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「うん? 誰か来たのかな?」
リストのチェックを終えると、今度は手紙に目を通していたんだが、しばらく経った頃に部屋の外から声が聞こえてきた。
一人……じゃなくて二人か。
セリアーナたちの気配じゃないし、フィオーラとテレサかな?
飽きてきた……ってわけじゃないが、別に俺が急いで片付ける必要のある作業でもないし、気分転換にちょっと見て来るか。
手紙をテーブルの上に置いてドアの方に飛んで行くと、隣室に出て行った。
セリアーナの部屋にいたのは予想通りフィオーラとテレサで、二人ともラフな恰好に着替え済みだ。
「お疲れ様です。作業はよろしいのですか?」
部屋から出て来た俺に気付いたテレサが挨拶をしてきた。
「お疲れ様。別に急いで片付けるようなものでもないし、切りのいいところまで見たからね。二人は仕事はもう終わったの?」
フィオーラはともかく、テレサがこの時間に仕事が終わっているのはちょっと珍しいな。
テレサもそう思っているのか、苦笑しながら答えてくれた。
「ええ。私は今日は朝から外の訓練場に詰めていましたが……今日は街に人が多く出ていましたからね。万が一に備えて訓練は軽めにしていつでも動けるようにしていたんです。幸い何の問題も起きず備えは無駄になってしまいましたが、今更訓練を再開するには時間も遅く、今日は解散にしました」
「今日は街の人が買い物に外に一気に出てたからね……あくまで買い物をしているだけだし、騎士団も下手に規制とか出来ないしで迷ってたみたいだね。まぁ……何も問題は起きなかったし、結果的には良かったんだろうけど……」
主導した商業ギルドがちゃんと仕事をしたんだろうな。
「恐らく、次回以降このような施策を取る際には事前に街に届けるように……となるでしょうね」
「ちょっと面倒かもしれないけど、混乱しなくて済むだろうし……そっちの方がいいよね」
ともあれ、テレサの仕事が終わったのはわかった。
それじゃーフィオーラは……と彼女の方を見ると、使用人が用意したお茶を飲んでいる。
もうすっかり寛ぎ体勢だ。
「私は……まあ、貴女もいたからわかるでしょうけれど、いくつか試作品を作っただけよ」
「アレだけでよかったの?」
俺もちょっと手伝ったが、あの時研究所で行われていたのはただの調合だけだった。
検証とかは何もしていなかったけれど……いいのかな?
「使った素材から効果自体はわかっているし、後は時間経過でどう変化するかを見るだけよ」
「……あぁ、そっか。普通のじゃなくてちょっと粘度が高いんだよね」
「そういうことね」
時間経過でその粘度がどんな風に変化するか……それを調べたいんだろう。
それなら出来ることといえば放置するくらいか。
俺が納得していると、フィオーラはこちらに顔を向ける。
「セリア様は……まだ執務室なのね?」
「うん。帰って来てないね。セリア様に用だったのかな?」
「詳しいことはわからないけれど、商業ギルドが今色々動いているんでしょう?」
「派閥間の力関係に変化が生じているようですね。現ギルドマスターのクラウスが少々影響力を落とす結果になっています」
テレサの言葉に俺も頷いた。
「騎士団との関係も変化が出てるしね。ちょっと面倒だけれど今だけだろうし、騎士団にとっても悪い話じゃないからオレも付き合ってるよ」
「装備や消耗品の提供なんかもあるでしょうしね。ウチにもここ数日そういった話が来ているわ。私個人に話を持って来ようとする者もいたけれど……それはもう落ち着いたわ。問題は、街の者以外がどう動くかなのよね」
フィオーラはそう言うと、ひとつ溜め息を吐いた。
「研究所に話を持って行くのなら、ついでにフィオさんにも……ってことかな?」
リアーナは少々特殊なところがあるからそんなことはないが、他所の領地や国とかだと、むしろ責任者に会うために所属先に話をする……ってのがあるし、フィオーラが考えていることはこの時期なら十分あり得るだろう。
セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】
恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・0枚
セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚
エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚
アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚




