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アンデッドか……。
突っ込んでみたはいいけれど、目潰しとかは通用しないだろうし、どうしたもんか。
ここはやっぱり、普通に斬りつけるのがいいのかな?
普通の魔物なら急所を狙うべきなんだろうけれど、こいつはそうじゃないし、とりあえず手が届く場所でいいか。
「とりあえずこの辺りを……っ!!」
頭を狙うのはちと危ない気もするし、無防備な腹部辺りに狙いを付けて斬りかかった。
接近してわかったが、このヘビは想像以上に体が太い。
他の魔物のように、胴体を切断するのは厳しいだろう。
とは言え、ダメージって概念がアンデッドにもあるかはわからないが、ザクっと大きく斬りつけたら、何かしら不具合が起きるんじゃないか?
それを何度も繰り返したら、きっと倒せるはず!
そう考えていたんだが。
「ぬぉっ!?」
【影の剣】が皮に触れた瞬間、ヘビの体が震えたかと思うと【影の剣】ごと弾き飛ばされてしまった。
さらに、それだけじゃない。
別に木に巻き付けていた尻尾が一瞬で解かれたかと思うと、胴体に弾き飛ばされている俺めがけて叩きつけてきた。
「……っ!? おわああっ!? くそっ!!」
もちろん【琥珀の盾】も【風の衣】もちゃんと発動しているから、喰らったところでダメージにはならないんだが、その勢いで地面近くにまで吹き飛ばされてしまった。
吹き飛ばされた場所は、地上に降りているヘビの側でちと危険な場所だ。
俺は慌てて【琥珀の盾】と【風の衣】を再発動しながら、一先ずその場を離れた。
飛び退いた先で一息ついていると、少し離れた場所の茂みの奥から、俺を呼ぶテレサの声がした。
「姫、こちらへ!」
「ぬ、了解!」
先程まではもっと前にいたんだが、今の俺のやり取りの間に下がっていたらしい。
俺は返事をすると、そちらに合流した。
「お怪我は?」
「大丈夫……びっくりしたけど無傷だよ。それよりも、さっき別れた場所から大分離れてるけど、そっちは大丈夫? 何があったの?」
俺は二人に【祈り】をかけながら、俺が離れている間に何があったのかを訊ねることにした。
これがただの冒険者なら、何となく……とかでも納得できるが、テレサたちだもんな。
真っ直ぐ森の外に出る南に走るんならともかく、整備されていない足場が悪い東側に逃げるってのは、何か理由が無いとおかしいもんな。
二人はヘビたちから目を離さずに、剣を構えたまま答え始めた。
「姫たちがオーガを追って行ってからすぐに、あのヘビたちが仕掛けてきました。ただ、襲ってくるのではなくて、西の水辺に追い込むような動きをしていて……」
テレサはそこで話を区切ると、牽制の魔法を地上のヘビに向けて放った。
威力は抑えめではあるが、顔に直撃したのに全く動じた様子は無い。
俺が【影の剣】で斬りつけた際も、全くダメージにならなかった。
それに、吹き飛ばされながらも尻尾を振り回して殴りつけたんだが……大きいゴムボールでも叩いたような感触で弾き返されてしまったし……随分守りが固いんだな。
これは半端な攻撃をしたところで通じないだろう。
一気に強力な攻撃を集中しないと倒せないかもな……。
「あの場にはまだ動いているサルの体もありました。とにかく一度離れた方がいいだろうと、移動先に余裕がある東側へ引いていくことにしたのです」
「水辺にか……。さっきオレたちがオーガを追ってる時に、あのヘビは川の上流から泳いで来たんじゃないかって話してたんだ。まぁ……泳げるだけで水中で自由に動けるのかはわからないけれど……それでも、こっちに来たのはよかったかもね」
「ええ。何とか隙を作って、大きめの魔法を使って合図をする予定でしたが、姫が先に動いて下さり助かりました」
テレサはそう言うと、後ろに振り向いた。
「待たせた。アレの下を抜けてくるのはちと危険な気がしたからな……」
そう言いながら、アレクとリックが木々を抜けながらやって来た。
俺のすぐ後ろを走っていたのに合流が遅れたのは、同じルートじゃなくて、テレサたちの後ろに回り込むようなルートを通ったからだ。
まぁ……俺がああも見事に叩き落されたし、警戒するのは当然かな?
セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】
恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】【赤の剣】【猿の腕】・4枚
セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚
エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚
アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚




