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聖貨を集めて、ぶん回せ!  作者: 青木紅葉
26章・領都の北側

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 街道から北の森の手前に移動を終えると、一の森の魔物たちが街道を越えて草原に出て来ていた。


 移動をしたのは丁度いいタイミングだったみたいだ。


「来たぞ。隊長、俺たちは勝手に動くがそれでいいな?」


「うん。任せるよ。オレは上に行く!」


 戦力が足りていないのなら俺も一緒に戦うが、この程度の魔物は彼らだけでも余裕だろう。


 むしろ、俺が一緒に戦うと動きが違い過ぎて彼らの邪魔になりかねない。


 後続や周辺から魔物がやって来ないかを上から警戒する方が役に立つはずだ。


 俺は彼らの返事を待たずに上昇していく。


 上空に出た俺は地上の様子を窺っていたが、街道を抜けてきた魔物たちがもう目の前まで来ているのに、隊列の変更こそしたものの、それが済むとジッと動かないでいた。


 彼らの実力なら魔物の突撃を受け止めるくらいは出来るだろうが……折角騎乗しているのに足の速さを活かさないのは勿体無いな……と思っていると。


「……お? 魔法か」


 隊員たちは一列に広がっているが、何人かが後ろにずれていた。


 その後列に回っている隊員が腕を突き出して魔力を集中させているが……攻撃にしては魔力の量が少なめだ。


 彼らがやろうとしていることがわかり、俺は「なるほどねー……」と頷いた。


 魔法で足止めをしつつ、突破して来た魔物の各個撃破を狙っているんだろう。


 一の森の魔物が相手だと彼らの魔法で仕留めるのは難しいし、足止めも出来ない可能性もあるが、逆にそれで選別するのか。


 前列が動こうとしないのは、ギリギリまで待つつもりだからだろう。


「相変わらず即興なのによく連携出来るね。それじゃー……」


 俺はさらに後退して、後列の後ろへと移動した。


 とりあえず、ここで上から周囲を警戒しながら、前列を突破してくるような魔物がいたら俺も参加しようかね。


 ◇


「おっと……始まったね」


 上空で待機していると、後列の隊員が魔法をポンポンと撃ち始めた。


 弾幕と言うにはちょっと威力も量も控え目だし、直撃したところで倒せる類じゃない。


 それが魔物たちの目の前に着弾して土砂を巻き上げていくが、それだけだ。


 俺が今まで同行した兵たちも同じような戦法を採っていて、その時は土砂は勿論だが着弾した個所に大穴を空けていて物理的に足止めも出来ていたが、今の弾幕はそこまでの成果は上げられていない。


 突っ込んで来る魔物のうち数体の足止めには成功したものの、精々速度を落とすくらいだ。


 さらに、全く怯まない魔物もいるんだが……それが狙いだ。


「……そこだっ! 行くぞ!!」


 指揮役の隊員の合図で、怯まず突っ込んできた魔物に向かって一気に襲い掛かる。


 距離が短いためどうしても速度は出せていないが、それでも人の足で走るよりはずっと速いし。


「……おぉ、一蹴したね」


 馬の重さも合わさった突撃だ。


 小型の魔物なら魔境産だろうが関係無しに蹴散らしていく。


 これなら数回繰り返せば全滅させられるだろうし、俺の出番はないかな。


 そんなことを考えながら、反転して二度目の突撃にかかろうとする隊から視線を外したんだが。


「……おや?」


 一の森からいくつかの魔物の群れが姿を見せている。


 下の状況は見えているだろうし、まさか突っ込んで来る……なんてことはないだろうが……森から出たところに集まりだしている。


「オレたちのことを観察してるみたいだし、放置は出来ないね。やるか……」


 俺は高度を下げて二度目の突撃を終えた隊の下に飛んで行く。


「隊長!? どうしたっ!?」


 指揮役の隊員が接近する俺に気付くと、馬を止めずに訊ねてきた。


「一の森を出てすぐのところに魔物が集まってる。放置はしたくないから片付けてくるよ」


「こっちに魔物は来ているか?」


 そう言って北の森の方を見る。


「見える範囲ではいないよ。でも奥に潜んでたりしたらわからないから、気を付けて!」


「わかった。隊長もしくじるなよ!」


 俺は彼の言葉に「大丈夫!」と返すと、一の森の魔物たちに向かって突っ込んでいく。

セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】

恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・0枚


セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚

エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚

アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚

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― 新着の感想 ―
先発した商人の姿は見えず、替わりのように次々と襲ってくる魔物の群れねえ?
俯瞰出来る指揮者がいるとただの作業になっちゃうな〜
即座に別働できるの本当に便利
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