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聖貨を集めて、ぶん回せ!【2巻発売中】  作者: 青木紅葉
25章・久々のリアーナ

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 木の上から現れた俺に飛びかかって来たサルは、【風の衣】に上半身を仰け反るような形で弾かれていき、そのまま背中から落下するように見えたんだが。


「いけるか……っ!? あぁ……無理か」


 サルは不安定な空中ながら手足を上手く使って反転すると、しっかりと着地を決めていた。


 そして、真上に浮いている俺を睨んでくる。


 怪我……とまでは言わないが、せめて体勢を崩すくらいしてくれたのならその隙を狙えたんだが……隙が無いのなら仕方が無い。


「仕方ない……ふらっしゅ!」


 無理矢理隙を作ってしまおうと魔法をサルの眼前に向けて放った。


 魔法が直撃したサルは、顔を押さえながら苦しげな声を上げている。


「こんなところか。それじゃーさっさと決めようか……」


 もう少し余裕のある状況ならコイツの生態を調べたり、どこに逃げようとしていたのか探ったりしたかったんだが、残念ながら今はそんな状況ではない。


「ってことで……」


 俺はサルの背後に回り込むと、【影の剣】を振りかぶりながら伸ばして、首に叩きつけようとしたが。


「んなっ!?」


 サルは横に飛び退いたかと思うと、すぐ側の木に登り始めた。


 視力はちゃんと奪ったはずだが、そんなことお構いなしに枝を伝って森の奥へ凄い勢いで逃げていく。


 俺は呆気にとられながら、小さくなっていくその姿を眺めていた。


「まぁ……人間も目が見えなくても歩いたり走ったりは出来るしね。普段からあんな風に移動しているのなら、目が見えなくなっても出来るのかな……?」


 サルが逃げて行ったのは、今まで向かっていた北側ではなくて東側だ。


 何か意味があるのかと一瞬考えてしまったが、上空を移動していた時に見た限り変わった物は目に入らなかった。


 北側はもちろん、逃げた先に何かがあるって感じじゃないし、単純にパニックになって咄嗟に向かった方向が東だったってところかな?


 もう少し強力な魔物だったり、群れで動くような種族だったのなら、俺を釣り出すための動きって考えも出来るが、多分コイツは違うだろう。


「逃げっぷりには驚いたけど……あんまり深読みし過ぎても何も出来ないしね。……行くか」


 森の上に出ると、森の奥に向かって逃げ出したサルを追って、再び【浮き玉】を加速させた。


 ◇


「追いついた。やっぱりさっきに比べると速度はずっと遅いね」


 追跡を再開すると、今度はすぐに追いつくことが出来た。


 そろそろ視力が戻ってもおかしくないし、そうしたらまた速度はあがるかもしれない。


 そうなる前に決めないとな!


 先程の失敗は、相手が俺の存在に気付いているにもかかわらず、呑気に目の前に姿を晒してしまったことだ。


 急いでいたこともあるが、勝てる相手だからと気を抜いた真似をしてしまった。


「さっきはすぐに降りて行ったのが駄目だったね。今度は……こうだ!」


 逃げるサルの速度に合わせて真上に移動すると、真下を薙ぎ払うように尻尾を振り回した。


 一振り二振りする度にサルの動きは鈍くなっていき、三振り目で尻尾にサルが直撃した感触と、払い飛ばした感触が伝わって来た。


「……当たったっ!? アレか!!」


 吹き飛んで宙に浮いているサルを見つけた俺は、ソレに向かって突っ込んでいく。


「はっ!」


 まずは左足で蹴りを一発。


「耐えた!? やっぱりゴブリンよりは上か」


 空中での無防備な状態に【緋蜂の針】の一発を叩きこんだんだが、苦しみながらも今にも噛みつきそうな顔で俺を睨んできている。


 こいつを地面に落としたらまたさっきの繰り返しになりそうだ。


 こんな状態の魔物にあまりくっつきたくは無いんだが……。


「よいしょ!」


 こちらを睨むサルの足に尻尾を巻き付けると、こちらに向かってひっかくように腕を動かしているサルに斬りかかった。


 まずはこちらに伸ばした腕をスパンッと斬り落とし、続いて胴体を真っ二つに。


「ふっ!」


 さらに、落下していく上半身に追いつくと、右手を首目がけて一直線に振り抜いた。

セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】

恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】【赤の剣】【猿の腕】・9枚


セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚

エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚

アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚

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― 新着の感想 ―
この手の三連撃を見るとつい 「でやぁ!猪鹿蝶!」で付け加えたくなる
[一言] やったか!(流石に死んだはず)
[一言] 格ゲーのハメ技のような
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