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「むっ!? 弱い!?」
頭部に枝を叩きつけられた1頭だが、その一撃で首がへし折れて地面に崩れ落ちた。
我ながら今のは遠心力を乗せたいい一撃だったとは思うけれど、所詮はただの木の枝に過ぎないのに、コレか。
アンデッドになると、頭の回転はともかく身体的には強化されているはずだ。
俺はそこまでアンデッドに詳しいわけじゃないけれど、何度か戦ったことがある。
その経験から言わせてもらうなら……ちょっと弱すぎる。
少なくともコイツ等は魔物じゃなくてただの馬だったんだろう。
「ほっ!!」
俺はその場で横に回転すると、振り下ろしていた尻尾ごと首目がけて一気に真横に振り抜いた。
その一撃を受けた馬は、1頭目と同様に首が折れて地面に倒れる。
差し当たって、この2頭はこれで無力化出来たと言っていいだろう。
だが。
「まだ生きている……って言い方はおかしいけど、このくらいじゃー……アンデッドは動きは止めないか。どうにかして止めを刺したいんだけど……」
今の二度の攻撃で、武器代わりにしていた枝は折れてしまった。
まぁ、フルスイングしたしな。
太いとはいえただの枝だし、折れるのは仕方がないか。
「もう一本調達しようかね」
普段の狩りでたまたま出くわしたとかなら、この場は放置して後回しにしてもいいんだけれど、コイツ等自体を調べたいわけだし、放置するってわけにはいかないんだ。
グロイからあまりやりたくないんだが、まずは頭を潰して、しっかり動きを止めないとな。
俺は「ふぅ……」と溜め息を一つ吐くと、頭上の枝の一つに尻尾を伸ばした。
◇
最初に折った枝と同じ要領で、再び同じようなサイズの枝を手にした俺は、地面に転がっている馬のアンデッドの頭に叩きつけて潰していった。
ほとんど地面と変わらないし、枝への衝撃は首への一撃に比べるとずっと大きいようで、一度叩きつける度に折れてしまい、その都度枝を補充していたため、少々時間がかかったが……まぁ、何とかなったな。
ってことで、頭を潰していよいよ動くことが無くなった、頭部が無くなった馬の死体を見下ろしているんだが……。
「……これは一目でわかったんだけど、鞍を着けていないんだよな。森をうろついている間に落っことしたって可能性もあるんだけれど……簡単に外れるような着け方はしないだろうしな」
俺は両方の死体を見比べながら、首を傾げた。
普段から鞍を着けているような馬なら、何かしらその痕が残っているだろうし、そんな痕はどこにもない。
それどころか。
「そもそもコイツ等どうやって死んだんだ?」
どちらの死体も、生前魔物や獣と戦ったことでもあるのか、よく見ると小さい傷はいくつもある。
だが、そんな小さな傷で命を落とすようなことはないはずだ。
「……よいしょっ!」
ひっくり返して、反対側の体も観察していくが、反対側にも致命傷になるような傷は残っていない。
この体の傷の様子から、多分冒険者が所有していた馬だと思うが、何かに襲われて命を落とした……って線は無いだろう。
「……どうやって死んだんだ?」
先程つい漏らした言葉が、再度口をつく。
一瞬、コイツ等何か毒物でも口にしたのか……と考えたが、大して強くなかったとはいえ、毒死したような馬ならもっと弱っていそうな見た目のはずだ。
さらに、流石に少しは傷んでいるが腐乱しきっているようなこともないし、まだ比較的新しい死体なんだろう。
季節が冬だったら、何かのはずみで凍死とかそういうこともあるかもしれないけれど、今はそんなことないだろうしな。
何かがあったんだろうけれど……。
「傷がつかない死に方ねぇ……。溺死とかならあるかもしれないけど、馬が溺死するかというとね……」
まぁ、川に落ちて、そのまま上がってこれずに……なんてことはあるのかもしれないけれど、コイツ等はしっかり陸地にいるわけだしな。
水を飲みに行って、そこで何かに引きずり込まれて……とかもあるかもしれないけれど、それなら無傷でここにいることがわからないし。
「駄目だ。ここで考えてても何もわからんね。とりあえず……上流に行ってみようかな?」
どの道行く予定だが、結局それになるか。
セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】
恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】【赤の剣】【猿の腕】・8枚
セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚
エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚
アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚




