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「ぐっ……!? ソレはもう知っているぞ!」
尻尾の一撃は上手く決まったと思ったんだが、男は片足を上げると、そこに剣の腹をあてて受け止めていた。
そんな簡単に防げるような軽い一撃じゃないはずなんだが……もしかしたらこの一撃を出すのは読まれていたのかな?
それとも、敢えて隙を見せることで今の一撃を引き出されたか……。
何となく後者の気がする。
ってことは、何かが来るのか?
俺が男の反撃に身構えていると……。
「おわっ!?」
「もらったあぁぁぁっ!!」
男は尻尾を脇に挟んで、グイっと引っ張ると声を上げながら斬りかかってきた。
躱されたり打ち合ったりってのは想定していたが、掴んで引っ張られるってのは考えてもいなかったので、少々驚いてしまった。
この掴んで引き寄せるって動きは、もしかしたら【猿の腕】の使い方を参考にしたのかな?
普通に考えたらバランスを崩されて、さらに男の側に引き寄せられた上でのこの一撃は、対処が難しい大分危険な状況なんだが……。
「ほっ!」
男に近づいた俺は、肩から【猿の腕】を生やすと、男の顎目掛けて腕を振り抜いた。
「がはっ!?」
顎への直撃は失敗したが、それでもカウンター気味で頬を思い切りぶん殴ったんだ。
ダメージは中々のモノ。
男はよろめいて、剣を手放すと床に膝をついてしまった。
これだけでも捕らえるには十分なんだが……折角だしもう一手。
「よいしょっ」
俺は【足環】を発動すると、男の顔をガシッと掴んだ。
もちろん、完全に掴み切らないように加減はしているが、【足環】の威力は見ているだろうしこれは怖いだろうな。
俺だって緊張しているんだ……ガラ空きだったからついついノリで頭を掴んでしまったが、腕とか足の方がよかったかな?
「うおおおおぉぉぉっ!?」
「おわぁぁぁっ!? 動くと危ないよ。大人しくしててね!」
【足環】に頭を掴まれた男は悲鳴を上げているが、暴れられてコントロールをミスったら困るし、俺は慌てて彼を宥めた。
どうやら俺が頭を握り潰すつもりではない……ということが伝わったようで、一先ず男は大人しくなったが、さてどうしたものか。
今は顔への一撃のダメージで暴れたりはしないが……。
入り口付近の兵は、先に倒した2人の男を拘束するので手が塞がっているし、奥の兵たちはお偉いさんの護衛がある。
ロープでグルグルふん縛るだけならともかく、取り押さえるところまでとなると、手の空いた者たちだけではちょっと不安が残るし……。
やるか。
「ヤっていいよ」
「やっ……? おいっ、待て!!」
顔が塞がれて前が見えないだろうに、俺の言葉から何かを察したのか……あるいは勘違いしたのか。
足元に落ちている剣を拾おうと、手をバタバタ動かしていたが、問答無用でアカメたちに攻撃を命じた。
「死なせない程度にね?」
アカメたちは、俺の追加の命に返事をしたりはせずに、3体揃って男にガブガブっとひと噛みする。
男は「ぐぅっ……」と一つ呻き声をあげると、すぐにガクッと頭が落ちてしまった。
「おっとっと……気を失ったかな? えーと……あぁ、これはもう動けないね」
【妖精の瞳】で男の様子を見ると、緑で見えるはずの魔力が空っぽになっていた。
アカメたちが食い尽くしたんだろうな。
これじゃー、死ぬことはないが回復するまでは当分まともに動くことは出来ないだろう。
いい仕事だ。
「ちょっとー! 奥の人たちーもうコイツ動けないから、拘束してよ!」
俺の言葉に、手前の部屋を守っていた兵が返事をすると、すぐにこちらへとやって来た。
「お見事でした。この者はただ拘束するだけでよいのでしょうか? 手足の一本でも切り落とせと命じていただけば、すぐに実行しますが……」
「ありがと……。騎士団に引き渡した後はどうなるかはわからないけれど、今はとりあえずこのままでいいよ」
俺は返事をしつつ、中々過激なことを言う彼に少々引いてしまっていた。
とは言え……あの人質犯はもちろんだが、こいつらもその人質犯と連携を取っているような素振りを見せたし、それくらいのことを仕出かしたといえばそうなのかな?
まぁでも。
今回倒したのは俺だし、私刑は程々で抑えてもらおう。
俺は彼に拘束だけでいいと命じると、奥で待っているセリアーナのもとに向かった。
セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】
恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】【赤の剣】【猿の腕】・3枚
セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚
エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚
アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚




