな?
何にせよ岩や枝が砲弾だとするなら、こっちは散弾みたいな物だし広範囲に飛んでいたわけだ。
俺が群れのオーガの見分けがつかないから、同じ個体なのかそれともこの群れの魔物全体がそうなのかはわからないが、中々厄介なことを考える群れだ。
「それなら、なおさらこの場で仕留めないといけないね!」
俺は高度を下げると、一気にオーガの懐目がけて加速する。
何体かは手頃な岩を掴むと俺に向かって投げようとしていたが……投げてこない。
「ほっ!」
チャンスだとさらに速度を上げると、俺がオーガを相手にする時には珍しく正面から突っ込んでいき、【影の剣】を振るって首を刎ね飛ばした。
「ふむ……仲間に当たることを避けたかったのかな?」
今周りのオーガが俺に向かって岩でも投げつけていたら、回避をしていたから今倒した個体はまだ生きていたかもしれない。
巻き込みたくない相手の線引きはよくわからないが……オーガとそうでないかとかなのかもな。
そう決めつけるわけにはいかないが、それでももしそうだとしたら小型の数が減っている今は、さらに倒すペースが上がっていきそうだ。
一気に片付けてしまおうか!
セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】
恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・0枚
セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚
エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚
アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚




