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11 国外へ



 国をでるための、最後の難関。

 国境にやってくると、警備をしていた大勢の兵がこちらに気が付いてあつまってきた。


「バルド」

「不安そうな顔をするな、泣きむし、俺が守ってやると言っただろ」

「分かったわ」


 バルドは、炎の力を行使して、真っ赤な竜巻を兵士達へと向ける。


 迫りくる炎の竜巻を見た兵士達が慌てふためいている隙を狙って、私達は国の外へと脱出した。


 これでもう、生まれ育った国の土地を踏む事はもう二度とないだろう。


 とても強くて安心できる揺りかごから放り出されてしまったような気になって、自分の腕で体を抱くけれど、そんな私を抱きしめる人がいた。


「バルド」

「一人なんかじぇねぇよ。これからずっと一緒だ。世界中の敵になっても、俺がお前を守ってやる」

「ありがとう」


 再び交わした口づけはあの時のように、一方通行のものじゃなかった。



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