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「でも、急に、お邪魔じゃありませんか?」星は言った。

「構いません。今は父も母もいませんし、それに今日の夜には、正式にご挨拶に伺うつもりでしたから、その前に星さんとお茶くらいしても、なんの問題もありません」

 海はそう言ってにっこりと笑った。

 その笑顔に星はやられた。

「わかりました。じゃあ、この鳥を家に置いてから、すぐにまた戻ってきます」と星は言った。

「はい。待っています」と海は言った。

 澄くんはそんな私たちのやり取りを、海の横に立って、じっとただ優しい表情で見つめていた。

 星はそれから大急ぎで家に帰った。

 そして大急ぎで外出の準備をした。

 自分の部屋でばたばたと星が着替えなどの準備をしていると、とんとんと部屋のドアをノックする音が聞こえた。

「はーい」

 と星が返事をするとドアが開いて、そこから妹の渚が顔を出した。

「……お姉ちゃん。なにしてるの?」

 渚は言った。

 渚は手にソフトクリームを持っていた。

「ちょっとお隣さんのところに出かけてくる」と星は言った。

「お隣さん?」

 事情を渚に話すと、渚は自分も山田家に行きたいと言い出した。

 星は最初、その渚の願いを断ったのだが、あまりにも渚が駄々をこねるので、とりあえず一緒に連れて行くだけ連れて行くことにした。

 そのことを告げると、渚は笑顔になって、自分の部屋に駆け足で戻って行った。

 準備が終わると、星は渚と合流して、事情を父と母に話して家を出た。

 山田家の前に行くと、そこには海と澄が立ち話をしながら星のことを待ってくれていた。荷物は全部なくなっていたから、その作業をやりながら、星のことを待っていてくれたのだと思う。

 海と澄くんに渚は外向きの上品な挨拶をした。

 星が渚を妹だと紹介すると、渚は二人に正式にお茶会に招待されて、星と渚は海と澄くんと一緒に山田家の中に入っていった。

 そのお茶会の席で、星は海と友達になった。


 いじわるな魚と森の魔女と孤独な優しい少年とひとりぼっちの迷子の星 終わり

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