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 森の門番の小屋には、とても順調に到着した。

 森の門番の小屋は海や渚が思っていたよりも、(自分たちの住んでいた小屋と同じような小屋だと思っていた)とても立派な小屋だった。その小屋を見て、なんだか渚は少し不満そうな顔をした。

 澄が出発の準備をしている間に、(旅の準備自体は星のときにできていたので、小屋の整理整頓、戸締り、掃除などが主な準備になった)二人は少しの間、森の門番の小屋を見学してから、(澄に教えてもらった星の過ごした部屋も、海は見学した)二人は小屋の掃除を手伝った。

 小屋の中にはものがたくさん置いてあったが、そのほとんどは澄の先代たちの森の門番の荷物だということで、澄本人の荷物は全部、澄の背負っている大きな深緑色のリュックサックの中に詰まっているということだった。

「記念にこれを置いておこうと思うんだ」

 澄くんは海にそう言って、木彫りのトナカイの彫刻を見せてくれた。それは澄の手作りの彫刻らしい。

 それを見て「うん。いいと思う」と海は言った。

 出発の準備が終わると、澄は小屋の玄関に(それ以外の場所にも)きちんと鍵をかけた。それからその鍵束の鍵から、小さな鍵だけを抜き取って、二つになった鍵束を玄関脇の手すりの上に置いた。

「鍵は、きっと青猫が次の森の門番のところに持っていってくれると思う」と澄くんは二人に言った。

 森の門番の小屋を離れるときに、この小屋にまた澄の代わりに街から誰かが森の門番としてやってきて、この小屋で青猫と一緒に生活をするのだろうか? と海は思った。

 もしそうだとしたら、その子が(きっと男の子だ)早く、街に帰れるようになりますように、と海は心の中で小さくお祈りをした。


 澄は当たり前のように森の入り口にある門に移動しようとしたのだけど、(海もその門を通って、森の中にやってきた。そのときはなぜか澄は門のところにはいなくて、門の鍵も開いていたので、海はそのまま森の中を歩いていって、そして森の中で渚と出会ったのだ。

 そのことを澄に話すと、門に鍵をかけ忘れるということないと言い切ったし、渚も門の鍵は持っていないといった。でも澄の話はともかくとして渚の話は少し胡散臭い。渚はよく嘘をつく少女だった)その澄の背中を渚が引っ張って引き止めた。

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