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聖貨を集めて、ぶん回せ!【2巻発売中】  作者: 青木紅葉
25章・久々のリアーナ

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 30メートルほど離れている場所に、大きい横穴が空いている。


 水路の壁も底もジグハルトの魔法で大分荒れているが、あの穴はちょっと様子が違うし……魔法が原因で壁が崩れはしたものの、元々奥に空洞があったのかな?


 そう伝えると、三人が揃って頷いた。


「お前が捜索に向かってしばらくしてからだが、向こうで水路に繋がる穴を発見して、そこを調べるかどうか考えていたところで、戦闘の気配を感じたんだ。こちらも上空に魔法で合図を送ったが、聞こえたか?」


「うん。びっくりしたけど、それでオレの方の様子は伝わったから、すぐに来るんじゃないかなって思ったよ。代わりに魔法が飛んで来たけどね」


 事前にその可能性は聞いていたが、思ったよりも威力があっただけに、アレにはちょっと驚いた。


 俺の言葉に、当のジグハルトが苦笑しながら答えた。


「悪いな。初めは俺たちもすぐに駆けつけるつもりだったんだが……水路の中から明らかにアンデッドとは別の気配を感じて、そっちの対処を優先したんだ」


「……まぁ、オレも地面の亀裂越しにだけど、地中に何かいるのは見えたからね。それは仕方ないけど……なんだったの?」


「姿までは捉えられなかったが、水中でも活動出来るカエルもどきに似た魔獣だろうな。地盤がどうなっているかわからないから、近付いて調べたりはしていないが、微かに水が流れる音が聞こえた。流れは急じゃないが、地下を通る川みたいなもんがあるんだろうな」


 ジグハルトは水の流れを示すように腕を動かしながら、穴の奥の様子を話しだした。


「向こうの川だけじゃなくて、北には魔境にも繋がる川もある。流れ込む水源はどこにでもあるだろうし、少なくともこの辺りの魔物ってわけじゃないだろうが、アレがどこから出入りしているのかを特定するのは難しいな」


「ふぬ……この水路は使ってなかったのかな?」


「流石に狭すぎるだろう。だが、俺の魔法が刺激になってしまったみたいだな。土砂を撥ね除けて飛び出してきたんだ。足はアレの方が速かったし走って追いつける相手じゃない。……それでもう一発撃ったんだが、当たったはずなのに耐えられたな」


「避けたんじゃなくて、耐えたのっ!?」


 二発目は……確か炎の魔法だったよな?


 俺がいた場所は直撃したわけじゃないのに、結構な大惨事になっていた。

 アレを耐えるのか。


 俺がそのことに驚いていると、ジグハルトは真剣な表情で続けてきた。


「俺の魔力に紛れていたが、アレも自身の魔力を放射して威力を削っていたんだろうな。森の中だから威力を抑えはしたし、地中に向けて撃ったから弱まってもいただろうが……それでも仕留めるつもりだっただけに正直驚いたな。だから……三発目は加減抜きで真っ直ぐ撃つことにした」


 水路を睨んでいたジグハルトは、そこで俺に顔を向けた。


「お前なら切り抜けられるとは思ったが、念のためアレクにお前を下がらせるように頼んだんだ。下手に魔力で位置を探って逃げられても面倒だから、慎重に狙いを付ける必要があって、多少間隔が空いたが丁度良かったな」


 そう言って笑っている。


 中々無茶苦茶なことを言っている気もするが、驚きはしたものの無傷だったし、何とも文句を言いづらい。


「まぁ……とりあえず何があったのかはわかったよ、それで? まだ倒せていないんだよね?」


「ああ。次を撃とうか迷ったが……手応えの無さを考えると、逃げられたな。出来れば地上に引きずり出したくて、あの横穴から引き離していたんだが失敗だ。ここに来るまでに見かけなかったんだよな? それなら、ココから見えない位置に、下に向かって空いた穴があるんだろう」


「なるほどね……」


 この辺の地下には、目の前の水路よりももっと大きい水が流れている空間がある。

 調べようにも、強力な魔法を連発したから地盤がどうなっているかわからないし、三人が歩いて向かうのは考えもの……そんなところかな?


「オレが見てきたらいいんだね?」


 居場所を特定したら、ジグハルトが上から狙い撃つ。


 そんなところかな……と考えていたんだが。


「軽くでいい。凡その位置だけ伝えてくれれば、俺がこの一帯ごと吹き飛ばす」


 もう少し物騒なことを考えていたようだ。

セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】

恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】【赤の剣】【猿の腕】・8枚


セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚

エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚

アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 竜の肺って置いてきてたっけ?使わないのかな?
[一言] 驚異の地底怪獣! かえるもどきは実は幼生だったのだあ
[良い点] タフで知能もそこそこありそうな相手が自由に移動できる地下河川は破壊一択だよね
感想一覧
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