2106
リーゼルが簡単に東部に受け入れられる方法ってのが、東部のお姫様を第二夫人に迎えることか。
そういえば以前何かの折に聞いた気がするな。
このリアーナの重要性とリーゼルの身分を考えると、釣り合う相手なんてそうそういないだろう。
この東部にも、領主一族やそこに近い位置の貴族に同年代の娘はいるにはいるんだが……丁度適齢期だってこともあって、既に既婚や婚約済みの者ばかりらしい。
セリアーナたちが学院に通っていた頃に、俺も何度か顔を合わせたことがあるが、まぁ……東部っぽさのある女性たちだって印象を受けたのを覚えている。
彼女たちがダメだとかは思わないが、もうすでに自分たちの生活があるしな。
結婚や婚約をしていないのならばともかく、それを放棄してまでウチに来いとは言えないし出来ないだろう。
じゃあ、少し下の世代だったらどうなのか……って話になるが、一応いることはいるらしい。
それは……まぁ、当然だろう。
俺は詳しいことは知らないが、その彼女たちは少なくともリアーナの領民にも出来たお嬢様方だって評判は届いているらしい。
東部はこの数年で大分発展しているが、それより前はまだまだ厳しい財政事情だったし、所謂駄目なお嬢様的な振る舞いは許されない環境だった。
性格面で強気か大人しめか……はあっても、しっかり教育をされて真面目でストイックな人間性の者がほとんどで、身分が高くなればなるほどその傾向が高くなる。
んで、ウチの領民はそういう人を好ましく思っている。
まぁ……だから、東部のお嬢様ってだけで基本的にウチの領民は受け入れるだろう。
問題は……。
「セリア様と並べるか……だよね。無理でしょう」
俺の言葉に、エレナから昼間のことを聞いていたフィオーラが「フフッ……」と笑った。
セリアーナは「失礼ね……」と呟くが……声の調子から、彼女自身もそう思っているようだ。
まだまだ東部はド辺境のド田舎だった当時の貴族学院でだって、セリアーナはちょっと頭一つ抜けたオーラを纏っていた。
今のリアーナの領主の正妻であるセリアーナに、年下がまともに相手を出来るかどうか……。
「それを思うと、安易に他所から第二夫人を迎えられませんね。……だからこそセラ、君が候補に挙がったこともあるでしょう?」
「……そんな話もあったね。もちろん断ったけどね!」
笑いながらこちらに話題を振ってきたエレナに、「フン!」と鼻を鳴らして答えた。
だが……改めて考えると確かに俺くらいしか丁度いいのがいなかったのかもしれない。
大陸西部に対抗していくために、東部諸国や他領との関係を深めていこう……ってだけで、リーゼルたちがこれだけ頭を悩ませることになるんだ。
「まあ……その問題を抜きにしても、旦那様が第二夫人を迎え入れるか……というのも考えにくいしね。昼間セリア様が旦那様に指摘されていたでしょう? 私も盲点だったよ」
「……他所の人が入って来ることをあんまり歓迎してないってこと?」
「そう。私が直接関わりがある東部以外の者といえば、時折訪れる商人くらいだったから特に意識はしていなかったけれど、自分の生活圏には東部以外の者はほとんどいなかったんだよ」
「個人単位でいうなら、それこそフィオーラやジグハルトだったり、冒険者だって東部以外から来た者はいるけれど……集団でとなるとほとんどないでしょうね」
セリアーナの言葉に、エレナが「ええ」と頷いた。
「そもそも自分がそのように区別をしていたこと自体、初めて知りましたからね」
「東部以外の者と接する機会が比較的多い私たちがそうですもの。領都の住民もそうじゃないかしら? ……そうなると領都以外の領民はもっとよね」
そう言って二人は「ふう……」と溜め息を吐いた。
「まあ……一息で片付く問題じゃなさそうだし、地道に頑張るしかないようね」
エレナの説明と今のやり取りで事情を把握出来たのか、フィオーラが笑いながらそう言った。
セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】
恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・0枚
セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚
エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚
アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚




