1516
30メートルほど離れている場所に、大きい横穴が空いている。
水路の壁も底もジグハルトの魔法で大分荒れているが、あの穴はちょっと様子が違うし……魔法が原因で壁が崩れはしたものの、元々奥に空洞があったのかな?
そう伝えると、三人が揃って頷いた。
「お前が捜索に向かってしばらくしてからだが、向こうで水路に繋がる穴を発見して、そこを調べるかどうか考えていたところで、戦闘の気配を感じたんだ。こちらも上空に魔法で合図を送ったが、聞こえたか?」
「うん。びっくりしたけど、それでオレの方の様子は伝わったから、すぐに来るんじゃないかなって思ったよ。代わりに魔法が飛んで来たけどね」
事前にその可能性は聞いていたが、思ったよりも威力があっただけに、アレにはちょっと驚いた。
俺の言葉に、当のジグハルトが苦笑しながら答えた。
「悪いな。初めは俺たちもすぐに駆けつけるつもりだったんだが……水路の中から明らかにアンデッドとは別の気配を感じて、そっちの対処を優先したんだ」
「……まぁ、オレも地面の亀裂越しにだけど、地中に何かいるのは見えたからね。それは仕方ないけど……なんだったの?」
「姿までは捉えられなかったが、水中でも活動出来るカエルもどきに似た魔獣だろうな。地盤がどうなっているかわからないから、近付いて調べたりはしていないが、微かに水が流れる音が聞こえた。流れは急じゃないが、地下を通る川みたいなもんがあるんだろうな」
ジグハルトは水の流れを示すように腕を動かしながら、穴の奥の様子を話しだした。
「向こうの川だけじゃなくて、北には魔境にも繋がる川もある。流れ込む水源はどこにでもあるだろうし、少なくともこの辺りの魔物ってわけじゃないだろうが、アレがどこから出入りしているのかを特定するのは難しいな」
「ふぬ……この水路は使ってなかったのかな?」
「流石に狭すぎるだろう。だが、俺の魔法が刺激になってしまったみたいだな。土砂を撥ね除けて飛び出してきたんだ。足はアレの方が速かったし走って追いつける相手じゃない。……それでもう一発撃ったんだが、当たったはずなのに耐えられたな」
「避けたんじゃなくて、耐えたのっ!?」
二発目は……確か炎の魔法だったよな?
俺がいた場所は直撃したわけじゃないのに、結構な大惨事になっていた。
アレを耐えるのか。
俺がそのことに驚いていると、ジグハルトは真剣な表情で続けてきた。
「俺の魔力に紛れていたが、アレも自身の魔力を放射して威力を削っていたんだろうな。森の中だから威力を抑えはしたし、地中に向けて撃ったから弱まってもいただろうが……それでも仕留めるつもりだっただけに正直驚いたな。だから……三発目は加減抜きで真っ直ぐ撃つことにした」
水路を睨んでいたジグハルトは、そこで俺に顔を向けた。
「お前なら切り抜けられるとは思ったが、念のためアレクにお前を下がらせるように頼んだんだ。下手に魔力で位置を探って逃げられても面倒だから、慎重に狙いを付ける必要があって、多少間隔が空いたが丁度良かったな」
そう言って笑っている。
中々無茶苦茶なことを言っている気もするが、驚きはしたものの無傷だったし、何とも文句を言いづらい。
「まぁ……とりあえず何があったのかはわかったよ、それで? まだ倒せていないんだよね?」
「ああ。次を撃とうか迷ったが……手応えの無さを考えると、逃げられたな。出来れば地上に引きずり出したくて、あの横穴から引き離していたんだが失敗だ。ここに来るまでに見かけなかったんだよな? それなら、ココから見えない位置に、下に向かって空いた穴があるんだろう」
「なるほどね……」
この辺の地下には、目の前の水路よりももっと大きい水が流れている空間がある。
調べようにも、強力な魔法を連発したから地盤がどうなっているかわからないし、三人が歩いて向かうのは考えもの……そんなところかな?
「オレが見てきたらいいんだね?」
居場所を特定したら、ジグハルトが上から狙い撃つ。
そんなところかな……と考えていたんだが。
「軽くでいい。凡その位置だけ伝えてくれれば、俺がこの一帯ごと吹き飛ばす」
もう少し物騒なことを考えていたようだ。
セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】
恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】【赤の剣】【猿の腕】・8枚
セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚
エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚
アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚




