衝撃の事実
このストーリーはまだ序章に過ぎません。ということを考えると、少し億劫になってしまいます。
遥か空から舞い降りた、というか隕石が如く降ってきたセリオンは、倒れていたところを琴峰 薫という少女に助けられる。事の成り行きにより、すぐ近くだという村を案内してもらうこととなった。
「セリオンはどうして場所も知らないでこんなところに?」
「あぁ、旅をしていたんですよ。それで今日は何を食べようかなーと考えていたら、うっかり足を滑らせて…」
「なるほど…見た目によらずお茶目だね」
崖から落ちたというのは、勿論口から出まかせだが、案外誤魔化すことができた。正体を明かすにはまだ早い。明かしたところで冗談か何かだと思われるだろうが。
「着いたよ!ここが私の住んでいる村!」
「村と聞いたときは小さい集落かと思ってましたが、これは想像よりも大きいですね…。」
「ここは〇〇県一の村だからね!」
「…この村より大きい街や市はあるんでしょうか。」
しばらく村の中を見て回ったが、都と言ってもおかしくはないほどに発展していた。高層ビルや、一戸建てで大きな店などはないので、過去の都ではあるが。
「ただいま…お母さん、お父さん。」
「薫!さっきの地震、大丈夫だった?怪我はない?」
「うん、大丈夫だよ。この人が原因だったみたい。」
「…魔法でも使ったのかしら?」
「いえ、うっかり崖から滑り落ちまして…」
「あらまあ!それにしては元気いっぱいみたいだけど…」
「旅をしてる最中に、体は丈夫にな___
ドゴォォォオン!!
外から大爆発かのような音が聞こえた。直後、地面が震え出した。これは…!
「すみません!危ないので中で待機していてください!!」
「ま、待っ___
薫は引き止めようとしたが、構っている暇はない。すぐさま音の正体を辿っていくと、そこには嫌な感じを漂わせる黒いオーラを纏った…『魔神』が立っていた。
「よォ。新人。調子はどうだ?」
「なっ…!」
「俺だけじゃないぜ?おい、出てこい」
「んん〜、人間は嫌だねぇ。神も、嫌だねぇ。」
「絶望のバゼルに…憎悪のゼラ…!」
神は、「"負の感情"を司ってはいけない」というルールがある。そのルールを破ると、堕天してしまうからだ。それよりも、気になることが…
「どうして、人間界に…降りてきたんですか。」
「決まってンだろ。お前ら神どもが忌々しいからだよ。」
「そこで、神界序列が行われるという噂を聞きつけたんだ。ああ、嫌だねぇ。」
「ということで、新人のお前には悪いが、最初に死んでもらうぜ。」
そこに、運悪く追いかけてきていた少女が前に出てきてしまう。
「ダメだよ!セリオンは優しいんだよ!いきなり現れて、いきなり死ねなんて!ひどいよ!」
「あァ?ンだ、このガキが!俺に説教とは!いい度胸してンなァ!!」
「ひっ…!」
「薫、どうしてここへ…!早く逃げてください!」
「だ、ダメ…セリオンが…!」
「いいから早く!!」
「う、うん…必ず、必ず生きて帰ってきてね…!」
「もちろん、崖から落ちても死なない私に任せてください!」
薫は、必死に村へ逃げていった。
「けッ、つまンねーの。」
「あぁ、神のくせに人間に甘々だ、嫌だ嫌だ…」
「さて…あなた方は、"死"という恐怖を、味わったことがありますか?」
「あァ?なンだ、藪から棒に。ねェに決まってンだろ?」
「この自信に満ちた態度…嫌だねぇ…」
「それでは、今ここで味わっていただきましょうか。」
「やれるもンならやってみろ!新人がァ!」
色々飛ばし飛ばしでやってるもので、わからないことがあればなんでもお聞きください。ちなみに、前回何があって何をよろしくするのか、という質問をいただきました。考えてませんでした。すみません。
それと、毎週日曜に投稿することに決めました。多分、というか絶対サボりますけど一応ご報告ということで。
次回、バトル回/(タイトルではないです)。それではまた。
設定とか全く考えてなくて、色々と矛盾が発生してきて取り返しのつかないことになってきたのでやめます。ここまで応援してくださった方、ありがとうございました。
多分短編は出すかもしれないです。本当に多分。