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「……ん? それじゃーこれは何を話す場なの? そりゃ、オレも近いうちに北の方に向かうけど……オレがやるのは一の森で魔物を探すだけだよ? 冒険者も一緒に来る?」
騎士団から何人かと、ルバンのところの彼が今のところ決まっているが……別に冒険者が同行しても構わないが、問題はそんなに同行する者を増やしたところで、多分やることはないってことだろうか?
一の森の魔物と戦うかもしれないことを考えると、それなり以上の腕があるのが最低条件になるが、これから忙しくなるのにそんな者を遊ばせる余裕なんてないだろう。
「一組くらいベテラン連中を付けたいが……話はソレじゃない」
地図を見ながら首を傾げていると、向かいに立つカーンが話し始めた。
ベテランを一組もつけるのか……と突っ込みたいのを堪えて、一先ず彼の話を聞くことにする。
「お前たちならわかっているだろうが、リアーナ領の冒険者が他所より待遇がいいのは、それだけ魔物の脅威が高いからだ。だからこそ、領主様を初めとしたお偉いさんが俺たちが利益を得やすいように便宜を図って下さっている」
「その分優先的に貴重な素材を卸しているが、表向きは別派閥である商業ギルドが無理をしてでも冒険者ギルドに協力しているのは、その辺も理由だな」
「まあ……所詮は表向きだし、上のデカいところがわかっているんならそれで成り立つからな」
途中からアレクも加わり話が脱線しかけたため、「んで?」と続きを促して修正した。
「お? おう……悪いな。話が逸れた。あー……っと、ウチの主力連中は領都以外の開拓事業に参加するようなことはまずないだろう。魔境とダンジョンの狩りと、その合間の休暇で余計な仕事を増やす余裕はもうない」
「騎士団の急な要請があったりもするしね」
今回の雨季も、休暇中の冒険者や残っている冒険者に何かと協力を頼んだりしたし、カーンの言うことはもっともだ。
そして、俺の言葉にカーンも頷いた。
「だが、まだ一の森の浅瀬で軽く狩りをする程度の連中はそうじゃない。むしろ領都に縛り付けても成長を妨げかねない」
「領都周辺だと何かあっても他の冒険者だったり、いざとなれば騎士団の救援もあるからな。魔物は他所より強いが……緊張感ってのは持てないかもしれないな」
「だろう? それなら、領外には出せないが領内に派遣するのも悪くない。今回のはいい機会じゃないかって話になった」
カーンはそう言うと、地図の上に資料を散らばせていく。
魔物や素材が記されているし、魔物の出没地や採取のポイントだろうか?
資料を並べ終わると、カーンはこちらを見た。
「覚えている限りでいいから、今までお前が見て来た情報と違いがあったら教えてくれないか?」
「そういえば、ダンジョンでもちょっとあぶれて来てる……って言ってた若い冒険者たちがいたね……」
冒険者の成長云々については、碌に経験のない俺が意見出来るようなことではないが……狩場の情報などは提供出来る。
ちょっとの無理ならともかく、命がかかるような無理は駄目だが……それでも活動の場が増えるのは悪くない。
他の冒険者も参加するデカい事業なら、領都周辺ほど安全ではないだろうが、いい経験にはなるだろう。
俺は「了解」と頷くと、地図と資料を見比べていった。
◇
一の森で見かけた魔物などの情報は、俺はもちろん、依頼を受けた冒険者たちは割と細かく報告しているだけあって、訂正するようなことはほとんどなく、そのため会議室での話はすぐに終わることになった。
俺はともかく、他の冒険者たちも地味な報告作業をちゃんとする辺り、仕事はちゃんとする者たちが揃っているんだろう。
アレクはまだ話があるとかで残っていたが、玄関前で会った冒険者たちの手前中に入ってきたものの、元々ここに立ち寄る予定はなかった。
ってことで、商人たちの視線を集めながらホールを突っ切って、建物の外に出た。
セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】
恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・0枚
セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚
エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚
アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚




