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カエルもどきの死体が燃え尽きたことを確認した俺は、折角だからとその灰を採取しておいた。
そして、尻尾を発動すると灰の山を薙ぎ払う。
それを二度三度と繰り返すと、山は崩れて雨水は流れていった。
とりあえず、これで始末は完了だな。
ここを離れよう……と、【浮き玉】を浮かび上がらせようとしたが、ふとカエルもどきの死体が転がっていた場所の土が目に入った。
「そういや、燃やす前に血も採ってもらっておけばよかったな……」
俺一人の時だと近付くのは危険だが、折角アレだけの兵や冒険者がいたんだし、彼等に任せることも出来たよな。
ちょっと考えが足りなかったか。
反省だ。
「また出てこられても困るけど、次出てきたらお願いしようかな」
そう呟きながら地面から離れると、皆がいるのと反対側に【浮き玉】の進路を向けた。
◇
カエルもどきとの戦闘があった場所を中心に、俺は南側を調査していた。
単に南側と言っても、俺一人で見るには大分範囲は広いんだが、ちゃんと調査の目当てはつけている。
カエルもどきがどこからやって来たのかはわからないが、俺のように宙に浮いてってことはないし、地面を這って移動してきたはずだ。
ってことで、その跡は既に見つけていて、【妖精の瞳】やヘビの目頼りってだけではなくて、俺自身の目も使いながら追っていた。
だが、順調に跡を辿ってはいたんだが、流石に時間が経ち過ぎたのか土の上の跡は雨で流れてしまっている。
「……この辺でもう地面に残ってる跡は消えちゃってるか。まぁ、茂みの潰れ具合とかでまだまだ辿ることは出来るけど、これ以上はどうしようかね。西側に続いているけど……」
流石に北を見ている隊員たちと距離が離れすぎてしまうし、何より川に近づき過ぎている。
少なくともここから見える限りでは魔物はいないし、もうちょっと近づけなくもないが、ここまでかな?
俺は「よし」と一つ頷くと、一気に森の上まで上昇した。
「こっち側には何もいなくて、川の向こう岸にはチラホラと……さっき見た時と様子は変わってないね。カエルもどきは川にいたのかな……?」
川から這い出て来て、んで、たまたま俺たちの気配に気付いて襲って来た……そんなところかな?
「ちょっと偶然が過ぎる気もするけど、向こうの魔物は数も強さも、どっちもそこそこあるしね。アレがまだ若い個体で、それから逃げるためにこっち側に来たとか、いろいろ理由は考えられるか。あんまり考えすぎても仕方がないし、もう少し森を見たら合流しようかね」
しばらく上空をフラフラしていたが、俺はそう決めると、再び森の中に下りていった。
◇
森の南側を一通り見て回った俺は、これ以上見るものはないと調査を切り上げて、北を見ている隊員たちと合流することにした。
森の中を真っ直ぐ北に飛んで行くと、すぐに隊員を見つけることが出来たんだが、何やら5人ほどで集まっているようだ。
他の者たちはまだ森の中に散らばっているのにな。
とりあえず声をかけてみようと、近付くことにした。
「おーい! どうしたの? 何か見つけた?」
「おっと……副長か。丁度良かった」
一人が「コレを」と槍に何かを引っかけて見せてきた。
「……ブーツ? 落ちてたの?」
「ああ。そこの木の陰に片足分な」
「……ブーツって落とすようなもんじゃないよね?」
グローブくらいなら、細かい作業をする際に外して、そこで魔物との戦闘があってその拍子に落としたり……なんてこともあり得るが、少なくとも外で、さらにこんな森の中でブーツを脱ぐようなことはないだろう。
「魔物に襲われたのかな?」
「かもな。アレを見てくれよ」
彼はそう言うと、親指で後ろを指した。
何かなと近付いて見てみると、何やら白い棒みたいな物が……。
「ん? …………うわっ!?」
それが何かわかった俺は、思わず悲鳴を上げてしまった。
「骨だ。このブーツの持ち主のだろうな。中に入っていたぜ」
「野晒しだった割にそこまで傷んでいない。比較的新しい物でしょうね」
「俺たちはもう少しこの辺りを調べてみるつもりだ。副長は他のヤツらに伝えて貰っていいか?」
「あ……うん。わかったよ。気を付けてね」
慣れているからなのか、一部とはいえ人の死体を発見したのに随分落ち着いている。
ここは彼等に任せて、言われた通り俺は他の連中のところに向かおう。
セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】
恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】【赤の剣】【猿の腕】・8枚
セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚
エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚
アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚




