2105 セリアーナ side 04
「今日も忙しかったねー……」
執務室での仕事を終えて皆で部屋に戻っている最中、セラが疲れたような声で呟いた。
「一番忙しいのは昨日で、今日からはそこまで忙しくはない……とか言ってたけど、そんなことなかったね」
「執務室で処理する仕事量そのものに変化はないはずだけれど、今日はセリア様や旦那様が決裁をする必要のあるものが増えていたからね。そう考えると……二人は特に忙しかったかもしれないね」
セラの言葉にエレナが答えている。
考えてみると意識はしていなかったが、二人が話すように今日は私たちの判断が必要となる案件が多かった。
昼食後にリーゼルと話をするために少々席から離れていたこともあって、席に戻った時には書類が積み重なっていた。
アレを思い出したら、確かに今日は忙しかったと思えてくる。
「セラ、お前は明日は特に用事はないでしょう?」
任務は明後日だが、既にセラ自身が必要な用件は片付いているはずだ。
「うん? うん……出発は明後日だし、その準備ももう終わってるからね。特に予定はないよ?」
セラは少し考える素振りを見せたが、すぐに何も予定はないと答えた。
それなら……今日はこれから一仕事頼んでも大丈夫だろう。
「今日は疲れたわ。後で軽くでいいから施療をお願い」
「りょーかい」
明後日以降セラも忙しくなるだろうし……頼むなら今日しかない。
夕食後の集まりは寝室で開こうか……と考えていると、セラが前に回り込んで顔を覗き込んできた。。
「【小玉】出さなくて大丈夫?」
セラの言葉に、苦笑しながら「そこまでは疲れていないわ」と返した。
◇
「それにしても……珍しいわね。特に何もない日なのに貴女がセラに施療をねだるだなんて。忙しかったの?」
ベッド脇に腰掛けたフィオーラが訊ねてきた。
彼女は夕食時に部屋にやって来たが、今日は一日中研究所にいたから執務室の状況は理解していないようだ。
夕食後のお茶の時間を短時間で切り上げて、寝室に移動して来たことを不思議そうにしている。
「仕事量そのものは大して変わりはないけれど……色々タイミングが悪くて処理をする案件が積み重なってしまったのよ。ちゃんと片付けたのだけれど……執務室の帰りにセラにそれを指摘されたら何だか疲れてしまって……」
「あらら……ごめんね?」
背中に乗っているセラが、腰に手を当てながら謝って来る。
「気にしなくていいわ。……今日はあまりお前に興味のない話が続いたけれど、何か聞きたいことはあって?」
事情を把握出来ていないフィオーラに、エレナが説明をしているが……セラは今日の話をどう思ったのだろうか。
理解は出来ているだろうが、この娘は私よりはこの東部への依存は薄い。
王都の暮らしにもそこまで興味はなかったようだが……それでも他所を受け入れる方がいいと強く思ったりするのだろうか?
それを訊ねたかったのだが……。
「まー……概ね理解は出来たけど……めんどくさそうだなって感じたよ。みんな大変だね」
どうやらこの話自体にあまり興味を持てなかったようだ。
「フッ……まあ、お前の手は煩わせないようにするから、安心なさい」
「そう? ならいいけど……せめて東部の問題くらいスパって簡単に解決出来るようなことはないの? ああいうまだるっこしいのって嫌いなんだよね」
「心情面だし……時間がかかるのは仕方がないわ。簡単に解決出来る方法はあるのだけれど、以前似たような話をした時はリーゼルには却下されたし……」
「そんなんあるの?」
セラが手を止めて訊ねてきた。
「その話をした時お前はいたかしら……? 要はリーゼルに東部との繋がりを強めればいいのよ。だから、適当な東部の姫君を第二夫人に迎えてしまえばいいのよ」
その私の言葉に、セラは呆れたような声で「そりゃ断られるよ……」と呟くと、停まっていた手を動かし始めた。
セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】
恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・0枚
セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚
エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚
アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚




