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中間地点付近での戦闘は無事終わり、魔物の死体処理も、一先ず領都に持ち運んでそちらで済ませることになった。
ちなみに戦っていたのは、ゴブリンとオオカミの混成の群れだったらしい。
強さはともかく、一つ当たりの群れの数が多い種だけに、あの場で死体の処理をしていたら何時になったら終わるのか……ってことで、協力した冒険者共々、俺たちの後ろにゾロゾロついて来ている状況だ。
ちょっとした大名行列のようになっていて、そのお陰かどうかはわからないが、それ以降は魔物に襲われることはなく、順調に領都への道を進んでいた。
窓の外を眺めていると、徐々に道が広くなり、街道の外も森から草原に変わってきている。
普段からこの辺の見回りは俺も行っていたが、このルートを馬車で移動することは滅多に無いし、中々こういうのも新鮮だな。
「そろそろ着きそうかな?」
振り向いてセリアーナを見ると、彼女は閉じていた目を開いてこちらを見た。
「ええ。迎えの兵が来ているようだし、もうじき接触するわ」
「あら? オレたちが帰って来てるのは伝わってるの?」
「船で待っている間に出していたんでしょう。この動きだと……1番隊かしら?」
「まぁ……迎えに来るならそっちだよね。2番隊は……忙しいかな?」
セリアーナに答えつつ、チラっとリーダーを見ると、リアーナの騎士団事情とかは知らないだろうに、何だかんだで話を理解出来ているようだ。
他所の領地も同じような編成なのかもしれないな。
等と考えていると、俺の視線に気付いたのか、リーダーもこちらを向いた。
「こちらは、その2番隊が魔物の討伐を引き受けているのですか?」
彼女たちは滞在中は魔物の討伐を引き受けてもらいたいし、いい機会だ。
詳しいことは後で冒険者ギルドなりなんなりで聞いてもらうとして、今のうちに簡単に説明するのも悪くないな。
俺は彼女に向かって頷くと、説明を始めた。
「絶対そうってわけじゃないんだけれど、1番隊が領内の治安維持のための巡回をしていて、2番隊が狩場の巡回を引き受けているんだ。2番隊は元冒険者が多くて、街の冒険者と連携をとることが多いんだよね。んで、オレは2番隊の副長をしてるよ」
「なるほど……セラ様は領地を空けていましたし、その分部隊の活動規模が下がっているのですね」
と、真面目な表情で「指揮官は重要ですからね……」と頷いている。
確かに間違ってはいないんだが……何となく誤解をされているような気がする。
俺はむしろ現場仕事専門なんだ。
頭を使う仕事は、テレサを始めとしたインテリチームに任せているからな……。
とりあえず他に話す事もあるし、この場では訂正しないが、後で誰かにしっかりその辺のことも説明してもらっておこう。
そう思ったのだが。
「フッ……セラ、領都に着くまでまだもう少しかかるから、話を進めなさいな」
「ぐっ……わかったよ」
話には参加せずにただ聞いていただけだったセリアーナが、小馬鹿にするような表情でそう言ってきた。
リーダーは「?」といった感じだが……まぁいい。
到着まで時間はあるようだし、その辺のことも説明しておくか。
俺の足が治った際には、現場で一緒になったりするかもしれないしな。
俺は「はぁ……」と一つ息を吐くと、再び口を開いた。
◇
さらに街道を進むことしばし。
ようやく領都の南門へと到着した。
俺たちは街への入場はフリーパスだし、そう待つことなく入場出来るだろう。
戦闘やその処理で少々時間は食われたが、結局日没までには間に合ったし、概ね予定通りだったかな?
「……ようやく到着ね」
馬車が門を通過すると、セリアーナが誰に向かってという訳でもなく呟いた。
「本当だねぇ……。王都圏の陸地ではともかく、まさか海上で人に襲われるとは思わなかったよね……」
「全くね。こちらに到着してからも襲撃があったし……。予想はしていても、ここまで面倒事になるとは思わなかったわ」
セリアーナは苦笑しながらそう言うと、リーダーに視線を向けた。
そういや、聞いていなかったが、彼女たちの滞在中の宿泊先はどこになるんだろう?
お屋敷かな?
セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】
恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】【赤の剣】【猿の腕】・3枚
セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚
エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚
アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚




