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アレクから簡単にこちらの状況を聞いた俺は、今度はオーギュストの下に向かった。
彼には今さっき倒したアンデッドのことも話しておきたいし、ついでに、これからどう動くかの指示も欲しいしな。
オーギュストは、ジグハルトの後方で隊員に指示を出しながら、自身も時折魔法を森に向かって放っていた。
丁度その手が止まったタイミングで、俺はオーギュストに声をかける。
「団長」
「セラ副長か。負傷者の容体はどうだったか?」
「うん。とりあえず悪化はしてなかったね。拠点に残ってたのは1番隊の人たちだし、彼等に預けたから大丈夫だと思うよ。こっちの状況も簡単にだけど説明したからね。何かあった時も対応してくれるんじゃないかな?」
「そうか。幸いあれ以降は負傷者は出ていないが……備えが出来ているのは助かるな。ふっ!」
俺と話しながらも、オーギュストは魔法を放っている。
牽制だから威力は大したことないし、何かを倒せるような魔法じゃないが、撃つたびに森の奥の方で何かが動いているし、多分効果はあるんだろうな……。
ともあれ、俺は一先ずここまでのことについて説明を済ませると、オーギュストの話を聞くことにした。
「拠点の北側の状況を知れたことは大きいな。それと……川の反対岸にアンデッドがいないこともな。セラ副長はこちらの状況はどこまで把握している?」
「ネズミのアンデッドがたくさん寄って来てるんでしょ? んで、それを追い払うためにジグさんたちが魔法で地面を焼いているんだよね?」
「そうだジグハルト殿が魔力を照射して簡単にだが探った結果だが、大分広範囲に渡ってアンデッドが存在しているようだ。君が見かけたのもその一部だろう」
オーギュストはそこまで言うと、再び魔法を放った。
またアンデッドが近寄って来ていたんだろう。
それにしても。
「……多いね」
ジグハルトも、規模は抑えているが魔法を先程からポンポン連発している。
俺にはわからないが、それだけこちらに集まってくるアンデッドが多いってことだろう。
「我々が派手に魔法を使っているからな。これだけ魔力をばら撒けば、森に散らばっているアンデッド共を引き寄せることが可能だ」
「わざとなの?」
「ああ。これだけまとまった数のアンデッドを森に放ったままにするのは危険すぎるからな。ここなら拠点からも離れているし、背後は川だ。集まれる魔物の数も限られているから、対処も難しくない。大量の魔物を迎え撃つのには悪くない場所だろう?」
「まぁ……そうだね」
今もポンポンと放たれている魔法で倒れる魔物もいるだろうが、たとえそれに耐えるようなのが現れても、この場所からなら全力の魔法をどの方向に放っても、精々自然破壊くらいしか気にすることはないだろう。
俺とアレクがヘビに襲われたことがきっかけで、この場所で戦うことになったのは偶然に過ぎないんだが、どの道どこかで戦闘をする予定だったし、ある意味幸運だったのかな?
しかし。
「ボスみたいなのもこの辺にいるの? アンデッド相手だとオレは索敵は出来ないからわからないんだけど……」
「ボスか……恐らくまだ釣り出せてはいないだろうな」
「わかるもんなの?」
「それくらいはな……。さて、細かい話は後にして、君に動いてもらいたいことがある」
オーギュストは俺の問いかけに肩を竦めると、森の奥を指した。
「む? なにかな?」
「大半はネズミだが、それ以外のアンデッドも少数だがいるようだ。そいつらが簡単には引きずり出せずにいる。それの討伐を君に頼みたいが……やれるか?」
オーギュストが指す方を見ると、小柄ではあるが、確かにネズミ以外の何かの影が見える。
移動中に俺が倒したのもそれだろうな。
「わかった。倒すだけでいいんだね?」
「ああ。後処理はこの件が片付いてからで構わない。それと、無理に全てを倒そうともしなくていい。数を減らしてくれたらこちらも次の手を打てるからな」
ある程度片付いたらこっちから仕掛けるつもりなのかな?
まぁ、あまりアンデッドと戦いたくはないが……。
「りょーかい!」
薄っすら見えている影を睨みながらそう答えると、そちらに向かって突っ込んで行った。
セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】
恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】【赤の剣】【猿の腕】・8枚
セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚
エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚
アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚




