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聖貨を集めて、ぶん回せ!  作者: 青木紅葉
26章・領都の北側

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「おっと……狙いは良かったけど、単発じゃオレには……おわっとぉっ!?」


 デカい枝を投げつけてきたオーガと睨み合いをしていたんだが、そこに別の一体が今度は岩を投げて来た。


 デカいしわかりやすい物だけに、簡単に躱すことはできていたんだが……さらにもう一体別のオーガが投擲を行ったんだが、その投げつけてきた物が問題だった。


「今の何っ!?」


 バッと何かが広がったかと思ったら、【風の衣】が破られた。


【琥珀の盾】までは届かなかったし、すぐに発動し直したから問題はないんだが……それでも俺が躱せない上に普通に驚かされるような攻撃をしてくるとは。


 もし同じタイミングで別の個体が仕掛けて来ていたら、流石にちょっと危なかった。


 ササッと片付けてしまおうと思っていたが、慎重に戦った方がいいかもしれない。


「全く……面倒な!」


 飛んでくる岩を躱しながら溜め息を吐いた。


 どうやらコイツらは投擲がメインの群れみたいだし、気を抜くとまたさっきのが来るかもしれない。


 周囲の様子を窺うと群れの魔物たちがこちらに集まって来ているがわかったが、時間はかかっても一体ずつ確実に仕留めていくか。


「ほっ!」


 また投げつけてきた岩を躱しながら尻尾で反撃を入れつつ、俺は一旦オーガたちから距離を取ることにした。


「ふぅ……数は多いけど、森の中だとデカいのはあまり動けないだろうし……このまま森の中に留まった方がいいかな?」


 森の外まで引っ張っていくことも考えたが、こういう小細工を使って来るデカいのを外には出したくない。


 外にいた魔物も気にはなるが……コイツらの方が厄介だし、もし北の森の方に行ったら申し訳ないが隊員たちに頑張ってもらおう!


「んじゃ……気を取り直して、やっていくか……!」


 飛び出してきた一体のコボルトを尻尾で叩き落とすと、一気に距離を詰めて右足で踏みつぶした。


 まだ息はあるが、すかさずヘビたちが食らいついて止めを刺す。


 その間に俺はまた別の個体を蹴り飛ばして、その向こうの魔物へ突っ込んでいく。


 止め役はヘビたちに任せて、とりあえず俺は間合いに入った魔物をひたすら蹴り飛ばしていた。


 順調に数を減らしていく中、さらに次の魔物を狙って突っ込もうとしたところ「……だぁっ!?」目当ての魔物の頭部が弾け飛び、汚い声を上げてしまった。


「何が……って、調べるまでもないか」


 俺はオーガがいる方に視線を向けると、何かを投げ終えた恰好をしているオーガの姿が目に入った。


 恐らく、俺を狙って岩でも投げたんだろう。


 コントロールが悪いのか、それとも俺が突っ込む前に動きを止めたからタイミングがズレたのかはわからないが……自ら突っ込んでこないあたり、やはり投擲メインの群れらしい。


「オレの蹴りに匹敵する威力を出せるってのは驚きだけど……来るってわかってたら躱すのは難しくないし、もし直撃したとしても、次弾の前に再発動も間に合わせられるね。警戒するのはあの訳のわからないヤツだけか……よっと!」


 俺が視線をオーガに向けて動きを止めていたのを、仕掛ける隙だと勘違いしたのか襲い掛かってくるが、これまで通り尻尾で叩き落すとヘビたちが止めを刺す。


「このまま減らしていこうか。どっちの警戒もお願いね」


 念のためヘビたちにも警戒をお願いすると、俺は再び魔物への攻撃を仕掛けた。


 ◇


 さて、攻撃を再開してから順調に数を減らしていき、森の中にいるのはもうオーガと数体のコボルトのみとなった。


 まだ森の外の魔物も動いていないし、このままいけるかな……と考えていると、それを遮るようなタイミングで一体のオーガがデカい咆哮を上げた。


 さらにそのタイミングで一斉に岩が飛んでくる。


 一気に上昇して躱すが、普通の人間だとまず咆哮で足を止めてしまうし、直撃は避けられなかっただろう。


 魔物ながら中々いいコンビネーションだ。


 小型の魔物たちはともかく、オーガはある程度長い間一緒にいる群れだろう。

セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】

恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・0枚


セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚

エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚

アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚

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― 新着の感想 ―
結構危ない、セラ自身の身体能力が幼女だからな~
魔物のコンビネーション、なかなか上手かったけど、それすら手玉に取るセラちゃんなのだ〜!
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