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「アレク!?」
もう少しでカエルもどきの群れを片付けられそうだったし、ここで退くのは惜しい気もするが……俺は一先ずアレクの元に向かった。
「いつの間にこっちまで来たの? 他の二人は?」
そう訊ねながらアレクを見るが……。
「ひどいね。途中で転んだの?」
何があったのか、アレクは顔だけ拭っているが、上から下まで全身泥だらけだ。
「デカい魔物を発見してジグさんが魔法を放った。二発撃ったがまだ手応えは無いらしい。急げ!」
アレクは俺の質問に答えることなくそれだけ言うと、すぐにこの場を離れようとしたが、ここにはまだカエルもどきが残っている。
「待って、まだカエルもどきが残ってる。アイツら隊の皆を追おうとしてるから、ここで仕留めないと!」
「どうせ次で死ぬ!」
アレクは、さらに「急げ!!」と先程よりも強く言ってきた。
「わ……わかった」
その只事じゃない様子に頷いた。
どうやらすぐに三発目が撃たれるようだが、それでここまで慌てるんだろうか?
まぁ……わざわざアレクが呼びに来たくらいだし、何かあるのかもしれないが、いまいち釈然としない。
アレクの後を追いながら首を傾げていたが、離れていく俺たちの背後で急に光が走った。
「え? ……って、おわっあああぁ!?」
続けて落雷のような轟音があたりに響き、爆風が折れた枝や地面に転がっていた石を吹き飛ばしている。
【風の衣】を破るほどではないが、飛んで来た石や枝を弾き返すたびに、俺も軽く弾かれるほどの威力があるし、先程までの魔法に比べると随分と威力が上がっている。
これは地中じゃなくて……もしかして地上で水平に放ったのか?
「無事か!?」
走りながらアレクが声をかけてきた。
「だ……大丈夫!」
「よし。四発目もあるかもしれん。急ぐぞ」
「うん……」
振り返って状況を把握しようとしたが、前の一発で地面の水は蒸発しきっていたからか霧になったりはしていない。
その代わりに、乾燥した土が舞い上がり視界を塞いでいる。
森がどんなことになっているのかはわからないが……先程よりもっと直接的に破壊されているんだろう。
とりあえずその一端として、カエルもどきの気配が無くなっているのはわかった。
俺がアレだけ手こずったカエルもどきを、もののついでで倒しちゃうか。
「…………まぁ、いいか」
これで拠点までカエルもどきが行く心配は無さそうだし、ここを離れても大丈夫だろう。
それよりも、向こうで何があったのかだよな。
「どうした?」
「うん。カエルもどきの生き残りは今ので全滅したね。んじゃ、何があったのか教えてよね」
「ああ。だが……もう着くな。直接見た方が早いだろう」
「む?」
視線を前方に向けると、ポッカリと木が無くなっている。
そこに、剣を抜いて、油断なく周囲を窺っているジグハルトとオーギュストの姿があった。
ここまでの移動で生物の気配は見つけられなかったんだが……まだ仕留められていないってことか。
これは確かに油断でき無さそうだな。
◇
「ほっ!」
合流した俺は話の前に、まず【祈り】を発動した。
流石はジグハルトというべきか、アレだけ魔法を使いまくっていても余裕がありそうな顔をしているが、それでもこれからもう一戦ありそうだしな。
ついでに、俺も魔力を回復したい。
それよりも。
「悪いな」
「いいよ。オレも魔力使っちゃったしね」
俺はジグハルトの言葉に軽く返すと、崩れた地面に視線を向けた。
崩れた土で埋もれているが、幅1メートルほどで、深さは2メートル以上はありそうだ。
これならカエルもどきも余裕で行き来出来るだろうし、この水路を使っていたのかもな。
だが、それは予測出来ていたことだし、その程度でここまでやるわけがない。
「んで、アレクが見た方が早いって言ってたのは、あの横穴のこと?」
俺は水路を見ながら、ある一点を指さした。
セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】
恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】【赤の剣】【猿の腕】・8枚
セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚
エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚
アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚




