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 夕食の献立はパンとコーンスープ。それから蒸したジャガイモとこんがりとよく焼いたベーコンだった。

 あの短時間で、しかも慣れない始めてのキッチンで、大したものだと海は感心した。それは渚も同様だったようで「おー」と小さな歓声を上げながら、いつもとは違うきらきらした目でテーブルの上のそれらの料理を見つめていた。

 リビングの中には、とても良い夕食の美味しそうな香りが漂っていた。

「飲み物はコーヒーでいい?」澄は聞いた。(食材は自由に使って良いと、渚が許可を出している)

「うん。それでいい」

「それでいい」

 二人は澄に答えた。

 海は砂糖を入れたブラックのコーヒー。

 渚の飲み物はミルク入りのコーヒーだ。

 三人は椅子に座っていただきますをしてから、食事を始めた。澄の作ってくれた夕食はとても美味しかったけど、食卓はずっと無言だった。(まるで実家に戻ったみたいだと海は思った)

 澄はその制服どうしたの? 星と一緒だね、と海に聞きたそうだったし、海も森の中での星の生活を聞きたかったのだけど、どちらも聞けずじまいだった。

 渚はそんな二人の顔を交互に見ながら、なにか会話を……、と様子を探っているみたいだったけど、結局なにかを話し始めることはなかった。

 夕食のあとはコーヒーのおかわりを三人とも一杯だけして、(澄も海と同じ砂糖入りのブラックコーヒーをおかわりした)三人は一緒に夕食の後片付けをした。

 それから三人は再び、リビングの席に戻った。

 海は暖炉に新しい薪を何本か入れて炎を絶やさないようにした。

 その作業の間に、一度リビングを出た渚は、その両手に荷物を抱えて、すぐにまたリビングの中に戻ってきた。その荷物とは、星が森の中に残していった荷物だった。

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