表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
聖貨を集めて、ぶん回せ!【2巻発売中】  作者: 青木紅葉
24章・王都出発。いざリアーナへ!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1185/2075

1180

「たぁっ!!」


 掛け声とともに、【影の剣】を発動した右腕を、男の左腕目掛けて思い切り振り抜いた。


「なあっ!?」


 そこそこ腕の立つ者が相手だし、もしかしたら耐えられるのかもな……とか考えていたんだが……鎧を身に着けていないし不意を突きもしたから、一切抵抗なくスパっと行ってしまった。


 少々驚いて、ついつい宙を舞う腕を眼で追っていたんだが。


「くそっ……!!」


 俺が動きを止めている間に男は右手に持っていた剣を捨てると、代わりに自分の左腕をキャッチして。


「……あっ!?」


 倉庫の隅へと放り投げていた。

 俺たちの最優先が【ダンレムの糸】で、それをとにかく取られまいとしたんだろう。


 いやはや、片腕を切られた直後にも拘らず、冷静な判断じゃないか。

 ……っと、感心するのは後にしてだ。


「ほっ!」


 尻尾を発動すると、そのまま男の頭部目がけ殴りつけた。


「ぐおっ!?」


 男は一発目は躱すことに成功したが、それをさらに二発三発……と続けていくと、片腕……それも素手ではまともに受けることも出来ずに、徐々に食らい始めていき……。


「セリア様!」


 ようやく決定的な隙が出来たところでセリアーナの名を叫ぶと、セリアーナは【浮き玉】を操作して、男の懐まで一気に入り込んだ。

 そして、残った右腕目がけて蹴りを放った。

 悲鳴すら上げることが出来ずに吹っ飛んでいく男。

 倉庫の入口のドアにぶつかると、そのまま動かなくなってしまった。


 恐らく胴体や頭部を蹴っていたら、この男に止めを刺せていたんだろうけれど、それは少々気が咎める……。

 左腕に加えて、右腕も千切れてこそいないがグチャっといった感触があったし、十分だろう。

 この男はもうこれ以上は何も出来ないだろうし切り替えよう!


 さて、気持ちを切り替えて次はどう動くのか……と、気合いを入れ直して顔を上げたのだが、【浮き玉】の操作を行っているセリアーナは、少々厳しい顔をしていた。


「……くっ!? 遅れてしまったわね」


 何に? と思ったが、彼女の視線を追うとすぐに理由がわかった。


「腕、取られちゃったね」


 先程まで俺の魔法で視界を潰されて、まともに動くことが出来なさそうだった5人だが、どうやらもう視界は戻ってきたらしい。

 1人が先程倉庫の隅に飛んで行った腕を拾い上げると、握られた拳に何かゴソゴソとしている。


【ダンレムの糸】を確保しているんだろう。


 倉庫内の賊を1人減らすことは出来たが、【ダンレムの糸】がまだ向こうの手にあるのは……ちょっと面倒かな?


「……ええ。まあ、いいわ。予定通り残り5人の足止めをするわよ」


 まだクールタイムの10分は経っていないはずだが、もうそろそろのはずだ。

 そうなったら、いつでも発射することは出来るだろう。

 いくらなんでも、こんな風に刺客めいた使われ方をしているのに、扱える者があの男1人だけってことは無いよな?


 動き回る俺たちを相手に直撃は難しいだろうが、嫌がらせは簡単に出来るだろうし、何より他の場所を狙われでもしたらえらいことだ。

 セリアーナもそうなったら無視は出来ないし、そうならないためにも、上手いこと連中を牽制し続けておかないといけない。


「了解!」


 俺は気合いを入れ直して、セリアーナに返事をした。


 ◇


 賊の5人はバラけつつも、俺たちを包囲するように動いている。

 バラバラに外に逃げたりするんなら、速度や突進力は俺たちの方が遥かに上だし、むしろ楽だったりもするんだが、こういう風にまともに向き合われると地味に面倒だったりする。


「よいしょっ!」


 セリアーナが突っ込み、俺が中距離からリーチを活かした尻尾の攻撃を仕掛ける。

 賊はその尻尾を、受けたり躱したり弾いたり……色々な方法で凌いでいるが、直撃はさせられないもののとりあえず足止めにはなっている。


「ぬーん……足止めにはなってるかもしれないけれど、仕留めきれないのがいまいちスッキリしないね……」


「フ……アレをここに縫い留められているだけでも十分でしょう」


 俺のボヤキに、セリアーナは正面にいる【ダンレムの糸】を拾い上げた男を指して、小さく笑った。

セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】

恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】【赤の剣】【猿の腕】・3枚


セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚

エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚

アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 団長達はどう相手を鎮圧するのかな
[良い点] 更新乙い [一言] 色々情報絞り終わるまで絶滅してもらったら困るのだ だから、手足ならいくらでもいいのだ
[一言] ダンレムの第一射から数分経過してるのに味方側の動きが遅いよね… 狙われた本人と足折れた子が敵の足止めに戦闘という異様な状況。 色んな意味で残念過ぎる。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ