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「……むっ!? 場所を変えたか!?」
テレサたちがいた場所に戻ってきたはいいが、彼女たちの姿が見えない。
ついでにヘビもいない。
戦った痕跡はないし移動をしただけなんだろうが……ヘビは木を伝って移動したようだ。
あの巨体が移動した割には痕跡がない。
「見当たらないな。そこまで距離をとるとは思えないんだが……」
皆で周囲を探ってみるが、どこにもいないんだよな。
「離れすぎてるのか、間の木が邪魔なのかはわからないけど、オレも見つけられないね。……上から探してみるよ!」
「……今は木の上には何もいないな。わかった……頼むぞ」
俺の言葉に、アレクは真上を向いて安全を確かめていたが、樹上に何もいないことがわかると、許可を出した。
「ほいほい、それじゃっ!」
頷いた俺は、そのまま一気に樹上へと飛び立った。
「えーと……」
森の上空に出た俺は、まずは周囲を見渡した。
今俺たちがいるのは大体森の端から……1kmくらい入ったところかな?
真っ直ぐ行ったり、途中で真横に折れたりしていたからあまり意識していなかったが……サルを追いかけた時に結構奥まで行っちゃってたんだな。
森の外の戦闘が、今はどうなっているのかはわからないが、火の手は上がっていないし、ジグハルトも本気で戦うような事態は起きていないようだ。
それなら、ここを片付けたら一先ずは終わりかな?
さっさとやってしまうか!
自身の目に気合いを入れると、俺はテレサとルイの姿を探し始めた。
「ぬーぬぬぬぬ…………いないか?」
あの二匹のヘビのアンデッドが、アンデッドじゃなくて普通に生きていたのなら、簡単に見つけることが出来るんだが……死んでるからなぁ。
しかも、体表が黒っぽいから、夜の森だとますます見分けにくい。
「かといって上から照明をばら撒くわけにもいかないし……。いっそここから叫んでみるか?」
俺の声なら良く通るだろうし、合図を送ってくれるんじゃないか?
これが通常の森だったら、他の魔物とかも呼び寄せてしまいかねないから、そんな目立つ真似は避けるべきなんだろうけれど。
「……この辺の魔物は全部外に引っ張っちゃってるしな。いける!」
不幸中の幸いって言い方をしていいのかはわからないが、この辺りにはもう人を襲うような魔物はいないし、構わないだろう。
俺は口の両側に手を当てると、大きく息を吸い込んだ。
「……せーのっ。テレサーーー!! いるーー!!!?」
叫んだ後は、合図を見逃さないようにクルクルと四方を見ていると、俺たちがいる場所の東側から魔法が上がった。
「あそこか!」
何であっちに移動したのかはわからないが……とりあえず、合流をしないとな!
「お待たせっ。見つけたよ!」
俺は地上に降りると、待っていた二人に「あっち!」と、合図があった方角を指しながら報告した。
「……向こうか。追い込まれたのか、敢えて引っ張っていったのか……。どちらかわからんが、急ぐぞ!」
「りょーかい!」
俺はそう答えると、先頭に回って飛び始めた。
◇
テレサたちとの合流を目指して再出発してから2分ほど。
ようやく、テレサとルイ、そしてデカい二匹のヘビの姿を捉えることが出来た。
一匹は樹上に止まっているが、もう一匹は地上に降りている。
そしてその陰からテレサたちの姿も見えているんだが、なんつーか……このレベルのデカい魔物は久しぶりだな。
それにしても、距離にしたら大したことはないんだが、それでも全く見つけることが出来ないんだから侮れない。
「……よしっ!」
とりあえず、一手仕掛けてみるかと【影の剣】を発動すると、後ろを走るアレクが声をかけてきた。
「行くか?」
「うん。試しに斬ってみるよ」
「ただでさえどう動くかわからない魔物で、その上アンデッドだ。気を付けろ!」
そうアレクが言えば。
「上に居座っているのもだ!」
と、リックも続いた。
「はいはい……それじゃーっ!」
二人に応えると、俺は一気に【浮き玉】を加速させた。
とりあえず、地上のはいいとして……厄介なのは上のアイツか。
それなら、俺が狙うのはそっちからだな!
セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】
恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】【赤の剣】【猿の腕】・4枚
セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚
エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚
アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚




