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聖貨を集めて、ぶん回せ!  作者: 青木紅葉
26章・領都の北側

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 さて……あれから程なくしてテレサが部屋に俺を呼びにやって来た。


 セリアーナたちも丁度部屋を出るタイミングだったこともあって、一緒に部屋を出たんだが……。


「本館……多いね。忙しいのかな?」


 本館に入ったところで、廊下を歩く人の多さに驚いた。


 ここ最近はいつもそうだったが……今日は何か違う雰囲気の者たちが集まっている。


「また別口なのかな?」


「彼らは商業ギルドの者たちです。先程騎士団本部にも挨拶に来ていましたが、調査隊に提供する品を用意した者たちですよ。用意した品を記したリストを提出しに来たのでしょう」


 テレサの言葉に「……あぁ」と納得した。


「それは昨日の人たちもいるのかな?」


「いえ、彼らはまだですね。昨日までに既に決まっていた者たちです。……商業ギルドが一括して受け取ると言っていたのですが、自分たちで提出したかったのでしょう」


 隣を歩いているセリアーナも「そうね」と頷いた。


「直接自分が領主の屋敷で手続きをした……って方が箔が付くものね。結果は同じでも商業ギルドを通すよりはそちらを選ぶでしょうね」


「クラウス支部長の負担が増えそうですが……制限するわけにもいきませんからね」


 協力する商人たちにも色々立場があるしな。


 俺たちからしたら結局はどっちでもいいことだし、商業ギルド内で方針を頑張って決めてもらわないとな。


 しかし……それはそれとして、妙にこちらに視線を向ける連中が多い気がする。


 セリアーナやエレナはあまり商人の前に姿を見せないから、珍しい……ってこともあるかもしれないが、逆に彼女たちにあからさまに視線を向けるようなことはしないと思うんだけどな。


 俺が不思議そうにしていることに気付いたのか、テレサが前を歩きながら振り向いた。


「それと……出発前の姫に挨拶が出来るかも……と考えていたのかもしれませんね」


「オレに?」


 そう言われてみれば、彼らの視線はセリアーナたちじゃなくて俺に向けられている気がする。


「まあ、今回はお前が隊長ですものね。どうするの? お前が決めなさい」


「……止めとくよ。キリが無さそうだしね」


 下手に挨拶を受けたら全員にする必要が出てくるかもしれないし、今は兵を外に待たせている状況だ。


 普段でもちょっと遠慮したいくらいなのに、とてもじゃないが今彼らを捌く自信はない。


 ここの文官に任せておこう。


 セリアーナは「妥当なところね」とだけ言うと、彼らに視線を向けずに歩き始めた。


 ◇


 執務室の前でセリアーナたちと別れると、俺たちはそのまま北館を経由して地下通路に入った。


 人が多かった地上と違ってこちらはそうではなく、騎士団や研究所の人間の何人かと擦れ違っただけだ。


「忙しいのは街の人だけみたいだね」


 俺がそう言うと、テレサが笑みを見せた。


「こちらを使う者たちには影響はなかったのでしょうね。恐らく商業ギルド内でまだ止まっているのでしょう」


 本来俺たちが考えることでもないしな。


 向こうで頑張って解決してもらおう。


 ってことで、俺は話題を変えることにした。


「外の天気はどんな感じだろう? 部屋からだとよくわからないんだよね」


「雨はもうすっかり上がっていますし、いい天気ですよ。昼頃には気温も上がって来るでしょうし……あまり影響はないかもしれませんが、姫もお気を付けください」


「うん。隊の人たちにも無理はしないように伝えておくよ」


 俺は【風の衣】があるし、その気になれば【隠れ家】だってあるから極寒だろうが酷暑だろうが関係無いが、兵たちはどうだろうな?


 この時期はいつも領内の巡回をしているから慣れているだろうし、ちゃんと対策だってしているだろうけれど……今回はバラバラの組織から集めているからな……。


 そう不安に思っていると、テレサが口を開いた。


「彼らも慣れているから大丈夫とは思いますが……今回は混成部隊ですからね。ですが、姫から仰ってくだされば大丈夫ですよ」


 俺はテレサの言葉に「そうだね」と笑って答えた。

セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】

恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・0枚


セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚

エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚

アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚

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― 新着の感想 ―
問題ないからこそ今回の任務に選ばれてるはずだからね
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