表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

361/447

361

 散歩の途中、文は美波が焼いてきてくれたクッキーを咲子と一緒に食べた。

 夕焼けの海が見える。

 あと二時間もすれば、夜になり、星が見えるようになる。

 文が美波と星の絵の話をしていると「私も星が見たい」と咲子が言った。

 文と美波は咲子とタローと一緒に星を見るために海へ行くことにした。

 でも遊び疲れていたのか、夜になって星が見えるころになると咲子は一人で眠ってしまった。

 そんな咲子を見て文と美波は笑い合った。

 星を見たあとで、文は咲子をおんぶして、美波はタローの紐を持って、白波の家に帰った。

 美波を望月の家まで送っていく途中の道で、文は美波に結婚してくださいと言った。

 そんな文の突然の言葉を美波は、はいと(文の手のひらに指で書いて)言って受け入れてくれた。

 夏が終わる前に文は星の絵を完成させた。

 その絵画に文は『あなたの声を聞かせて』という題名をつけた。

 星の絵にそんな題名をつけることを美波に話すと美波は笑って、

 べつにいいよ。

 とスケッチブックに書いて言ってくれた。

 夏の星を描いた『あなたの声を聞かせて』は文の生涯の代表作となった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ