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街の巡回を終えた俺たちは、街の様子を報告するために騎士団本部へとやって来た。
俺は巡回が終わったら、そのまま帰ってもよかったんだが、一応今回は俺は監督役みたいなものだし、何より今日は思いっきり前に出たからな。
どうせ明日からもああなるだろうし、今日は俺も報告に立ち会おうと思っている。
ってことで、1番隊の部屋に入室した。
騎士団本部には何度も足を運んだことがあるんだが、1番隊の部屋に入るのはこれが初めてだ。
何ともキッチリと手が行き届いた、立派なお部屋だ。
2番隊の、書類や武具が隅に転がっている部屋とは大違いだな……。
遊びに来たわけじゃないし、あまりキョロキョロするようなもんじゃないが、それでも初めて入る1番隊の部屋についつい好奇心が……。
「って……あら? リック君。アンタもいたの?」
部屋の中をキョロキョロ見回していると、部屋の奥のソファーにドカッと座り込むリックの姿があった。
隊長室ならともかく、普通の部屋に彼がいるってのはちょっと驚きだ。
「……報告を聞くためだ。1番隊で副長と多少なりとも交流があるのは私だからな」
リックは俺の態度に苦虫を噛み潰したような表情を浮かべるが、一息吐いて気を取り直したのか、いつものムッとした顔で返事をした。
「そっかー……。まぁ、いいや。報告をしたらその後に少し聞きたいことあるんだけどいい? 駄目って言っても話して貰うけど」
俺はリックの返事を待たずに、今日の巡回について報告を始めた。
一通り領都内を見て回って来たが、街中で怪しい素振りを見せる者はいなかったし、何か妨害を受けることも無ければ、野次が飛んで来たりもしなかった。
昨日と同様で、平和なもんだ。
まぁ……住民も冒険者も街中ですれ違ったら顔を背けていたし、それが怪しいと言えば怪しいんだが、俺が先頭の目立つ位置に入って以降はそんなこと無かった。
街自体には何も無かったが、そこまであからさまに住民たちの態度が変わるのって、いったい1番隊は何をしたんだ……と、リックたちへの不信感は湧いて出たな。
そして、その不信感が今そのままリックへの態度に出てしまっている。
本当にこいつら何やっちゃったんだろうな……?
だから、報告を終えるとそのことを直接リックに訊ねることにした。
「街の様子はそんな感じかな? 昨日と同じだね。特に何か変わったことは無かったよ。んでさ……1番隊って街で何やらかしたの?」
騒ぎを起こしたとかは俺の耳には届いていないし、ありがちな不良兵士の問題行動が原因ってことは考えにくい。
そもそも、リックが見ている1番隊にそんな兵士がいるかどうかも疑問だ。
それらをそのまま伝え終えた俺は、首を傾げながらリックの返答を待った。
「…………」
大きく溜息を吐くと、額に手を当てて黙り込んでしまった。
ついでに、部屋の隊員たちも何やら気まずそうな雰囲気になっている。
「……なんか答えにくいことでもやらかしたの?」
中々口を開かないので、リックの向かいまで移動して、再度「何をしたのか」と問い質すと、ようやく口を開いた。
「我々が住民たちに不当に強く当たったりしているわけではない。ただ、リアーナ領の設立初期に、違法な商売をしている者などを厳しく取り締まったことがあった。幸か不幸かそういった者たちも、派手に手を広げていたわけではないし、軽めの処分で済ませていたが……」
そこで口を閉ざすと、また大きく溜息を。
「……その時の印象のまま今に至ってるんだね? まぁ、1番隊が歩み寄ろうとしていないってのもあるんだろうけれど」
「……そうだ」
「ふぅん」
リアーナ領が出来た当初は、ゼルキスの頃に比べたら多少はマシになったとはいえ、それでも結構荒れてはいたし、厳しく行くこと自体は間違っていない。
人気取りはアレクたちがやっていたしな。
ただ、その時の印象が何年経っても払拭されていないのは問題だ。
その気がなかっただけなのかも知れないが、明らかに街中での活動に影響がありそうだし……ここは俺が一肌脱いでやろうかね。
セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】
恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】【赤の剣】【猿の腕】・3枚
セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚
エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚
アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚




