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集まっている冒険者たちの相手は、どうやら顔見知りがいるらしいルイに任せて、俺は職員と話をすることにした。
カーンがいないのは……リーゼルの執務室の方に行ってるからかな?
冒険者ギルドにも外の事情は伝わっているだろうし、別にカーンがいなくても話は通じるだろう。
ってことで、賑わうホールの方は一旦無視して話を進めよう。
「……えーと、北の森の魔物処理に、冒険者も駆り出されると思うんだけど、そのことは聞いてる?」
俺の言葉に職員は頷くと、資料を片手に口を開いた。
「ええ。外から戦況に変化がある都度伝令が届いております。初期に出動した冒険者たちとは別に、ギルドから新たに要請を出して招集しました」
始めに出動したのは、言っちゃ悪いが……半分はルイたち目当てみたいな連中だったし、領都で活動する冒険者の中でも、そこまで上の連中ではなかった。
まぁ、状況を考えたら様子見する連中の気持ちもわからなくはない。
だが、冒険者ギルドからの正式な要請で、尚且つ事情もある程度はっきりしているとなったら、その様子見をしていた腕が立つ連中も出てくるだろう。
しかし……。
「……向こうの人たち?」
「はい」
俺の言葉に一言で答える職員。
どうやらホールに集まっていたのは、ダンジョンでの狩り待ちをしている連中ではなくて冒険者ギルドが招集した連中だったらしい。
今俺は【妖精の瞳】を解除している。
街全体に公表してはいないが、住民の中にはそこはかとなく不穏な気配を感じる者もいるだろうし、いくらほぼ解決したとはいえ、余計な刺激を与えたくないからな。
尻尾とか腕ならともかく、あの目玉はインパクトが大きすぎる……。
だから、あの冒険者たちの能力ってのは計れなかったんだが、多分それなり以上に腕が立つ連中だよな……?
「ルイって随分馴染むの早いんだね……」
その腕の立つ連中が、随分親しげにルイと接している。
ウチの冒険者連中は確かに子供の見習いの相手をしたりとか、強面ではあるが意外と面倒見がよかったり気さくだったりするんだが、なんというか……リアーナの冒険者ってそんなにモテないのかな?
俺がルイたちを見て、少々呆れたような顔をしているのがわかったのか、職員は苦笑しながら話しかけてきた。
「この領都に限らず、リアーナの冒険者はどうしても貴族の女性と接する機会がありませんからね……。ルイ殿やそのお仲間の方たちも、そのことをよく理解しているのか、上手く接してくださっていますし……」
「なるほどー……社交の上手さか」
この街でそれなりに冒険者と接する機会がある女性と言えば、エレナにテレサにフィオーラ辺りが筆頭かな?
リアーナの冒険者が持つ貴族女性のイメージがその三人だとしたら、ルイたちは大分印象が違うはずだ。
これまで貴族相手に護衛の仕事をしてきたわけだし、相手に合わせた接し方が出来るんだろうな。
「セラ副長」
ホールの一団を見て感心していたが、職員の言葉にハッと我に返った。
「うん? なに?」
振り向くと、彼は何やら俺の後ろに視線を向けている。
「そちらのコウモリの死体はどうされますか? 解体するのでしたら引き取りますが……」
「あぁ、そう言えばそのまま持って来てるね。んー……これはちょっとフィオさんの研究室で調べてもらいたいやつだから、解体はいいや。その代わり何か袋貰える?」
研究所に持って行くが、研究所があるのは領主屋敷の地下だし、そこまで行く途中に騎士団本部まである。
呑気にむき出しの魔物の死体を持って行くのは、流石に俺でも止められそうな気がする。
「袋……袋ですか? 道具などを持ち運ぶための箱も用意出来ますが、そちらじゃなくてよろしいでしょうか?」
「うん。箱だとオレが持ち運べないからね」
正規ルートならともかく、地下通路を使う以上は余計な人手を使いたくはない。
袋なら尻尾にかけたまま俺一人で持ち運べるしな。
「わかりました。すぐに用意します」
そう言うと、彼は早足で奥へと下がって行った。
セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】
恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】【赤の剣】【猿の腕】・4枚
セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚
エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚
アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚




